というか、
第一部だけ読むのでも良いかもしれません。
『夏物語』川上未映子
大阪出身の夏目夏子の一人称小説。
第一部は9歳上の姉・巻子と、
その娘で反抗期と思春期まっさかりの緑子との話。
なので、会話がこてこての大阪弁。
読んでいて独特のリズムがあります。楽しい。
これは大阪出身の作家でないと書けないな〜と思う。
夏子の幼少期の超貧乏家庭エピソードが、
これまたこてこてでてんこ盛りなのだけれど、
夏子自身は自分のことを哀れんだり恥ずかしがったりして
いないんですよね。そこ、すごく良い感じ。
夜逃げの話とか、母や祖母が早逝する話とか、
事実として淡々と語るというか。
そして、そのなかで、ひとつだけ、
幼稚園のぶどう狩りに行けなかったエピソードは
ものすごく悲しかったという感情の波を感じて、
ぐああっとなります。
わたしの感情、めちゃくちゃ揺さぶるじゃん、と。
第一部は、凄い。
第二部は夏子がAID(男性ドナーの精液を用いた人工授精)での
出産を検討する、ずっと検討してる、検討しまくる、ターン。
ちょっと長い。
総じて良い小説だと思います。
しかし第一部が断然良いので、冒頭の感想になる。
ちなみに第一部は『乳と卵』のリライトなんだそうです。
あれ?読んだはずだけど、気づかなかった…。
Wikiであらすじ読んだら、まんまじゃん。
おかしいな…(安定のポンコツ)。
ついでに言うと、川上未映子って演劇やってた人だよね、
と思ってました。
ちがーう。
本谷有希子とごっちゃになってました。
第一部だけ読むのでも良いかもしれません。
『夏物語』川上未映子
大阪出身の夏目夏子の一人称小説。
第一部は9歳上の姉・巻子と、
その娘で反抗期と思春期まっさかりの緑子との話。
なので、会話がこてこての大阪弁。
読んでいて独特のリズムがあります。楽しい。
これは大阪出身の作家でないと書けないな〜と思う。
夏子の幼少期の超貧乏家庭エピソードが、
これまたこてこてでてんこ盛りなのだけれど、
夏子自身は自分のことを哀れんだり恥ずかしがったりして
いないんですよね。そこ、すごく良い感じ。
夜逃げの話とか、母や祖母が早逝する話とか、
事実として淡々と語るというか。
そして、そのなかで、ひとつだけ、
幼稚園のぶどう狩りに行けなかったエピソードは
ものすごく悲しかったという感情の波を感じて、
ぐああっとなります。
わたしの感情、めちゃくちゃ揺さぶるじゃん、と。
第一部は、凄い。
第二部は夏子がAID(男性ドナーの精液を用いた人工授精)での
出産を検討する、ずっと検討してる、検討しまくる、ターン。
ちょっと長い。
総じて良い小説だと思います。
しかし第一部が断然良いので、冒頭の感想になる。
ちなみに第一部は『乳と卵』のリライトなんだそうです。
あれ?読んだはずだけど、気づかなかった…。
Wikiであらすじ読んだら、まんまじゃん。
おかしいな…(安定のポンコツ)。
ついでに言うと、川上未映子って演劇やってた人だよね、
と思ってました。
ちがーう。
本谷有希子とごっちゃになってました。