「主婦っとサーベイ」美味しいものと美味しいものが並んでいるお店

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出雲・雲南・松江・米子スーパーマーケット巡り

2023年09月08日 | スーパーマーケット

2023年7月27日・28日買い物に行った。人口も減って行く中、それぞれのお店はどのよう工夫をされているのだろうか。

特に訪ねて行きたかったのは雲南市掛合町波多地区の波多交流センター内の「はたマーケット」。センター内に買い物ができるお店があればいいのに、という地区住民の声を受け営業を続けているお店。ひとつ前のブログ「波多交流センター(はたマーケット)」にUPした。

早朝に大阪を出発したので松江市には9時半に到着。

松江市:「ラパン 母衣町店」「ラパン 上乃木店」「フーズマーケットホック 山代店」「スーパーマーケットひまり 大庭店」

雲南市:「みしまや 雲南三刀屋店」「グッディー 木次店」「波多交流センター(はたマーケット)」

出雲市:「マルイ 浜山通り店」「グッディー 北部店」「アイパルテ東出雲店(白銀屋商店,全日食チェーン)」

米子市:「マックスバリュ JU米子高島屋店」「マルイ 車尾店」「まるごう 東福原店」「Heart Marketマルイ 米子しんまち店」「JA鳥取西部 ふれあい村アスパル」

吉津村:「イオンモール日吉津店」

16店舗で買い物。以前鳥取県、島根県を巡ったのは2005年、あれから18年。

●ラパン 母衣町店(クオリティフーズ ラパン ふくしま)
松江での買い物は18年ぶり。自社ラベルが付いた「レストランの味冷凍食品」は当時珍しく、大阪のスーパーマーケットのこだわりコーナーにも並んでいたが、最近はみかけない。ラパンの冷凍食品売り場には並んでいなかったが、ネットでは扱っているようだ。現在はOEM業務として商品企画・製造を続けている。生鮮品より欧米から輸入されたお菓子や調味料、香辛料の種類も多い。他店に並んでいないドライグロサリーを目的に買いに来るお客様もおられるのだろう。スーパーではあまり見かけない醸造家のワインも並び説明POPを読んでいると買いたくなり早速購入。


●ラパン上乃木店(クオリティフーズ ラパン ふくしま)
ラパンは現在4店舗営業中。以前はスーパーマーケット「ふくしま上乃木店」だった。ラパンに業態変更をしても、近隣の世帯人数の少ないお客様にもコンパクトで買い物をしやすい広さ。焼き立てパンや惣菜目的に来店をしているのではないだろうか。


●フーズマーケットホック 山代店
広い店内には、日常の買い物に困らない商品がずらっと並ぶ。境港産の鮮魚や島根県の斐伊川の養殖鮎の紹介POPもわかりやすい。地元のお盆用のお麩もボリューム陳列されている。地元の農産物が並ぶコーナーは雑然としがちであるが、この店の「しまねの農水産」コーナーは商品がきれいに並ぶ。「家呑み道場」コーナーも出来ているし、休憩所近くには不二家ケーキも並ぶホックカフェがあり、近くのお菓子コーナーには高知県末広のはいからケーキなど、地方のお菓子も並びちょっと楽しくなる。


●スーパーマーケットひまり 大庭店(ヤマダヤ)
隠岐の島町のスーパーマーケットが松江市に出店している。「隠岐島より直送入荷しました!」POPがあるが、この日は境港からの鰯、長崎産の天然ブリ(解凍)が多かった。野菜売り場の商品数も少なく、広い売り場を持て余している印象。


●みしまや 雲南三刀屋店
地元の産直野菜売り場は広く地元の加工食品も並ぶ。贈答用の果物コーナーも商品数が多い。きのこ類や香草野菜やポットハーブなども種類が多く値頃感のある価格で揃っている。菓子売り場が広く、スナック菓子・子供菓子コーナーも商品数が多い。惣菜売り場は「当店手作りのこだわりのお弁当 ご飯はお決まりですか」のPOPと共に並ぶ。1人用の冷やしうどん・そば、天ぷらとうどんのセット品などもあり、商品数も多く選択肢も広い。雑誌コーナーが広く、スーパーマーケットでありながらコンビニエンスの役割も担っているように見えた。

