昨日の続きの前に、植物クロスワード(34)『木偏(きへん)の漢字』についてご案内します。
植物クロスワード(34)の問題を10日にアップしましたが、その後すぐに私のミスで別の記事をアップしたため、多くの皆さまにはご覧いただけていません。
植物クロスワード(34)の問題は、こちらです。
また、解答は、こちらです。
どうぞお楽しみ下さいませ。
さて、この記事は、鳥を探しながら、赤城山大沼を一周(前編)の続きです。
赤城山の大沼の周りを時計回りに歩き、沼の北西にある沼尻まで来ました。
沼尻には赤城大沼頭首工(あかぎおおぬまとうしゅこう)があります。頭首工とは、農業用水を河川から取水するため、河川を堰き止めて水位を上昇させ、水路へ流し込む施設(水門、堰堤、土砂吐等)のことで、用水路の頭の部分にあたることからこのように呼ばれています。
ここから流れ出る用水は、新坂平の地下にある長さ2.2kmのトンネルを通り、さらに水路を下り前橋市富士見町(旧富士見村)の稲作に使われています。
赤城大沼用水がが完成したのは昭和32年(1957年)で、その後小水力発電所も作られました。
赤城用水は稲作に必要な時期だけ水を流しているので、冬の間は頭首工が閉じられ、大沼の水位は高く保たれています。現在は雪解け水が溜まり、満杯の状態となっています。
さて、沼尻から湖畔を離れて山へ向かいました。(見落としたのかもしれませんが、)登山道の入口には標識もなく、地図を頼りに踏み跡を探しました。

笹薮を抜け、踏み跡がしっかり分かると安心です。途中所々に赤テープが巻いてありました。

目の前を鳥が飛んでいき、10mほど先の枝に止まりましたが、すぐにまた飛び立ちました。アトリでした。
手前の枝がかぶってうまく撮れていませんが、カケスでした。嶺公園でも観ましたが、やはり後ろ姿でした。
■カケス
Eurasian jay
スズメ目カラス科カケス属
Garrulus glandarius
橿鳥、懸巣、鵥/L33cm

すると左の笹薮の中から大きな鳥が飛び立って、目の前を横切り、30mほど離れた笹薮に消えました。ヤマドリでした。
カメラを手に持っていながら、あまりに急だったので、絶好のシャッターチャンスを逃してしまいました。
続いてシジュウカラが近くに来ました。今朝からシジュウカラは何度も観ていますが、写真を撮ったのは初めてでした。
■シジュウカラ
Japanese tit
スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
Parus minor
四十雀/L15cm


シジュウカラはさらに頭上の枝に止まり盛んに囀るので、あまりに近すぎるものの撮ってあげました。

ヒガラもたくさん観ました。シジュウカラによく似ていますが、腹にネクタイ模様がありません。
■ヒガラ
Willow tit
スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
Periparus ater
日雀/L11cm

大沼を囲む外輪山の稜線まであと僅かのところまで来ました。
足元に肉厚の丸い形の葉をした植物が芽生えていました。この植物は周りを眺めるとたくさんありました。
ジグザグの道を登って稜線に出ました。出張峠(でばりとうげ)からの道と合流します。この道は大沼を囲む外輪山を一周したときに一度歩いています。

稜線に出ると、木々の間から雪をかぶった山々が見えてきました。真っ先に目に止まったのは尾瀬の至仏山です。

登山道は土が凍結していて、所々に霜柱が観られました。少し歩くと石碑が建っているピークに出ました。ここはまだ薬師岳の山頂ではありません。

稜線は広くはないものの歩きやすい道です。左にずっと木々の間から遠くの山が見えるのですが、山容の全体が見えるところは結局ありませんでした。
この山は上州武尊山だと思います。すぐに薬師岳(標高1528m)に着きました。

薬師岳のピークでは写真を撮っただけで休まず、先へ進みました。下りの道も岩が露出しているところがあるものの、危ないところはありません。
鉄塔の左に見える山は谷川岳だと思います。登山道の右には大沼が見えます。

下りの道はカメラを樹や岩にぶつけないよう、注意しながら下りました。歩き始めてからずっと、首に2つのカメラをぶら下げたままです。
この山は尾瀬の燧ヶ岳です。双耳峰なので同定しやすいです。

