素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

朝井まかてワールド第四弾は「ちゃんちゃら」(講談社文庫)

2014年07月22日 | 日記
火曜日は生協の日である。妻が用事で行けない時は私が近所のTさん宅に受け取りに行く。配送車の来る予定時間が14時だが都合で10分~20分遅くなることもよくある。この設定時間は、午後の予定を立てる時まことに中途半端である。商品を家に持ち帰りチェックをして冷蔵庫に収めるとだいたい14時35分~45分になる。

 昼食後から14時まで待ち、生協が終わるとジムへ出かける気力が失せる。少し涼しさを感じて元気な時は15時過ぎから外走りをすることもあるが、今日のような蒸し暑さでは到底そういう気にもならない。こういう時入り込むのが朝井まかてワールドである。今日は朝から暇を見つけては「ちゃんちゃら」を読む。

 江戸・千駄木町の庭師一家「植辰」で修業中の元浮浪児「ちゃら」が主人公。庭師の世界を軸に話は展開していく。構成は7つの章からなっている。
  序章:緑摘み  第一章:千両の庭 第二章:南蛮好みの庭 第三章:古里の庭 第四章:祈りの庭 第五章:名残りの庭 終章:空仕事

 序章はもう一つ物語の世界に入って行けなかったが、第一章の中頃からグイグイと引き込まれていった。職人の人間描写の巧みさはもちろんそのまわりの女性が魅力的というか私好み。今までの3冊にも共通する。生協をはさんで第二章、第三章と読みふけってしまった。帰ってきた妻がいつもの大相撲のテレビがついていなくて、あんまり静かなので驚いたぐらいである。

 夕食後はニュースも途中で消して続きの第四章から第五章の半ばまで読み進んだが、このままの勢いだと今日中に読み切ってしまうが、なぜかそのことがもったいない気がしてきて、先の展開が気にはなるが一晩あたためておくことにした。

 心身のバランスをとるために1時間ほどジョギングをした。夜風が気持ち良く、暑さは感じなかったが、それでも汗は滴り落ちてきた。持参していた500mlのペットボトルは空になった。走り終わった後のシャワーとスイカはほてった身体にしみいった。

 明日を楽しみに眠ることができる。
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