素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

今年は「古事記」の世界へ

2022年01月02日 | 日記
 眞子さんの結婚、愛子さんの成人など皇室に関する話題がマスコミを賑わせた。皇位継承の問題も年越ししてしまった。タイムリミットが迫っているのになかなか道筋が見えてこない。好むと好まざるとにかかわらず日本で暮らす限り天皇家のことは無関心ではいられない。

 「古事記」と「日本書紀」は明治以降、天皇の神格化を称揚する書であったため、戦後生まれの私は偏見を持っていた(持たされていた?)ということに去年、日本書紀を扱った民放の番組を見ていてハタと気づかされた。

 もともと「記紀」を編纂した人々は「皇国史観」など頭になかったのではないか。要は各地の部族集団をまとめ上げた大和朝廷が対外的に国として認めてもらうためには律令と歴史における正当性が必要であったために作られた。神話と現在呼ばれているものも当時の人々の思考回路から生まれたものと考えれば毛嫌いする必要もない。と思い至った。

 そこで、今年は2年ほど積読状態になっていた、三浦佑之さんの「古事記講義」(文春文庫)を中心に同じく三浦さんの「口語訳・古事記」(文藝春秋)「古事記を旅する」(文春文庫)の2冊を供に「古事記」の世界への旅に出る。また、視野を広げるために「ここまで変わった日本史教科書(吉川弘文館)「天皇はなぜ万世一系なのか」(文春新書)や退職後4年余り仏像巡りをしていた時よくお供をしてくれていた知人の山陰旅行みやげ「山陰の古事記謎解き旅ガイド」なども一緒に読んでいきたい。

 

 
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