思惟石

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【読書メモ】2016年5月 ②耳袋シリーズ

2022-06-21 14:31:23 | 日記
<読書メモ 2016年5月 ②>
カッコ内は、2022年現在の補足コメントです。

『深川芸者殺人事件』風野真知雄
かぜのまちお。
<耳袋秘帖>シリーズというものらしい。
「耳袋」の作者である根岸肥前守が主人公。
さらにシリーズ内シリーズとして、
殺人事件モノと、妖談モノがあるらしい。
変わった筆名なので覚えのあった作家だったけど、
多分これが初読かと。
吉原炎上と花魁道中が目的と言いつつ、そこの描写が地味だったのは
ざんねんだったな。

(そもそも『耳袋』というのは、江戸後期の南町奉行
 根岸鎮衛(しずもり)が書いた“雑話集”です。
 庶民から武士階級まで幅広い身分とのおしゃべりの内容なので、
 噂話から怪談まで話題も幅広い。
 個人的には“耳袋=怪談集”のイメージが強かったので、意外。
 (京極夏彦の『旧怪談 耳袋より』の印象も強かった)

 で、風野真知雄の<耳袋秘帖>シリーズは、
 耳袋作者であり、実在の人物である根岸鎮衛が主人公の小説です。

 その傘の下で<耳袋秘帖 殺人事件>シリーズと
 <耳袋秘帖 妖談>シリーズがあるわけです。
 まぎらわしいな!と思いますが、
 それぞれタイトルに「殺人事件」「妖談」と入っていますので
 ギリギリわかります。いや、わからんがな。

 『深川芸者殺人事件』はシリーズ四作目で、比較的評価が高い作品。
 一応、本筋の事件(売れっ子花魁が行方不明?吉原で陰謀?みたいな)
 があって、ついでに江戸の怪異も描かれていたりして、
 エンタメ量多めのお話しです。)
コメント
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