この記事は白山立秋お花見ハイキング(その④ 甚ノ助避難小屋~南竜ヶ馬場)からの続きです。
白山行の2日目は立秋に当たりました。
下界では残暑が厳しいですが、山では秋の気配が感じられました。
夜半過ぎに目覚めてトイレへ行きました。南竜ヶ馬場(南竜)野営場のトイレは昨年建物ごと新調され、誰もが感動するほどにきれいになりました。
下弦の月が天頂にあり、星は数えられるほどしか見えませんでしたが、お天気が良いのはありがたいです。
もう一度眠って、目が覚めたら東の空が明るくなっていました。
カメラだけを持って南竜庭園(南竜ヶ馬場一帯に広がる自然の庭園のような湿原~草原)に撮影に出かけました。
近くに咲いているセリ科の植物は、シラネニンジンのようでした(学術調査によると、白山でのミヤマウイキョウの分布は四塚山周辺と三ノ峰周辺の岩場に限られ、南竜でのシラネニンジン属はシラネニンジンのみが分布する)。
池塘周辺にはお花畑が広がります。
木道の近くでもたくさんの植物が観られました。
オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)です。
ミヤマクロユリ(ユリ科ユリ属の多年草)の果実だと思います。
イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)です。
アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)です。あるいはミヤマアキノキリンソウかもしれません。
1羽の鳥が飛んできてアオモリトドマツの頂に止まりました。図鑑で調べたらギンザンマシコの♀に似ているように見えます。
今回の白山行で撮影した唯一の野鳥でした。
南竜庭園を南の端まで歩いたので、引返すことにしました。
そこそこに秋の気配が感じられました。
モミジカラマツ(キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)です。
ミヤマホツツジ(ツツジ科ホツツジ属の落葉小低木)です。
野営場に帰ってきました。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)です。
ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)です。
ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)です。雌しべが見えます。
南竜で一番最後まで雪が残る場所に、ミヤマクロユリ(ユリ科バイモ属の多年草)が咲いていました。
朝食を済ませた後、パッキングを終えて南竜を後にしたのが7時2分でした。
この日はエコーラインを上がって、弥陀ヶ原から黒ボコ岩を経て、観光新道を別当出合まで下る予定です。
南竜からエコーライン分岐までは前日に歩いた道ですが、気づかなかった花も観られました。
ネバリノギラン(キンコウカ科ソクシンラン属の多年草)です。
こちらはハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属の多年草)です。
これはクロウスゴ(ツツジ科スノキ属の落葉低木)の果実です。果実の先端が5角形にへこむ特徴があります。
こちらはオオレイジンソウ(キンポウゲ科トリカブト属の多年草)ですが、残念なことに花が終わっていました。
来年はこの花の盛期に来たいものです。
ヒトツバヨモギ(キク科ヨモギ属の多年草)です。
ウィキペディアには「ヨモギ属の葉は細かく切れ込むものが多いが、本種は分裂しない。そのため、ヒトツバヨモギ(一葉蓬)という」と記されています。
ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草)です。
水平道から岐れてエコーラインに入ると、すぐにカライトソウが群生していました。
円柱あるいは円錐形の果穂をつけた植物では、たいていが基部から花が開きます。しかしこの花は果穂の先端から開花していきます。
エコーラインを登っていくと南竜が徐々に下に見えてきます。やがて別山尾根が長く伸びるのも見えてきますが、この日別山は最後まで雲に隠れていました。
ゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草)が並んで咲いていました。盛期にはもっとたくさん観られたと思います。
ヨツバシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)も観られました。
シナノオトギリです。
このハクサンフウロは雄しべが見えました。
オンタデ(タデ科オンタデ属の多年草)の雌株だと思います。
足元にミヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)が咲いているのを見つけました。
斜面にはイワイチョウ、コバイケイソウ(メランチウム科シュロソウ属の多年草)、ゼンテイカなどが観られました。
標高が高くなるにつれ、風が強くなりました。チングルマが風に揺れていました。ネバリノギラン、コバイケイソウも見えます。
花を付けているのはクロマメノキ(ツツジ科スノキ属の落葉低木)だと思います。手前の針葉樹はコメツガ(マツ科ツガ属の常緑針葉樹)のように思います。
よく似ているクロウスゴの花は、萼が円形で切れ込みがありません。
弥陀ヶ原は霧に覆われていました。木道近くで観られる花を探します。
オヤマリンドウが咲いていました。
ウラジロナナカマドです。白山では標高の低い順に、ナナカマド、ウラジロナナカマド、タカネナナカマドが観られます。
ミヤマアキノキリンソウです。
タテヤマアザミだと思います。
ミヤマホツツジです。
イワイチョウの群落の手前に、シラネニンジンが花を咲かせていました。
砂防新道との合流点(五葉坂下)まで来ました。右へ行くと室堂です。この日の最高到達地点で、標高は2350mです。左へ向かいます。
ヤマハハコです。
オオヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木)が実をつけていました。
液果は直径約8 mmの球形で、2個はなかばで合着するのが特徴です。
