『もう生まれたくない』長嶋有
A大学に勤める人々の偶像劇みたいな小説。
2011年から3年ほどが描かれます。
「有名人の死」があって、それぞれの登場人物が、
それぞれに思うことや、連想する事柄をスケッチしている感じ。
なんだろな、なんか不思議な小説である。
冒頭は、震災後の2011年初夏。
X japanの元メンバーTAIJIが亡くなった頃。
え?Hideじゃなくて?
って思いましたが、登場人物の一人も同じようなこと思ってる。
そういう感じの「つらつらとした」思考が
「つらつらと」綴られるようなお話し。
途中までは、作者が何を書きたいのかわからないなあと
戸惑いながら読んだ。
まあ、結局、よくわからないまま読み切ったのだけど、
長嶋有だし良いか、という感じである。
蕗山フキコという、一人だけ異色な存在が居て、
それがまた良い感じであった。
登場人物全員、平凡な一般人というか、
何かを抱えているわけでも、死と隣り合わせとかでもないんだけど。
なんでフキコだけ、物凄い業を背負わされてるんかーい、みたいな。
(あまりにも不思議な感じだったので調べたら、
『フキンシンちゃん』という別作品の登場人物らしいです)
しかしまあ、
ZARDとか声優の内海賢二(Dr.スランプの千兵衛さんの声)とか
セガサターンとか、臼井義人(クレヨンしんちゃんの作者)とか、
出てくる固有名詞が絶妙に琴線に触れてきますね。
登場人物と一緒になって、私という個人単位でつらつらと記憶が蘇る。
同世代を生きている作者である笑
A大学に勤める人々の偶像劇みたいな小説。
2011年から3年ほどが描かれます。
「有名人の死」があって、それぞれの登場人物が、
それぞれに思うことや、連想する事柄をスケッチしている感じ。
なんだろな、なんか不思議な小説である。
冒頭は、震災後の2011年初夏。
X japanの元メンバーTAIJIが亡くなった頃。
え?Hideじゃなくて?
って思いましたが、登場人物の一人も同じようなこと思ってる。
そういう感じの「つらつらとした」思考が
「つらつらと」綴られるようなお話し。
途中までは、作者が何を書きたいのかわからないなあと
戸惑いながら読んだ。
まあ、結局、よくわからないまま読み切ったのだけど、
長嶋有だし良いか、という感じである。
蕗山フキコという、一人だけ異色な存在が居て、
それがまた良い感じであった。
登場人物全員、平凡な一般人というか、
何かを抱えているわけでも、死と隣り合わせとかでもないんだけど。
なんでフキコだけ、物凄い業を背負わされてるんかーい、みたいな。
(あまりにも不思議な感じだったので調べたら、
『フキンシンちゃん』という別作品の登場人物らしいです)
しかしまあ、
ZARDとか声優の内海賢二(Dr.スランプの千兵衛さんの声)とか
セガサターンとか、臼井義人(クレヨンしんちゃんの作者)とか、
出てくる固有名詞が絶妙に琴線に触れてきますね。
登場人物と一緒になって、私という個人単位でつらつらと記憶が蘇る。
同世代を生きている作者である笑