shuの花日記

山や近所で見かけたお花をエピソードを添えて掲載しています。お花の説明は主にウィキペディア、花図鑑を参考にしています。

鳥を探しながら、赤城山大沼を一周(後編)と植物クロスワード(34)

2023-04-12 05:30:05 | 
昨日の続きの前に、植物クロスワード(34)『木偏(きへん)の漢字』についてご案内します。
植物クロスワード(34)の問題を10日にアップしましたが、その後すぐに私のミスで別の記事をアップしたため、多くの皆さまにはご覧いただけていません。
  植物クロスワード(34)の問題は、こちらです。

また、解答は、こちらです。
どうぞお楽しみ下さいませ。


さて、この記事は、鳥を探しながら、赤城山大沼を一周(前編)の続きです。

赤城山の大沼の周りを時計回りに歩き、沼の北西にある沼尻まで来ました。
沼尻には赤城大沼頭首工(あかぎおおぬまとうしゅこう)があります。頭首工とは、農業用水を河川から取水するため、河川を堰き止めて水位を上昇させ、水路へ流し込む施設(水門、堰堤、土砂吐等)のことで、用水路の頭の部分にあたることからこのように呼ばれています。
ここから流れ出る用水は、新坂平の地下にある長さ2.2kmのトンネルを通り、さらに水路を下り前橋市富士見町(旧富士見村)の稲作に使われています。
赤城大沼用水がが完成したのは昭和32年(1957年)で、その後小水力発電所も作られました。
赤城用水は稲作に必要な時期だけ水を流しているので、冬の間は頭首工が閉じられ、大沼の水位は高く保たれています。現在は雪解け水が溜まり、満杯の状態となっています。

さて、沼尻から湖畔を離れて山へ向かいました。(見落としたのかもしれませんが、)登山道の入口には標識もなく、地図を頼りに踏み跡を探しました。
 

笹薮を抜け、踏み跡がしっかり分かると安心です。途中所々に赤テープが巻いてありました。
 

目の前を鳥が飛んでいき、10mほど先の枝に止まりましたが、すぐにまた飛び立ちました。アトリでした。
手前の枝がかぶってうまく撮れていませんが、カケスでした。嶺公園でも観ましたが、やはり後ろ姿でした。
■カケス
Eurasian jay

スズメ目カラス科カケス属
Garrulus glandarius
橿鳥、懸巣、鵥/L33cm


すると左の笹薮の中から大きな鳥が飛び立って、目の前を横切り、30mほど離れた笹薮に消えました。ヤマドリでした。
カメラを手に持っていながら、あまりに急だったので、絶好のシャッターチャンスを逃してしまいました。

続いてシジュウカラが近くに来ました。今朝からシジュウカラは何度も観ていますが、写真を撮ったのは初めてでした。
■シジュウカラ
Japanese tit

スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
Parus minor
四十雀/L15cm




シジュウカラはさらに頭上の枝に止まり盛んに囀るので、あまりに近すぎるものの撮ってあげました。


ヒガラもたくさん観ました。シジュウカラによく似ていますが、腹にネクタイ模様がありません。
■ヒガラ
Willow tit

スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
Periparus ater
日雀/L11cm


大沼を囲む外輪山の稜線まであと僅かのところまで来ました。
足元に肉厚の丸い形の葉をした植物が芽生えていました。この植物は周りを眺めるとたくさんありました。
ジグザグの道を登って稜線に出ました。出張峠(でばりとうげ)からの道と合流します。この道は大沼を囲む外輪山を一周したときに一度歩いています。
 

稜線に出ると、木々の間から雪をかぶった山々が見えてきました。真っ先に目に止まったのは尾瀬の至仏山です。
 

登山道は土が凍結していて、所々に霜柱が観られました。少し歩くと石碑が建っているピークに出ました。ここはまだ薬師岳の山頂ではありません。
 

稜線は広くはないものの歩きやすい道です。左にずっと木々の間から遠くの山が見えるのですが、山容の全体が見えるところは結局ありませんでした。
この山は上州武尊山だと思います。すぐに薬師岳(標高1528m)に着きました。
 

薬師岳のピークでは写真を撮っただけで休まず、先へ進みました。下りの道も岩が露出しているところがあるものの、危ないところはありません。
鉄塔の左に見える山は谷川岳だと思います。登山道の右には大沼が見えます。
 