ミソガワソウ(シソ科イヌハッカ属の多年草)だと思います。
9時4分に黒ボコ岩に到着しました。久しぶりに岩に登りました。
その⑤では花を付けた植物が11種(その①~④と重複するものを除く)加わり、合計59種になりました。
白山立秋お花見ハイキング(その⑥ 黒ボコ岩~殿ヶ池避難小屋~別当出合)に続きます。次回が最終回です。
白山行の2日目は立秋に当たりました。
下界では残暑が厳しいですが、山では秋の気配が感じられました。
夜半過ぎに目覚めてトイレへ行きました。南竜ヶ馬場(南竜)野営場のトイレは昨年建物ごと新調され、誰もが感動するほどにきれいになりました。
下弦の月が天頂にあり、星は数えられるほどしか見えませんでしたが、お天気が良いのはありがたいです。
もう一度眠って、目が覚めたら東の空が明るくなっていました。
カメラだけを持って南竜庭園(南竜ヶ馬場一帯に広がる自然の庭園のような湿原~草原)に撮影に出かけました。
近くに咲いているセリ科の植物は、シラネニンジンのようでした(学術調査によると、白山でのミヤマウイキョウの分布は四塚山周辺と三ノ峰周辺の岩場に限られ、南竜でのシラネニンジン属はシラネニンジンのみが分布する)。
池塘周辺にはお花畑が広がります。
木道の近くでもたくさんの植物が観られました。
オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)です。
ミヤマクロユリ(ユリ科ユリ属の多年草)の果実だと思います。
イワイチョウ(ミツガシワ科イワイチョウ属の多年草)です。
アキノキリンソウ(キク科アキノキリンソウ属の多年草)です。あるいはミヤマアキノキリンソウかもしれません。
1羽の鳥が飛んできてアオモリトドマツの頂に止まりました。図鑑で調べたらギンザンマシコの♀に似ているように見えます。
今回の白山行で撮影した唯一の野鳥でした。
南竜庭園を南の端まで歩いたので、引返すことにしました。
そこそこに秋の気配が感じられました。
モミジカラマツ(キンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草)です。
ミヤマホツツジ(ツツジ科ホツツジ属の落葉小低木)です。
野営場に帰ってきました。
シナノオトギリ(オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)です。
ミヤマダイモンジソウ(ユキノシタ科ユキノシタ属の多年草)です。
ハクサンフウロ(フウロソウ科フウロソウ属の多年草)です。雌しべが見えます。
南竜で一番最後まで雪が残る場所に、ミヤマクロユリ(ユリ科バイモ属の多年草)が咲いていました。
朝食を済ませた後、パッキングを終えて南竜を後にしたのが7時2分でした。
この日はエコーラインを上がって、弥陀ヶ原から黒ボコ岩を経て、観光新道を別当出合まで下る予定です。
南竜からエコーライン分岐までは前日に歩いた道ですが、気づかなかった花も観られました。
ネバリノギラン(キンコウカ科ソクシンラン属の多年草)です。
こちらはハクサンボウフウ(セリ科カワラボウフウ属の多年草)です。
これはクロウスゴ(ツツジ科スノキ属の落葉低木)の果実です。果実の先端が5角形にへこむ特徴があります。
こちらはオオレイジンソウ(キンポウゲ科トリカブト属の多年草)ですが、残念なことに花が終わっていました。
来年はこの花の盛期に来たいものです。
ヒトツバヨモギ(キク科ヨモギ属の多年草)です。
ウィキペディアには「ヨモギ属の葉は細かく切れ込むものが多いが、本種は分裂しない。そのため、ヒトツバヨモギ(一葉蓬)という」と記されています。
ミヤマセンキュウ(セリ科ミヤマセンキュウ属の多年草)です。
水平道から岐れてエコーラインに入ると、すぐにカライトソウが群生していました。
円柱あるいは円錐形の果穂をつけた植物では、たいていが基部から花が開きます。しかしこの花は果穂の先端から開花していきます。
エコーラインを登っていくと南竜が徐々に下に見えてきます。やがて別山尾根が長く伸びるのも見えてきますが、この日別山は最後まで雲に隠れていました。
ゼンテイカ(ススキノキ科キスゲ亜科ワスレグサ属の多年草)が並んで咲いていました。盛期にはもっとたくさん観られたと思います。
ヨツバシオガマ(ハマウツボ科シオガマギク属の多年草)も観られました。
シナノオトギリです。
このハクサンフウロは雄しべが見えました。
オンタデ(タデ科オンタデ属の多年草)の雌株だと思います。
足元にミヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属の多年草)が咲いているのを見つけました。
斜面にはイワイチョウ、コバイケイソウ(メランチウム科シュロソウ属の多年草)、ゼンテイカなどが観られました。
標高が高くなるにつれ、風が強くなりました。チングルマが風に揺れていました。ネバリノギラン、コバイケイソウも見えます。
花を付けているのはクロマメノキ(ツツジ科スノキ属の落葉低木)だと思います。手前の針葉樹はコメツガ(マツ科ツガ属の常緑針葉樹)のように思います。
よく似ているクロウスゴの花は、萼が円形で切れ込みがありません。
弥陀ヶ原は霧に覆われていました。木道近くで観られる花を探します。
オヤマリンドウが咲いていました。
ウラジロナナカマドです。白山では標高の低い順に、ナナカマド、ウラジロナナカマド、タカネナナカマドが観られます。
ミヤマアキノキリンソウです。
タテヤマアザミだと思います。
ミヤマホツツジです。
イワイチョウの群落の手前に、シラネニンジンが花を咲かせていました。
砂防新道との合流点(五葉坂下)まで来ました。右へ行くと室堂です。この日の最高到達地点で、標高は2350mです。左へ向かいます。
ヤマハハコです。
オオヒョウタンボク(スイカズラ科スイカズラ属の落葉低木)が実をつけていました。
液果は直径約8 mmの球形で、2個はなかばで合着するのが特徴です。
ミソガワソウ(シソ科イヌハッカ属の多年草)だと思います。
9時4分に黒ボコ岩に到着しました。久しぶりに岩に登りました。
その⑤では花を付けた植物が11種(その①~④と重複するものを除く)加わり、合計59種になりました。
白山立秋お花見ハイキング(その⑥ 黒ボコ岩~殿ヶ池避難小屋~別当出合)に続きます。次回が最終回です。