かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

八丁味噌カクキュー本社事務所(愛知県岡崎市)

2012-05-16 | 西三河の近代建築

岡崎の建築散歩~その4

美合の県立農業大学校を後にして自転車は北西へ、岡崎城方面へひたすらペダルをこぎます。
普段自転車はよく乗っていますが、今回は変速機がないレンタサイクルなので、こぐ割にはなかなか進まず思ったより疲れました(汗)
目指すは名鉄岡崎公園前駅、愛知環状鉄道中岡崎駅のすぐ西、矢作川に近い八帖町にあるクキュー本社です。
八帖町には江戸時代の初期に開業した老舗の「カクキュー」と「まるや」があり、現在も特製の豆味噌(八丁味噌)を作り続けています。

昭和2年竣工のカクキュー本社事務所の建物は、敷地の東側正門に接して2棟並んで建っています。 
すぐ前が駐車場になっていて、訪れた4月29日は連休真っ只中ということもあり、たくさんの観光客の皆さんが車で訪れていました。 
建物は東面して南北に並んでいて、南側が事務所、北側が応接室や倉庫として今も大切に使われています。

外観は教会堂のように山型に中央が高く、濃茶色(八丁味噌の色?)の下見板と白く塗られた太い柱のコントラストが見る者に強い印象を与えます。
外部に見える太い柱は構造材ではなく、柱型に板を貼り箱型にしたもので、建物の縁取りやコーニスも白塗りにし、垂直線と水平線を強調したゴシック建築を思わせる力強いデザインになっています。
また事務所の西側には明治40年建築の味噌蔵が「資料館・八丁味噌の郷」として内部を改装し、一般に公開されています。
本社事務所、本社蔵(資料館)はカクキューのHPでご覧になれます。

◆八丁味噌カクキュー本社事務所/愛知県岡崎市八帖町往還通69
 竣工:昭和2年(1927)
 構造:木造2階建
 撮影:2012/04/29
 ※国登録文化財 
 










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