エトガル・ケレット『突然ノックの音が』を読みました。
イスラエルの作家による短編集です。
ひとつの作品はほんの数ページ単位で、
38本が収録されています。
内容としては、ちょっと不思議な話しが多め。
自分が過去についた「嘘」に出会ったり。
恋人の舌にジッパーがあって、
開けたら中から違う人間が出てきたり。
そして、
たまにものすごく現実的な人間模様の物語があったり。
偽装結婚の話しも面白かったです。
兵役を免除してもらうために、
会ったこともない男と結婚をした女性の物語。
創作教室に通う夫婦の話しも好きです。
彼らが書く物語のあらすじがさらっと語られていて、
それがすごく面白そうなのです。
物語の舞台は基本的に現代のイスラエルで、
そこの日常や文化をまったく知らない私ですが
人としての日々の不満や疑問やふるまいは
私とあまり変わらない気がするな、と、
共感を抱きながらスッと読めます。
あ、でも、登場人物の名前が身近にない響きで
(ヨナタン、オリット、オシュリ、ツィキ……)
口の中で転がして味わいたい感じ。
ひとつひとつがとても短く、
不思議な余韻のある物語なので
一日一本ずつ読んだりすると良いかも。
翻訳はヘブライ語翻訳家の母袋夏生(もたいなつう)。
読みやすくて良い文章です。
イスラエルの作家による短編集です。
ひとつの作品はほんの数ページ単位で、
38本が収録されています。
内容としては、ちょっと不思議な話しが多め。
自分が過去についた「嘘」に出会ったり。
恋人の舌にジッパーがあって、
開けたら中から違う人間が出てきたり。
そして、
たまにものすごく現実的な人間模様の物語があったり。
偽装結婚の話しも面白かったです。
兵役を免除してもらうために、
会ったこともない男と結婚をした女性の物語。
創作教室に通う夫婦の話しも好きです。
彼らが書く物語のあらすじがさらっと語られていて、
それがすごく面白そうなのです。
物語の舞台は基本的に現代のイスラエルで、
そこの日常や文化をまったく知らない私ですが
人としての日々の不満や疑問やふるまいは
私とあまり変わらない気がするな、と、
共感を抱きながらスッと読めます。
あ、でも、登場人物の名前が身近にない響きで
(ヨナタン、オリット、オシュリ、ツィキ……)
口の中で転がして味わいたい感じ。
ひとつひとつがとても短く、
不思議な余韻のある物語なので
一日一本ずつ読んだりすると良いかも。
翻訳はヘブライ語翻訳家の母袋夏生(もたいなつう)。
読みやすくて良い文章です。