素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

unlearn(アンラーン)

2024年04月25日 | 日記
今日の夕刊の特集ワイド、田原和宏さんの「フィールドの向こうに」の中で≪unlearn(アンラーン)»という言葉を知った。

 30年にわたりスペインでサッカーの指導に携わり、現在は1部ビリャレアルのスタッフとしてクラブを支える佐伯夕利子さん(50)のサッカー人生がつづられている「本音で向き合う。自分を疑って進む」(竹書房)を読んで感じたことが書かれている。

 その中で、2部降格をきっかけに、選手を自前で育てる育成型クラブのビリャレアルが始めた「指導改革」が興味深かったと紹介している。
「クラブには3歳児からトップ選手まで800人近い選手が在籍。佐伯さんを含め、彼らを指導する総勢120人のコーチが取り組んだのは、指導者のあり方を根本的に問い直すことだった。
「4―3―3の話は卒業しよう」。布陣などの戦術ではなく、サッカーとは一見、無関係にも思える歴史や社会学、教育学を学ぶことから始めた。勝敗ばかりにとらわれるのではなく、もっと選手らが人として成長する指導ができないか。そんな思いからだった。
 佐伯さんはこの改革を英語で「unlearn(アンラーン)」と表現する。」


 田原さんも「unlearn(アンラーン)」という言葉を哲学者の鶴見俊輔さんの著書で知り、大切にして来たという。コラムは次のように締めくくられている。
【英和辞典には「習慣などをわざと捨てる、意識的に忘れる」とあるが、鶴見さんはアンラーンを「学びほぐす」「学びほどく」と訳す。学校で教わる知識は、型通りに編んだ毛糸のセーターのようなもの。ほどいて毛糸に戻し、自らの体に合わせて編み直して、ようやく自分のものになる。アンラーンとはそんな作業なのだ、と。

 佐伯さんは19歳でスペインの指導者養成学校に通った。言葉や文化の違いを乗り越え、身をもって学び続ける歩みは、アンラーンと呼ぶにふさわしい。】


 「学び」というのは、知識や情報をどんどんプラスしていくこと、自分の中にため込んでいくこと、ととらえがちだが、それ以上に「これまでに身につけた思考のクセを取り除く」ということも大切であるという指摘だと思った。

 人生100年時代に成長し自己実現し続けていくための新しい考え方として「アンラーン」を意識していきたいと思った。
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ナニワイバラの花が3年目にしてやっと咲く

2024年04月24日 | 日記
 知人宅のフェンスに咲くナニワイバラ、通りかかった水彩画をたしなんでいる人が思わず描かせてほしいと頼むほどの見事さである。株分けされた苗木を一鉢いただいた。知人宅のような大きなフェンスはないので門扉の半分を使って誘引してきた。1年目、2年目と順調に生育してきたが花は咲かなかった。伸び伸びとした環境でないので無理かもしれないと思っていた矢先、3輪だけだが花を咲かせてくれた。花を咲かせるメカニズムの不思議さを感じた。
 ナニワイバラの名前の由来は、江戸時代にさかのぼる。大阪難波の植木商人がよく中国から輸入していたため、この名前が付けられたと言われている。

 ナニワイバラを見ていると、隣のフクロナデシコの花の蜜を吸うために蝶の夫婦(?)が飛来。一心不乱に蜜を吸っている様は微笑ましかった。昨日から降るのか降らないのかはっきりしない天気が続き鬱陶しい気分を和らげてくれた。
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ツツジ咲き誇る

2024年04月22日 | 日記
 ツツジのツボミは、スイセン、ヒヤシンス、チューリップなどの春咲きの球根類と同じように前の年の7月から8月頃に生まれている。その後夏の暑さ、冬の寒さに耐えてほぼ1年間、自分達が花咲く季節をじっと待っていたのである。

 河津桜、ヤマザクラ、寒緋桜、ソメイヨシノ、八重桜と順に春を演出してきた桜軍団がすべて葉桜になるのを見届け「主役交代!」とばかりにツツジ軍団が花を開き始めた。我が家でもアザレヤと一緒に咲き誇っている。
  「夏に、ツボミが枝の先につくられる」ということを知らずに、秋に木の形を整えようと枝の先を刈り込み、花が少ししか咲かないという失敗をした。その時に、木の剪定に詳しい知人から「ツツジやサツキの剪定は、花の季節が完全に終わる前”もう少し花を楽しめるだろう”と思うころに勇気を出していなければいけない」というアドバイスを受けた。

 以来、毎年アドバイスに忠実に剪定しているおかげで花の数は増えているように思う。ただ少し大きくなったので今年は強めに刈り込みたいと考えている。1年後にしか結果は見えないところがもどかしくもあり楽しみでもある。


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「交野マラソン・2024」も雨だった

2024年04月21日 | 日記
「寝屋川エンジョイマラソン」に続いて「交野マラソン・2024」も雨だった。本降りと予報されていたが、家を出る9時30分頃には雨が止んでいた。自転車移動なので幸運だった。10時少し前に会場の「いきいきランド交野」に到着。定員割れがして集まりが悪いと聞いていたが「そうでもないな」と思った。寝屋川よりも大勢の人で賑わっていた。
  新緑が美しかった。会場内をブラブラして集合場所へ10時30分に行くとすでに長蛇の列ができていた。ほどなく、スタート地点へと移動が始まったが、前後を見渡すと5年前より多いのではないかと思うぐらいだった。11時のスタートを待つ15分間はほどよい緊張感がある。ポツポツと雨が落ちてきたが苦になるような降り方ではない。
 11時にスタートの合図があったが、スタート地点に行くまで3分近くかかった。雨は小雨が降ったり止んだりの繰り返し。公道を走るコースなので沿道の声援も多い。寝屋川エンジョイマラソンのように一人旅とならなかったので走りやすかったが、8km手前の第3関門を通過したあたりから大失速。ラスト500mは一人旅となり1時間29分9秒(実タイム1時間26分56秒)でゴール。
 またまたギリギリセーフであった。今の足の状態では仕方がない。雨の方はだんだんと本降りになって来た。着替えずそのまま自転車で帰ったが、トライアスロンをしているようで気分は良かった。
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ハナイカダ

2024年04月20日 | 日記
 知人から譲り受けたハナイカダが2鉢ある。とても元気に育っている。ハナイカダの由来は、「花筏」の意味で、葉の中央に小花をつける様子が、葉を筏に見立てて、花は船頭が乗っているように見えることから命名された。

 2つの鉢をよく見ると、花の付き方が違う。これは、ハナイカダは雌花と雄花が別々の木に咲く「雌雄異株(しゆういしゅ)」だから。

 雄株では、一枚の葉っぱに数個の花が咲く。
 

 それに対して、雌株では、一枚の葉っぱに一個の花の場合が普通である。
 

 雄株の花は花期が終わるとなくなるが、雌株は受粉して秋に黒い実となる。今、2つの鉢を表と裏に離れ離れに置いているが、急いで仲良く並べてやらねばいけないことに気付いた。
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