●グッディー 木次店(ウシオ)
三刀屋木次インターを出ると雲南市。グッディーが出雲のスーパーマーケットであり、奥出雲の野菜、出雲から取り寄せた商品も並べていることがアピールされている。入ってすぐの青果物売り場ではカットフルーツが美しく並び野菜の種類も豊富。青果物、惣菜売り場の商品説明が親切で今日帰るなら買って帰りたかった。特に惣菜売り場は滞在時間が長くなった。自家製のタルタルソースや肉団子など原材料や何にこだわりを持って作っているのかなど、よくわかる。自家製台湾カステラの詰め方やチキン南蛮のタルタルソースのトッピングもきれい。美味しそうな地元の和菓子店の菓子類が多く、お土産にも使える。


●マルイ 浜山通り店
広い通路で商品数が多い店内でもすっきりしている。はみ出し陳列もなく、どの棚も整然と商品が前身立体陳列されている。高品質として発売されたロック・フィールドの「 RFFF(ルフフフ)」や「阪急デリカアイ」の冷凍食品も並んでいる。「Shop&Go」専用カートが説明書きと共に設置されているが、私達が買い物をしている間に利用しているお客は見かけなかった。レジが混む時には便利に使われているのだろうか。


●グッディー 北部店(ウシオ)
出雲泊をした2日目。帰途日だから冷蔵品も購入できる。保冷バッグも持参してきたが、発泡スチロールの箱を貰えるなら、とサービスコーナーでお尋ねしたら「魚、肉より、野菜の空き箱がいいですよね」と野菜売り場のバックヤードに探しに行って下さった。手間かけるけれどグッディ―のサービスコーナーだったら受け付けてもらえるかも!?と思った通りの親切な対応をして頂きうれしかった。おかげでウインナーやピザ、チーズなど大阪で見かけない冷蔵商品も無事持ち帰ることができた。滞在時間が長くなったのは、商品に掲示されている紹介POPが多く、読みあぐねていたから。冷蔵ケースのどの商品について語っているのかわかりにくく内容も濃厚。伝えたい気持ちはわからなくもないが、情報溢れ過ぎでは。


●アイパルテ東出雲店(白銀屋商店)
2023年春に開店から21年目にリニューアルオープンしたというNHKの松江放送局の記事を読んだ。電気代見直しのため、冷凍ケースを開放型から蓋付きタイプに入れ替え、惣菜の素材からの見直しや売り場改装をしたと知った。食品売場は「白銀屋(しろかねや)商店街」という名称で個店が連なっているように見える。平日午後でもお客様が多く賑わっている。冷凍食品ケースは蓋付き開閉になったが馴染みのある平台型で、これなら背の高い縦型より選びやすいと思った。惣菜売り場は特に人気があるようだ。税抜きではあるが200円、300円、400円、500円とわかりやすい価格の商品が並ぶ。一押し手作りコロッケは1個130円だが価値のあるほくほくした美味しさ。リニューアルオープンから通算8200個達成のPOPは自信と喜びが伝わって来る。定番棚に並ぶコストコ商品の売り場面積も広く、見慣れた調味料やソース類の大容量商品はインパクトがある。
・外観

・改装後「白銀屋(しろかねや)商店街」という名称にした各売り場

・入れ替えた冷凍庫


・素材から見直したコロッケ
じゃが芋の食感が残り、手作り感がある。肉も美味しく人気商品であることに納得!これは毎日でも買ってしまうだろう。1個130円は安い!

・コロッケ「コロちゃん」


●マックスバリュ JU米子高島屋店
高島屋の前に付いている「JU」とは何の略だろうか!?と調べたら、2020年にジョイアーバンという企業に譲渡されたから。その後屋号を「JU米子高島屋」として営業しているそうだ。駐車場から5階入館口に入ると突然オシャレな家具雑貨の売り場が現れ驚く。階下に降りて行くと、見慣れた地方百貨店かGMSの洋服売り場になる。地下食品売り場は「マックスバリュ」イオンらしい普段のおかずになる食材が揃っている。改装オープンをして1年が経つが、まだまだセルフスキャンレジ「My-Piスキャン」の使い方を教えてもらいながら売り場で買い物をし、支払い方法を教えてもらっているお客様もみかけた。店頭貸し出しの専用末端で商品を通し買い物終了後はかざして清算することができるので、スマホを持たないお客様も利用しやすいように思う。