下りの道はカメラを樹や岩にぶつけないよう、注意しながら下りました。歩き始めてからずっと、首に2つのカメラをぶら下げたままです。
この山は尾瀬の燧ヶ岳です。双耳峰なので同定しやすいです。
 

稜線を歩いている間、小鳥の声はほとんど聞えませんでした。時々立ち止まって耳を澄ませても、聞えません。
上州武尊山と谷川連峰北側の山々です。
 

燧ヶ岳と上州武尊山です。
 

登山道の右が開けて大沼が見えるところはあっても、左が開けているところはなく、それでも木々の間から遠くの山が見えて楽しいハイキングでした。登山道の正面に黒檜山と駒ヶ岳が見え、このままずっと歩いて行きたい気分でした。
 

大沼の上に見えるのが地蔵岳で、その右が荒山です。
 

9時58分に陣笠山(標高1475m)に着きました。今日はここまで誰とも会わず、山頂にも誰もいません。ザックを下ろし岩に腰掛け、娘が作ってくれたおにぎりを食べました。
 

遠くに車が走る音が聞えてきました。大沼の上を2羽のハトより大きいくらいの鳥が飛んでいきました。それを追ってもう1羽も飛んでいきました。
 

陣笠山から五輪峠まではすぐですが、登山道に陽が射して泥濘始めていました。滑らないよう注意して下りました。
10時22分に五輪峠に到着しました。ここから再びアスファルトの道を歩きます。大沼を見下ろすようにして歩きました。対岸に青木旅館の青い屋根が見えました。
 

10時40分に黒檜山登山口を通過しました。ここから黒檜山へ登りたい気持ちになりましたが、重いカメラを持って行く気にはなれませんでした。
そして赤城神社の前を通り、工事中の啄木鳥橋を観て、出発地点のおのこ駐車場には11時7分に着きました(啄木鳥橋のモチーフはきっとアカゲラですね)。
 

その前に、五輪峠からの道で上空に黒い鳥が飛んでいるのが見えました。大きさはカラスくらいですが、頭が白く、繁殖期を迎えたカワウのように見えました。しかし、こんな山中にカワウがいるはずはないと思い、不思議でした。
湖畔近くまで来ると、ヒガラのペアが羽をぶるぶる震わせていました。




そして、赤城神社近くの湖面にはカルガモと、なんとカワウがいました。




さらに上空高くにはトビが舞っていました。


この日観た鳥をまとめてみましょう。
ヒガラ、エナガ、ホオジロ、アカゲラ、シジュウカラ、カケス、ヤマドリ、カルガモ、カワウ、トビ、ハシボソガラスの11種になりました。
目標達成です。


これで、「鳥を探しながら、赤城山大沼を一周」はお仕舞いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
お時間がありましたら、クロスワードもよろしくお願いいたします。
コメント (12)
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植物クロスワード(34)『木偏(きへん)の漢字』の解答

