『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』
前作のギャレス・エドワーズ版の『ゴジラ』が、いまひとつだっただけに、今回のもどうかなぁ~と思いながらも、高い評価だったので観に行ってしまいました。
ゴジラ、ラドン、モスラ、キングギドラが出てきて、『大怪獣総攻撃』といった感じなのですが、怪獣同士のバトルシーンはともかく、人間ドラマの物語部分がひどすぎたので、ちょっとなぁ~という感じでした。
特にひどかったのは、ヴェラ・ファーミガ演じる科学者の奥さん。
「地球を救うためには、人類を減らさなきゃいけないの!」という、まるでアベンジャーズのサノスのような思考力に驚きましたが、そういう自分はシェルターの安全圏の中にいて、「自分の知らない他人はいくら死んでも仕方ないけど、私の家族は大切なの!」と自分勝手さ満開で、説得力0でした
そんな感じだから、終盤ここぞとばかりに自己犠牲を見せられても感動できるわけがない
まあ全体的に(なんか違う)というモードだったので、個人的にはギャレス・エドワーズ版よりもいまひとつでした。
あと時間の都合上吹き替え版を観たのですが、カイル・チャンドラーの声の田中圭さんの声が絶望的に合わなかったのが、イマイチさに拍車をかけてました。
決して田中圭さんが下手なのではなく、ただ単にカイル・チャンドラーの容貌に対して声が若すぎるというのが原因なので、田中圭さんに罪はないと思ってます
ところで、東宝版ゴジラやモスラのテーマ曲を使ってるのはよかったです
『スノー・ロワイヤル』
『96時間』以降、すっかりアクションスターになってしまった、リーアム・ニーソンの最新作。
今回は除雪車バトルで、てっきり今までのリーアム作品のようなノリかと思ってたけど、予想を超えるストーリー展開でした。
まず、主人公がよくある“元特殊部隊出身”とかではなく、フツーの模範市民というのが今までになかった設定。
そして単純な、息子の仇打ちという物語ではなく、なぜか勘違いしたマフィア同士のバトルになるというなんとも不思議な展開でした。
最初は敵が死ぬまでの工程を順序良く見せていたのが、後になるほど簡単に省略されていくのが面白かったですね。
最後の最後まで、人を喰ったような演出で、今までリーアム作品からしたらちょっと物足りないかもしれないけど、これもまた変わった味わいで一見の価値ありです
『アラジン』
ディズニーのアニメ版『アラジン』をそのまま実写化したといっても差し支えない本作。
アニメが面白かったので、これも面白いのは当たり前なのですが、展開がわかっていてもやっぱり楽しい一作でした。
冒頭オリジナルのシーンから始まりますが、これが単なる導入部ではなく、終盤明かされる伏線となっていたのは、アニメ版にない粋な演出だと思いました。
歌って踊るシーンは、インド映画を思わせる豪華さで、これがガイ・リッチー作品?と思ってしまうけど、時々監督らしさが覗くことで、やっぱりガイ・リッチーの映画だと納得してしまったりします。
全世代にお薦めの楽しい一作です