『猫のお告げは樹の下で』
青山美智子
ほっこり系人情短編集。
こういう連作短編集は一大ジャンルになりつつあるな。
なんか、これだ!というジャンル名は付いてないもんですかね?
こちらの小説は、
ちょっと凹んでいる人がいて。
神社でハチワレ猫の「ミクジ」に会うのが転機となって
ちょっと、気持ちや視界がクリアになる。というお話しです。
神社の神主さんは姿を見たことがない「ミクジ」。
迷える人が来ると、猫はタラヨウの木の周りをぐるぐる回ってトン、
葉っぱが一枚落ちてくる。
葉っぱには単語がひとつ書いてあり、
それがお告げというか、キーワードになる。
って、ちょっと、フォーマットが細かすぎぎません?
猫が人語を解するっぽいのは良いとして、
いちいち木の周りをちびくろさんぼバリに回ってトン、って。
猫に背負わすには格式張りすぎではなかろうか。
そして猫は笑わない。笑うのは犬だ。
(猫の挙動には煩いのである)
まあいいけど。
登場人物はみんな、疲れて凹んでいるけれど、
本質的には良い人というか、自分のなかに救いのヒントを持っている。
なので、読んでいてこちらまで凹むこともない。
むしろ読後感は良い短編集です。
元気をもらえると思います。
とはいえ、
60代のおじいちゃんの一人称が「ワシ」なのはどうかと思う。
青山美智子
ほっこり系人情短編集。
こういう連作短編集は一大ジャンルになりつつあるな。
なんか、これだ!というジャンル名は付いてないもんですかね?
こちらの小説は、
ちょっと凹んでいる人がいて。
神社でハチワレ猫の「ミクジ」に会うのが転機となって
ちょっと、気持ちや視界がクリアになる。というお話しです。
神社の神主さんは姿を見たことがない「ミクジ」。
迷える人が来ると、猫はタラヨウの木の周りをぐるぐる回ってトン、
葉っぱが一枚落ちてくる。
葉っぱには単語がひとつ書いてあり、
それがお告げというか、キーワードになる。
って、ちょっと、フォーマットが細かすぎぎません?
猫が人語を解するっぽいのは良いとして、
いちいち木の周りをちびくろさんぼバリに回ってトン、って。
猫に背負わすには格式張りすぎではなかろうか。
そして猫は笑わない。笑うのは犬だ。
(猫の挙動には煩いのである)
まあいいけど。
登場人物はみんな、疲れて凹んでいるけれど、
本質的には良い人というか、自分のなかに救いのヒントを持っている。
なので、読んでいてこちらまで凹むこともない。
むしろ読後感は良い短編集です。
元気をもらえると思います。
とはいえ、
60代のおじいちゃんの一人称が「ワシ」なのはどうかと思う。