素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

フヨウ

2024年09月17日 | 日記
 ゴミ集積場のフェンス越しの茂みにフヨウが薄いピンクの花を元気に咲かせている。清楚な感じに連日の猛暑にウンザリした気分が和らぐ。
 

 安土桃山時代の画人、狩野永徳(1543~1590)の「花鳥図押絵貼屏風」の十二面の一つに「フヨウ」が描かれているとあった。室町時代の頃から日本で鑑賞されてきたみたいだ。少なくとも600年の間、人々に愛でられてきたと思ってみると感慨深いものがある。

 ムクゲと同じアオイ科なのでよく似ている。我が家のムクゲは白だけになってしまった。狩野永徳はムクゲも描いている。他には、ウメ、ビワ、ツバキ、ボタン、クチナシ、ケイトウ、ネズミモチ、オオデマリ、ゼニアオイ、ノウゼンカズラの花。フヨウ同様、今も四季折々にみんなを楽しませてくれている。
 今日は、旧暦8月15日。中秋の名月である。ここ3日間大気が不安定で、夕方から夜にかけて突然の雷雨に襲われたが、今夜は大丈夫だった。
♪月が鏡で あったなら
恋しあなたの 面影を
夜毎うつして 見ようもの
こんな気持ちで いるわたし
ねえ 忘れちゃいやヨ 忘れないでネ
昼はまぼろし 夜は夢
あなたばかりに この胸の
熱い血潮が さわぐのよ
こんな気持で いるわたし♪
 そんな時代もあったな。とセンチな気分にさせてくれるのが月の力。満月は明日だが、昔の人がその前後の月に十三夜、小望月、十五夜、十六夜、立待月と名を付けた気持ちが分かる。
コメント
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