●泉州水なす奈良漬け
「泉州水なす」と「奈良漬け」
どちらも、子供の頃から馴染みのある食べ物なのだが、それが一緒になった「泉州水なす奈良漬け」は初めて食べた。奈良漬けといえば、瓜が定番。ゴボウもあるし、珍しいところでは小さなメロンの奈良漬けも食べた事はある。共通しているのは固い野菜を、熟成させた酒粕に何度も漬け込み直しながら、味を染み込ませて行く漬物として認識していた。ところが「泉州水なす」は生野菜として、手で割いて食べる事ができる程柔らかい。それに「泉州水なす」と言えば、ぬか漬けが有名。その水なすの奈良漬けって⁉
●水なすの奈良漬け
贈答品セットの中の一品として半信半疑で食べたところ、柔らかい水なすの食感は残りつつ、香り高い奈良漬けになっている事に驚いた。
●「おつけもの処高野」
http://www.takanoshokuhin.jp/
もう一度食べたくなり、大阪市天王寺区のお店に水なすの奈良漬けを買いに行った。裏の作業場では塩漬けした瓜を漬けこんでいる最中だった。
●お店は四天王寺さんにほど近い場所にある
●店内
塩漬け、ぬか漬け、ぬか漬けの浅漬け、奈良漬け、種類沢山並ぶ
●「なにわの伝統野菜」のお漬物
水なす以外にもなにわの伝統野菜が並ぶ
●柔らかい食感の水なすの奈良漬けは茶粥に合う
「茶粥」は奈良の食文化として紹介される事が多い。近畿地方南部では、よく食べられていたお粥。昔はどこの家庭でも「ちゃんぶくろ」に茶葉を入れて炊いていた。奈良県吉野郡大淀町の嘉兵衛本舗の「おかいさん」はティーパック入りの焙じ粉茶で簡単に作る事ができる。https://kaheehonpo.com/
●茶粥と水なすの奈良漬け
白粥のように、粘りを出さず、サラッと炊くのが茶粥の醍醐味。サラッとした茶粥は夏には冷たくしても美味しい。