『犯罪者』太田愛
これ、少し前から気になっていたのです。
何かの賞に入ったわけでもないのに
ブクログが4.3とかの高評価で。
何者?何事?と思っていたわけで。
読み始めたら、とまらないとまらない。
これはすごいわ〜となります。
特に上巻のジェットコースター感がすごい。
二転三転しながら謎と新事実が惜しげもなく投入されるあたり、
圧巻です。
しかも登場人物のディテールが良い。
ちょっとしたセリフや仕草が良いんですよねえ。
オッサンって呼ばれてちょっと凹むとか。
正論パンチに対して、哀れみで切り返すとか。
挙動の芸が細かい。
作者はこの作品が小説デビュー作らしいのですが、
元々がテレビドラマの脚本家で、
さらに元々が小劇団の脚本を書いていた方なんですね。
人物のつくりこみというか、「人となり」が細かいのは
そこらへんで培われた能力なのかな。
読んでいてとても楽しかったです。
次作以降も登場人物が継続するらしいので、
刊行順に読み始めて正解だった…!!
(私としては珍しい)
余談ですが、
この作品に限らず
「現代日本で大企業や政治家の巨悪を暴く」
をテーマにすると勧善懲悪にはなりにくいですよね。そうよね。
『震える牛』『ガラパゴス』なんかもね。そうよね。
とはいえ『ワイルド・ソウル』くらい、
スカッとしたのもたまにあるし、良いよね。そうね。
これ、少し前から気になっていたのです。
何かの賞に入ったわけでもないのに
ブクログが4.3とかの高評価で。
何者?何事?と思っていたわけで。
読み始めたら、とまらないとまらない。
これはすごいわ〜となります。
特に上巻のジェットコースター感がすごい。
二転三転しながら謎と新事実が惜しげもなく投入されるあたり、
圧巻です。
しかも登場人物のディテールが良い。
ちょっとしたセリフや仕草が良いんですよねえ。
オッサンって呼ばれてちょっと凹むとか。
正論パンチに対して、哀れみで切り返すとか。
挙動の芸が細かい。
作者はこの作品が小説デビュー作らしいのですが、
元々がテレビドラマの脚本家で、
さらに元々が小劇団の脚本を書いていた方なんですね。
人物のつくりこみというか、「人となり」が細かいのは
そこらへんで培われた能力なのかな。
読んでいてとても楽しかったです。
次作以降も登場人物が継続するらしいので、
刊行順に読み始めて正解だった…!!
(私としては珍しい)
余談ですが、
この作品に限らず
「現代日本で大企業や政治家の巨悪を暴く」
をテーマにすると勧善懲悪にはなりにくいですよね。そうよね。
『震える牛』『ガラパゴス』なんかもね。そうよね。
とはいえ『ワイルド・ソウル』くらい、
スカッとしたのもたまにあるし、良いよね。そうね。