かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

土岐市の建築散歩(1)~駄知町編

2013-05-20 | 東濃の近代建築

土岐市駄知町には昭和の雰囲気を残す町並みが残っていて、のんびり古い建物を見ながらの町歩きが楽しめます。
先に紹介した旧駄知信用組合、藤本内科医院、旧駄知商業組合の建物は、駄知町を代表する戦前の洋風建築ですが、その他にも洋風、和風取り混ぜ多くの昭和な建物が残っています。


県道69号線沿いの駄知支所から南へ入ると、JAとうと駄知のすぐ東隣に木造下見板の古い住宅があります。
戦前の役所や学校を思わせる見事な下見板張りの洋風建築です。



下見板の洋館の南側の遊歩道(東濃鉄道駄知線跡)を西へ向かうと旧駄知信用組合の建物が見えてきます。
旧駄知信用組合の角を左折、川沿いにの道を南へ向かいます。



旧駄知信用組合の前の小さな橋に古い親柱が残っていました。
橋本体は架け替えられていますが、残された親柱には「あづまはし」と「大正15年5月」と刻まれています。
 


■古い防火用水?をプランターとして再利用



川沿いの道をさらに南下します。



永大橋のたもとでちょっと変わった建物を発見。ちょっと見は和風ですが・・・・



バルコニーの手すりは、橋の高欄のような和風デザインですが、柵が途中で切れているためまるでロウソクが並んでいるよう。
さらにその下には、小アーチが並ぶロマネスク様式のロンバルドバンド風の装飾が施してあります。


建物正面には美容院の看板がありますが、そんなに古い建物には見えません。



ところが川に面している美容院の裏側は、和洋折衷のかなり面白い構造になっています。





川沿いの建物の外壁は石積で洋風の縦長の窓が並び、一番奥はドイツ壁風にして窓の上に植物の装飾をあしらっています。





川沿いの道は西側に外れ、さらに南へ向かうと右手にタイル貼りの建物が見えてきます。



建物全体のシルエットは入母屋造りの和風ですが、ファサードだけはタイル貼りで2階の窓も縦長の洋風です。

撮影:2013/04/28



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