●マルイ 車尾店
鮮魚売り場には鳥取県産の岩ガキの刺身用、とび魚、白いかなど業種も豊富でボリューム陳列している。普段使いの食材の他、鳥取県のお土産にもなる商品が多く揃っている。


●まるごう 東福原店(丸合)
ドーム型容器に入った小容量シャインマスカットは価格も手頃で、少し食べたい時にありがたい。刺身用に下ろした真あじ、とびうお、下ごしらえ済みのあじなどがきれいなカットで並んでいる。珍しい商品も多く、どの売り場にもこんな食材があれば買いたくなる!という商品が揃っており好感度の高いお店。

遠くからでもわかる「健康&美容コーナー」の表示が目に入った。主通路からでも目立つ薄いピンク地に大きな文字のフォントで「ロカボ」「食物繊維」「プロテイン」「リラックス」「サスティナブル」「有機」「健康系ビスケット」と表示があり切り口別に商品が並ぶ。


●Heart Marketマルイ 米子しんまち店
2014年百貨店天満屋の食品売り場にスーパーマーケット「マルイ」が入った。ブランドの服や靴が並ぶ同じフロア1階に「Heart Marketマルイ」が出店している。階上には、天満屋の宝飾 、美術工芸品売り場、衣料品売り場もある。loftやフィットネスクラブもあるので、食料品を買って帰る時には便利だと思うが同じマルイでも車尾店の商品の充実を見た後だったので物足りない売り場のように感じた。この施設のこの売り場はどのような利用の仕方をされているのか、地元のお客様に尋ねてみたいと思った。


●イオンモール日吉津店(日吉津村)
日吉津村は面積4.2平方キロメートルの日本で4番目に小さい村。米子市三方と海に囲まれている小さな自治体。村には大きな企業があり税収も見込める。ゆるやかながら移住者も増えているという理由にはこのイオンの大型ショッピングモールが至近距離にあるという理由もあるだろう。モール内には専門店、映画館だけでなく、学童保育所、献血ルームなども入っており、イオンモールが街になっている。夏休みということもあり、子供連れの家族や学生で館内はどこも賑わいがあった。道幅の狭い道路を渡ると米子市のJA鳥取の直売所があり、鮮度のいい鮮魚も販売しているので買い物に便利だろう。

●JA鳥取西部 ふれあい村アスパル
「鳥取西部のおいしい集合」というコンセプトで青果物、切り花、花の苗以外、鮮魚、精肉、も揃っている。「境港産 シロイカ(ケンサキイカ)刺身用」を氷に包んで持ち帰り、着いたらすぐに炒め柚子胡椒で食べた。海の幸も農産物も豊富なエリアであることがわかる。


「主婦っとサーベイ」のフィールドワークには10年、20年後、車で気軽に買い物に行けなくなった時どのような「食」の提供を受けることができるのだろうか。その時スーパーマーケットに何を期待するのか、何を望むのかもひとつのテーマ。

1泊2日で16店舗の店で買い物をした。少子高齢化が進む島根県、鳥取県のスーパーマーケットを巡り、売り場面積が広過ぎるのではと感じた。面積㎡を見ると500坪前後なので決してスーパーセンターのように大き過ぎる店舗ではないのだが。もはや従来型のスーパーマーケットでは、売り場を持て余しているのではないかな。お客様が少なく寂しいお店が多かった。棚の商品は前身立体陳列で美しく並んでいる。それはもしかしたらお客様が近寄っていないから、触れていないから商品の乱れがないのではないか?と考えてしまうぐらい。広い通路はカートを押しやすく、危険な突き出し陳列もない。スーパーマーケットの見本と言えるぐらい本当に買い物がしやすい陳列になっている。曜日、時間帯にもよるだろうが、お客はめざす目的の商品を買うことに精一杯で主通路しか歩いていないのではないだろうか。広い売り場の奥まで行っても、これと言って楽しい売り場が展開されているわけでもないし。


広い売り場を活かし「アイパルテ東出雲店」のように思い切った改装をするか?「まるごう 東福原店」のように目新しい商品の切り口で棚を変えるか?

私達もシルバー世代に入ってきた。どんな商品陳列にしてくれると疲れも忘れてテンション高くお買い物をできるのだろうか。






 


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