稜線を歩いている間、小鳥の声はほとんど聞えませんでした。時々立ち止まって耳を澄ませても、聞えません。
上州武尊山と谷川連峰北側の山々です。

燧ヶ岳と上州武尊山です。

登山道の右が開けて大沼が見えるところはあっても、左が開けているところはなく、それでも木々の間から遠くの山が見えて楽しいハイキングでした。登山道の正面に黒檜山と駒ヶ岳が見え、このままずっと歩いて行きたい気分でした。

大沼の上に見えるのが地蔵岳で、その右が荒山です。

9時58分に陣笠山(標高1475m)に着きました。今日はここまで誰とも会わず、山頂にも誰もいません。ザックを下ろし岩に腰掛け、娘が作ってくれたおにぎりを食べました。

遠くに車が走る音が聞えてきました。大沼の上を2羽のハトより大きいくらいの鳥が飛んでいきました。それを追ってもう1羽も飛んでいきました。

陣笠山から五輪峠まではすぐですが、登山道に陽が射して泥濘始めていました。滑らないよう注意して下りました。
10時22分に五輪峠に到着しました。ここから再びアスファルトの道を歩きます。大沼を見下ろすようにして歩きました。対岸に青木旅館の青い屋根が見えました。

10時40分に黒檜山登山口を通過しました。ここから黒檜山へ登りたい気持ちになりましたが、重いカメラを持って行く気にはなれませんでした。
そして赤城神社の前を通り、工事中の啄木鳥橋を観て、出発地点のおのこ駐車場には11時7分に着きました(啄木鳥橋のモチーフはきっとアカゲラですね)。

その前に、五輪峠からの道で上空に黒い鳥が飛んでいるのが見えました。大きさはカラスくらいですが、頭が白く、繁殖期を迎えたカワウのように見えました。しかし、こんな山中にカワウがいるはずはないと思い、不思議でした。
湖畔近くまで来ると、ヒガラのペアが羽をぶるぶる震わせていました。


そして、赤城神社近くの湖面にはカルガモと、なんとカワウがいました。


さらに上空高くにはトビが舞っていました。

この日観た鳥をまとめてみましょう。
ヒガラ、エナガ、ホオジロ、アカゲラ、シジュウカラ、カケス、ヤマドリ、カルガモ、カワウ、トビ、ハシボソガラスの11種になりました。
目標達成です。

これで、「鳥を探しながら、赤城山大沼を一周」はお仕舞いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
お時間がありましたら、クロスワードもよろしくお願いいたします。
植物クロスワード(34)の問題を10日にアップしましたが、その後すぐに私のミスで別の記事をアップしたため、多くの皆さまにはご覧いただけていません。
植物クロスワード(34)の問題は、こちらです。
また、解答は、こちらです。
どうぞお楽しみ下さいませ。
さて、この記事は、鳥を探しながら、赤城山大沼を一周(前編)の続きです。
赤城山の大沼の周りを時計回りに歩き、沼の北西にある沼尻まで来ました。
沼尻には赤城大沼頭首工(あかぎおおぬまとうしゅこう)があります。頭首工とは、農業用水を河川から取水するため、河川を堰き止めて水位を上昇させ、水路へ流し込む施設(水門、堰堤、土砂吐等)のことで、用水路の頭の部分にあたることからこのように呼ばれています。
ここから流れ出る用水は、新坂平の地下にある長さ2.2kmのトンネルを通り、さらに水路を下り前橋市富士見町(旧富士見村)の稲作に使われています。
赤城大沼用水がが完成したのは昭和32年(1957年)で、その後小水力発電所も作られました。
赤城用水は稲作に必要な時期だけ水を流しているので、冬の間は頭首工が閉じられ、大沼の水位は高く保たれています。現在は雪解け水が溜まり、満杯の状態となっています。
さて、沼尻から湖畔を離れて山へ向かいました。(見落としたのかもしれませんが、)登山道の入口には標識もなく、地図を頼りに踏み跡を探しました。


笹薮を抜け、踏み跡がしっかり分かると安心です。途中所々に赤テープが巻いてありました。


目の前を鳥が飛んでいき、10mほど先の枝に止まりましたが、すぐにまた飛び立ちました。アトリでした。
手前の枝がかぶってうまく撮れていませんが、カケスでした。嶺公園でも観ましたが、やはり後ろ姿でした。
■カケス
Eurasian jay
スズメ目カラス科カケス属
Garrulus glandarius
橿鳥、懸巣、鵥/L33cm

