
「ロルナの祈り」のイラストにロルナ(アルタ・ドブロシ)とクローディー(ジェレミー・レニエ)を描こうと頑張ったのですが、リアルっぽく描いてもシンプルに描いても何かが違う。
そして時間はただ過ぎるばかり…。
で、結局ダルデンヌ兄弟の二人の顔を描いてしまいました。
果たして描く意味はあったのかどうかはわからないけど…

観たのは少し前になりますが、なかなか印象の強い作品でした。
ダルデンヌ兄弟の以前の作品もそうでしたが、今回も説明がなく冒頭からいきなり話は始まっています。
しかし登場人物の会話やストーリー展開によって、何がどういう状況なのか少しずつわかってくるところがまたおもしろいところでもあります。
クローディが立ち直りそうなところから徐々に素敵なラブストーリーへ突入…かと思いきや、思わぬ展開が待ち受けていて驚きでした。
ロルナの心情を考えると複雑な思いが駆け巡ります。
自分の置かれている厳しい現実とクローディーへの思いと…。
ラストも意味ありげですが、その受け止め方は観る人次第といったところでしょうか。

何も知らずにまっさらな状態で観る方がより楽しめると思います。
ちなみにこれまで一切音楽を使わなかったダルデンヌ監督ですが、
今回初めて音楽を使用しています。
(エンドクレジットでベートーヴェンのピアノソナタが流れます。)
原題:Le Silence de Lorna
監督・脚本:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ
製作:ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ、ドゥニ・フレイ
撮影:アラン・マルコァン
編集:マリー=エレーヌ・ドゾ
製作国:2008年ベルギー・フランス・イタリア合作映画
上映時間:1時間45分
<キャスト>
アルタ・ドブロシ
ジェレミー・レニエ
ファブリツィオ・ロンギオーヌ
アルバン・ウカイ