2023-04-12 05:30:00 | クロスワードパズル

■タテのカギ
1 「柏」は種名で、ブナ科コナラ属の落葉高木。高さ15m、直径60cmほどになる。葉は互生、長さ12~32cm、幅6~18cmの倒卵状長楕円形で、先端は鋭く尖り、基部はやや耳状に張り出す。縁には波状の大きな鋸歯がある。
2 イギリスの略称。
3 「椰子」は科名。シュロ属などがある。
4 入れ歯のこと。
5 「実葛」はマツブサ科の属名が同じ種名で、マツブサ科の常緑蔓性木本。葉は互生、長さ5~13cm、幅2~6cmの楕円形または卵形。縁にはまばらに鋸歯がある。
7 「楢」は小楢の別名。小楢は種名で、ブナ科の落葉高木。高さ20m、直径60cmほどになる。葉は互生、長さ5~15cm、幅4~6cmの倒卵形で、先端は鋭く尖り、基部はくさび形。縁には大形の尖った鋸歯がある。
9 「檀」は真弓とも書く種名で、ニシキギ科の落葉小高木。ふつう高さ3~5mになる。葉は対生、長さ5~15cm、幅2~8cmの長楕円形で、縁には白い縁取りがある。
10 「椨」は――ノキの別名。――ノキはクスノキ科の属名が同じ種名で、常緑高木。高さ20mほどになる。葉は互生、長さ8~15cm、幅3~7cmの倒卵状長楕円形で、全縁。先端は短く尖り、基部はくさび形。
11 「柃」は姫榊とも書く種名で、ツバキ科の常緑低木または小高木。葉は互生、長さ3~7cm、幅1.5~3cmの楕円形~倒被針形で、先は鈍く、基部は鋭形。縁には浅い鋸歯がある。
13 「柿」は――ノキの別名。――ノキは科名・属名が同じ種名で、落葉高木。高さ10mほどになる。葉は互生、長さ7-15cmの広楕円形~卵状楕円形。先端は急に尖り、縁は全縁。
15 「白樺」の標準和名では○○○ン○であるが、一般的に○○○○と呼ばれる種名で、カバノキ科カバノキ属の落葉樹。高さ10-25mほどになる。葉は互生、長さ4-9cmの三角状広卵形で鋸歯がある。
16 「柾」は正木とも書く種名で、ニシキギ科ニシキギ属の常緑低木。高さは1-5mである。葉は短い葉柄をもって対生し、葉身は倒卵円形から楕円形で、長さ3-8cm、幅2-4cmになる。
17 「桜」はバラ科の属名。落葉高木で、果実は黒く熟すものが多い。
20 「栴檀」は科名・属名が同じ種名で、落葉高木。ふつう高さ5-10mだが20mに達するものもある。葉は互生。長さ30-80cm、幅25-70cmの2~3回奇数羽状複葉。小葉は長さ3-6cm、幅1-2.5cmの卵状楕円形。先は長く尖り縁に不揃いな鋭い鋸歯がある。
22 将棋で、飛車が成ったもの。
24 「桂」は科名・属名が同じ種名で、落葉高木。大木では高さ30m、直径2mに達するものもある。葉は互生。長さ5-15cm、幅4-13cmの広卵形。ふつう上部は3裂し、裂片は鈍頭。縁は全縁。
26 連続する2枚の空中写真をもとに――機を使って、地形図に表示する道路、等高線などの正確な位置や高さのデータを取得する作業。(国土地理院のHPより)
28 細胞――、鼓――、角――。

■ヨコのカギ
1 「楓」は種名が同じ属名で、高木または小高木。ほとんどが落葉性だが、まれに常緑のものもある。葉は対生。
3 「柳」は科名が同じ属名で、落葉性の木本。高木から低木、ごく背が低く、這うものまである。
6 「椎」はブナ科の属名で常緑高木。雌雄同株。果実は堅果で翌年の秋に熟す。
7 「梨」はバラ科の属名。落葉高木また低木で、果実は――状果で果肉に石細胞(細胞壁にリグニン、ペントサンなどの物質が蓄積し石のように硬くなったもの)が多い。
8 全国で2番目に人口が少ない県。2月22日を「竹島の日」と定め、毎年式典を開いている。
10 「楤」または「桵」は、――ノキの別名で、ウコギ科――ノキ属の落葉低木。新芽が山菜として有名な――の芽(楤芽)で、天ぷらなどに調理されて食べられる。
12 「床」。トコではない。
13 「株」。
14 高知県南西部に位置する市名。四国島内で唯一、航空自衛隊の基地がある。
16 「槇」または「槙」は科名が同じ属名で、常緑の高木まれに低木。雌雄別株。雌花の鱗片は花のあと肉質になり、種子全体を包んで核果(種子を包む内果皮が硬化して核となり、核を囲む中果皮がふつう多肉質となる果実)状になる。
18 ――元気、――まわり、――手形。
19 「木石漢」はヒト科ヒト属で、人情や男女間の情を解さない男のこと。
21 「桐」はゴマノハグサ科の属名が同じ種名で、落葉高木。高さ8-15mになる。葉は対生。長さ15-30cm、幅10-25cmと大きく、浅く3~5裂して三角状や五角状になる。
23 トライアスロン競技で最後に行う種目。
25 「柚」はミカン果ミカン属の常緑小高木。高さは4mほどになる。ミカン属の中でもっとも耐寒性が強く、年平均気温12~15℃の涼しい気候を適地とする。
27 WBC侍ジャパンで活躍した、ダルビッシュ投手の愛称。
28 「松」は科名が同じ属名で、常緑高木ときに低木。葉は針状の葉と膜質の鱗片状の葉の2型がある。
29 「防火林」は森林や家屋などの周囲に、火災の延焼を防ぐために設ける樹林帯。火に強い常緑広葉樹・落葉広葉樹などを植える。
30 「枕」。

過去のクロスワードパズルは、このページ左にあるカテゴリー◆クロスワードパズルからご覧いただけます。
次回の植物クロスワードは、5月10日です。テーマは草冠(くさかんむり)の漢字が候補ですが、まだ決めかねています。

コメント (6)
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