うちのブログの「人気記事ランキング」で過去記事ながらしょっちゅうベスト10に入っているものに
「ネスレピュリナ社ドッグフードの集団訴訟の件」というのと
「ドッグフードの原材料」というのがあります。
(他にはシーザーさんの記事も定番。でも今日はそれは関係ないの。)
やっぱりドッグフードには関心のある方が多いんだなあと実感します。
「ニコもドッグフードに関心あります。ドッグフードください。」
食べさせてない子みたいなこと言うのやめてくれる?(笑)
以前にdog actuallyでも「ドッグフードのお肉の定義」という記事を書いたことがあるのですが
この記事でのお肉の定義は全部AAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の基準で書いたので、日本の基準とはちょっと違う部分があります。
それはチキンミール、ラムミールなどの◯◯ミール(肉粉)と呼ばれるものとバイプロダクツとか副産物とか呼ばれるものの定義。
AAFCOの基準ではミート系のミールは「動物の筋組織の脂を搾って挽いて乾燥させたもの。血液、毛、ひづめ、角、皮、胃腸とその内容物は含まない。」
骨は含む場合もあれば含まない場合もあります。
チキンなど家禽のミールは「肉、皮、骨を細かく挽いて乾燥させたもの。羽、頭、足、内臓は含まれない。」
つまりアメリカ基準では◯◯ミールというのは肉の脂を搾ったあとのものを挽いて乾燥させたものですね。
食肉の副産物は肺、脾臓、脳、肝臓、血液、骨、胃、腸及びその内容物。食肉副産物には毛、角、歯、ひづめは含まれません
家禽の副産物は頭、足、内臓、卵管内容物です。羽は含まれません。
一方日本の基準では、ミール(肉粉)とは豚肉や鶏肉などから精肉として人間の食用の肉を取り除いた後の部分の脂を搾って挽いて乾燥させたもの。
肉の脂を搾ってと書きましたが、搾った脂はラードやチキンファットなどの製品になります。
豚肉では内臓や皮も含まれます。毛、歯、ひづめは含まれません。
家禽では頭、足、内臓も含まれます。羽は含まれません。
牛肉はBSE以降、脂を搾って牛脂を採った後は焼却処分としています。
つまり日本では◯◯ミールというと、アメリカ基準の副産物と呼ばれるものも含まれているということです。
この脂を搾って、搾かすをミールに加工する工程をレンダリングと呼びます。
レンダリングについては日本畜産副産物協会のサイトや日本ハムのサイトに詳しいので
興味のある方は↑のリンクをクリックしてご覧になってみてくださいね。
「なんだかまたややこしい話をしてるのね」
『安全なフード選び』の基準としてよく目にするのは「ミールや副産物を使っていないものを選びましょう」というもの。
でも手作りとか生食などの食餌を与えている人は、わざわざ鶏の頭や足(思いっきり副産物)を買ってきたり
内臓肉を取り寄せたりしていますよね。グリーントライプなんかも副産物のひとつです。
栄養的にも優れてるし、どうしてそんなに毛嫌いされるのか?
それに人間は食べないけれど、犬や猫なら喜んで食べるものなら無駄にせずに使うのは良いことじゃないの?