すると左の笹薮の中から大きな鳥が飛び立って、目の前を横切り、30mほど離れた笹薮に消えました。ヤマドリでした。
カメラを手に持っていながら、あまりに急だったので、絶好のシャッターチャンスを逃してしまいました。
続いてシジュウカラが近くに来ました。今朝からシジュウカラは何度も観ていますが、写真を撮ったのは初めてでした。
■シジュウカラ
Japanese tit
スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
Parus minor
四十雀/L15cm


シジュウカラはさらに頭上の枝に止まり盛んに囀るので、あまりに近すぎるものの撮ってあげました。

ヒガラもたくさん観ました。シジュウカラによく似ていますが、腹にネクタイ模様がありません。
■ヒガラ
Willow tit
スズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属
Periparus ater
日雀/L11cm

大沼を囲む外輪山の稜線まであと僅かのところまで来ました。
足元に肉厚の丸い形の葉をした植物が芽生えていました。この植物は周りを眺めるとたくさんありました。
ジグザグの道を登って稜線に出ました。出張峠(でばりとうげ)からの道と合流します。この道は大沼を囲む外輪山を一周したときに一度歩いています。


稜線に出ると、木々の間から雪をかぶった山々が見えてきました。真っ先に目に止まったのは尾瀬の至仏山です。


登山道は土が凍結していて、所々に霜柱が観られました。少し歩くと石碑が建っているピークに出ました。ここはまだ薬師岳の山頂ではありません。


稜線は広くはないものの歩きやすい道です。左にずっと木々の間から遠くの山が見えるのですが、山容の全体が見えるところは結局ありませんでした。
この山は上州武尊山だと思います。すぐに薬師岳(標高1528m)に着きました。


薬師岳のピークでは写真を撮っただけで休まず、先へ進みました。下りの道も岩が露出しているところがあるものの、危ないところはありません。
鉄塔の左に見える山は谷川岳だと思います。登山道の右には大沼が見えます。


下りの道はカメラを樹や岩にぶつけないよう、注意しながら下りました。歩き始めてからずっと、首に2つのカメラをぶら下げたままです。
この山は尾瀬の燧ヶ岳です。双耳峰なので同定しやすいです。


稜線を歩いている間、小鳥の声はほとんど聞えませんでした。時々立ち止まって耳を澄ませても、聞えません。
上州武尊山と谷川連峰北側の山々です。


燧ヶ岳と上州武尊山です。


登山道の右が開けて大沼が見えるところはあっても、左が開けているところはなく、それでも木々の間から遠くの山が見えて楽しいハイキングでした。登山道の正面に黒檜山と駒ヶ岳が見え、このままずっと歩いて行きたい気分でした。


大沼の上に見えるのが地蔵岳で、その右が荒山です。


9時58分に陣笠山(標高1475m)に着きました。今日はここまで誰とも会わず、山頂にも誰もいません。ザックを下ろし岩に腰掛け、娘が作ってくれたおにぎりを食べました。


遠くに車が走る音が聞えてきました。大沼の上を2羽のハトより大きいくらいの鳥が飛んでいきました。それを追ってもう1羽も飛んでいきました。


陣笠山から五輪峠まではすぐですが、登山道に陽が射して泥濘始めていました。滑らないよう注意して下りました。
10時22分に五輪峠に到着しました。ここから再びアスファルトの道を歩きます。大沼を見下ろすようにして歩きました。対岸に青木旅館の青い屋根が見えました。


10時40分に黒檜山登山口を通過しました。ここから黒檜山へ登りたい気持ちになりましたが、重いカメラを持って行く気にはなれませんでした。
そして赤城神社の前を通り、工事中の啄木鳥橋を観て、出発地点のおのこ駐車場には11時7分に着きました(啄木鳥橋のモチーフはきっとアカゲラですね)。


その前に、五輪峠からの道で上空に黒い鳥が飛んでいるのが見えました。大きさはカラスくらいですが、頭が白く、繁殖期を迎えたカワウのように見えました。しかし、こんな山中にカワウがいるはずはないと思い、不思議でした。
湖畔近くまで来ると、ヒガラのペアが羽をぶるぶる震わせていました。


そして、赤城神社近くの湖面にはカルガモと、なんとカワウがいました。


さらに上空高くにはトビが舞っていました。

この日観た鳥をまとめてみましょう。
ヒガラ、エナガ、ホオジロ、アカゲラ、シジュウカラ、カケス、ヤマドリ、カルガモ、カワウ、トビ、ハシボソガラスの11種になりました。
目標達成です。

これで、「鳥を探しながら、赤城山大沼を一周」はお仕舞いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
お時間がありましたら、クロスワードもよろしくお願いいたします。