『英雄たちの選択』のタイトルは「暴れん坊公家 平安朝を救う~藤原隆家・刀伊の入寇事件~」とあったが、ピンと来るものがなかった。それだけに新鮮な気持ちで番組を見ることができた。
鎌倉時代の蒙古襲来は有名でいろいろな歴史番組でも取り上げられているし、学校の授業でも習うが、刀伊の入寇についてはまったく記憶にない。刀伊の入寇とは1019年、北方異民族の刀伊が九州に襲来し、1000人を超す日本人が殺害された平安時代最大の対外危機だと知った。
刀伊とは朝鮮語に由来し、当時の高麗から見て東に住む蛮族の「東夷(とうい)」の音を当てた言葉という。今の中国東北部からロシア・沿海州方面に住んでいたツングース系女真族を指す。後年、金や清を建てた人々だ。その刀伊が50隻余の兵船に分乗し、高麗侵略後、対馬・壱岐、北九州に押し寄せて来たのである。
その頃の朝廷は、藤原氏の身内での権力闘争に勝った藤原道長が全盛を謳歌していたが、積極的に関与せず地方に丸投げした。そこで活躍したのが
当時の太宰府の実質的な最高責任者の太宰権師(だざいのごんのそち)という立場だった藤原隆家という人物。刀伊に対してもひるむことなく積極的に撃退戦を繰り広げた。
そのあたりの経緯、時代背景などをゲストの談話を交えて伝えてくれた。番組を見ていると国防ということに思いを馳せる。今はウクライナ侵攻に加えイスラエル問題も深刻な状況となり、国と国との武力衝突の悲惨さが連日伝えられているだけに1000年以上前のことだが考えさせられることは多かった。
危機対応というと権力の集中のイメージがあるが、逆に権力分散型で現地が人材を得て、力をつけていく方が効果的なのかもしれない。というような思いも持った。
鎌倉時代の蒙古襲来は有名でいろいろな歴史番組でも取り上げられているし、学校の授業でも習うが、刀伊の入寇についてはまったく記憶にない。刀伊の入寇とは1019年、北方異民族の刀伊が九州に襲来し、1000人を超す日本人が殺害された平安時代最大の対外危機だと知った。
刀伊とは朝鮮語に由来し、当時の高麗から見て東に住む蛮族の「東夷(とうい)」の音を当てた言葉という。今の中国東北部からロシア・沿海州方面に住んでいたツングース系女真族を指す。後年、金や清を建てた人々だ。その刀伊が50隻余の兵船に分乗し、高麗侵略後、対馬・壱岐、北九州に押し寄せて来たのである。
その頃の朝廷は、藤原氏の身内での権力闘争に勝った藤原道長が全盛を謳歌していたが、積極的に関与せず地方に丸投げした。そこで活躍したのが
当時の太宰府の実質的な最高責任者の太宰権師(だざいのごんのそち)という立場だった藤原隆家という人物。刀伊に対してもひるむことなく積極的に撃退戦を繰り広げた。
そのあたりの経緯、時代背景などをゲストの談話を交えて伝えてくれた。番組を見ていると国防ということに思いを馳せる。今はウクライナ侵攻に加えイスラエル問題も深刻な状況となり、国と国との武力衝突の悲惨さが連日伝えられているだけに1000年以上前のことだが考えさせられることは多かった。
危機対応というと権力の集中のイメージがあるが、逆に権力分散型で現地が人材を得て、力をつけていく方が効果的なのかもしれない。というような思いも持った。
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