素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

第1回府民夏季セミナー「子どもたちの未来に夢と希望を」へ

2014年07月28日 | 日記
 「食と健康を考えるシンポジウム」の実行委員を引き受けてくれる方が今年は多く、早々と人員がそろったので出番はないと思い、28日の第1回府民夏季セミナーに申し込み当選していた。直前の「まさか」で3日連続のお勉強となってしまった。はずれた人のことを思えば欠席するわけにもいかない。

 2日間の缶詰生活で運動不足となり、何となく体がムズムズする。幸い昨日雨が降り空気が入れ替わったみたいで、湿度が低くなりムッとする暑さが消えた。そこで会場の大阪府教育会館(たかつガーデン)まで自転車で行くことにした。2日間で電車通勤に飽きたということもある。何回か大阪市内には自転車で行っているので1時間30分ぐらいで着くだろうと思っていたが、信号のない裏道を走ることができるので1時間15分余りで到着できた。さすがに汗はかいたが着替えるほどではなかった。
 大阪府教職員互助組合と毎日新聞の共催で大阪府教育委員会が後援した新しい取り組みである。

 第1部は鎌田實さんの講演で、テーマは「生きているってすばらしい~子ども・命・教育・被災地を考える~」である。第2部のシンポジウムは、毎日新聞社編集局社会部副部長の伊地知克介さんがコーディネーターとなり、鎌田実さん、大谷大学教授の藤村裕爾さん、日本ユネスコ協会連盟理事の坂口一美さん、NPO法人地域生活サポートネットほうぷ代表理事の向井裕子さんたち4人によるパネルディスカッション。

 鎌田實さんは、心を持った動物である人間はやっかいな動物であるということを基調に、いかに行動変容を起こすことができるかということを自身の体験や日本や世界各地を訪問して出会った人との交流を紹介しながら話された。鎌田さんの人生で養父の存在が大きいことについてはファンである妻からよく聞かされているので耳知識ではあるが知っている。当然そのことにはふれたが、もう一人大きな影響を与えられた人をあげた。東京医科歯科大学在学中の恩師である三木成夫(しげお)さんである。初めて聞く名前だったが、鎌田さんが三木先生に教えられたことを聞いていたら、一昨日の岩倉さんの話とダブルところがある。そういえば岩倉さんも東京医科歯科大学で学んでいる。鎌田さんは1948年生まれで、岩倉さんは1943年生まれだから三木先生から感化を受けたと考えるのが自然である。

 そうなると三木成夫という人物のことがやたらと気になり出し、パネルディスカッションどころではなくなり中座して急いで帰った。検索してみたが確かにインパクトのある人物だろうなと思った。 『松岡正剛の千夜千冊』を読むとよくわかる。

 一昨日聞いた岩倉さんと今日聞いた鎌田さんが三木成夫という人物でつながった。こういう偶然はとても嬉しい。私の引き出しの中に「三木成夫」が新しく入った。

 得した気分になった日。

  
コメント
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