教科書にアンダーラインやマーカーでしるしをつけたりしますよね。
私はそれ以外に、試験に出ないけど、自分の心に響いた部分に自分だけのアンダーラインを引いています。
『宇宙を読み解く』、これは放送大学の印刷教材と呼ばれるものです。3年ほど前に受講しました。
第3章重力とは何か でガリレオの運動学についての記述が出てきます。そう、等速直線運動など思い出しますね。
ガリレオは重力を天体と結びつけることはしなかったのです。ガリレオの運動学は、地上の運動学でした。彼は運動を実証的に考察しましたが、重力や力そのものについては考察しませんでした。
ガリレオは「科学は、前人の築いた基礎の上に一歩一歩進んでゆくものである。科学がそのように積み上げられてゆくもだということ、および時代ごとの科学に限界があることをよく認識していた」。
「いまここで自然運動の加速度の原因がなんであるかについて研究することは、適当ではない。・・・・・・この深遠な考察は、一段高い学問に属している。我々は、大理石を切り出す労働者で満足しなければならない。将来天才ある彫刻家が、外面に隠れている傑作を作り出すだろう」。
ちょっと長いですが、この部分はグッと来ました。
なんとなく、最近の技術進歩が早すぎるのではないかと思うことが多々あって、この言葉を思い出したのです。