「ニコは美味しくて栄養があるならなんでもいいです。」
ミールや副産物は頭から絶対にダメ!と否定するようなものではないと私は思っています。
ただし、アメリカで食品などを管理するアメリカ食品医薬品局はペットフードに使われるミールや副産物の原料に
「以外で死んだ動物の組織」を使うことを許可しています。
正確には食肉の定義には「された動物の筋組織」と「された」という言葉が明記されているけれど
ミールや副産物にはこの「された」という言葉がないんですね。
つまり事故死や病死した動物を使っても良いということ。
念のために申し上げておくと、すべてのミールや副産物に以外の動物の組織が使われているわけではありません。
普通に考えれば、食肉工場で人間用に使わないものだけを加工した方が手間がかからない。
この辺りはdog actuallyの過去記事「アメリカンドッグフードの表示規定」に詳しく書いたことがあります。
お肉のことはサラッと書くつもりだったのに、長くなってしまったので続きは明日に。
「タイトルに落ち着こうって書いてるけど、何を落ち着くの?」
あのね、ペットフードの選び方とかペットフードの真実とか書いてるサイトっていっぱい出てくるんだけどね
上に書いたミールや副産物の定義なんかにすごーーーーーーーーく間違いが多いの。
そんな間違った情報で「危険です」とか「やめましょう」って訴えてるのを見て「まあ落ち着こうよ」って思ったわけ。
大切な愛犬のために、安全安心なものを選びたい気持ちは私も同じです。
でも頭の中まで熱くなっては、冷静な判断ができなくて選択の目も曇るってもんです。
そういうことを、明日続きで書きますね。
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「ネスレピュリナ社ドッグフードの集団訴訟の件」というのと
「ドッグフードの原材料」というのがあります。
(他にはシーザーさんの記事も定番。でも今日はそれは関係ないの。)
やっぱりドッグフードには関心のある方が多いんだなあと実感します。
「ニコもドッグフードに関心あります。ドッグフードください。」
食べさせてない子みたいなこと言うのやめてくれる?(笑)
以前にdog actuallyでも「ドッグフードのお肉の定義」という記事を書いたことがあるのですが
この記事でのお肉の定義は全部AAFCO(アメリカ飼料検査官協会)の基準で書いたので、日本の基準とはちょっと違う部分があります。
それはチキンミール、ラムミールなどの◯◯ミール(肉粉)と呼ばれるものとバイプロダクツとか副産物とか呼ばれるものの定義。
AAFCOの基準ではミート系のミールは「動物の筋組織の脂を搾って挽いて乾燥させたもの。血液、毛、ひづめ、角、皮、胃腸とその内容物は含まない。」
骨は含む場合もあれば含まない場合もあります。
チキンなど家禽のミールは「肉、皮、骨を細かく挽いて乾燥させたもの。羽、頭、足、内臓は含まれない。」
つまりアメリカ基準では◯◯ミールというのは肉の脂を搾ったあとのものを挽いて乾燥させたものですね。
食肉の副産物は肺、脾臓、脳、肝臓、血液、骨、胃、腸及びその内容物。食肉副産物には毛、角、歯、ひづめは含まれません
家禽の副産物は頭、足、内臓、卵管内容物です。羽は含まれません。
一方日本の基準では、ミール(肉粉)とは豚肉や鶏肉などから精肉として人間の食用の肉を取り除いた後の部分の脂を搾って挽いて乾燥させたもの。
肉の脂を搾ってと書きましたが、搾った脂はラードやチキンファットなどの製品になります。
豚肉では内臓や皮も含まれます。毛、歯、ひづめは含まれません。
家禽では頭、足、内臓も含まれます。羽は含まれません。
牛肉はBSE以降、脂を搾って牛脂を採った後は焼却処分としています。
つまり日本では◯◯ミールというと、アメリカ基準の副産物と呼ばれるものも含まれているということです。
この脂を搾って、搾かすをミールに加工する工程をレンダリングと呼びます。
レンダリングについては日本畜産副産物協会のサイトや日本ハムのサイトに詳しいので
興味のある方は↑のリンクをクリックしてご覧になってみてくださいね。
「なんだかまたややこしい話をしてるのね」
『安全なフード選び』の基準としてよく目にするのは「ミールや副産物を使っていないものを選びましょう」というもの。
でも手作りとか生食などの食餌を与えている人は、わざわざ鶏の頭や足(思いっきり副産物)を買ってきたり
内臓肉を取り寄せたりしていますよね。グリーントライプなんかも副産物のひとつです。
栄養的にも優れてるし、どうしてそんなに毛嫌いされるのか?
それに人間は食べないけれど、犬や猫なら喜んで食べるものなら無駄にせずに使うのは良いことじゃないの?
「ニコは美味しくて栄養があるならなんでもいいです。」
ミールや副産物は頭から絶対にダメ!と否定するようなものではないと私は思っています。
ただし、アメリカで食品などを管理するアメリカ食品医薬品局はペットフードに使われるミールや副産物の原料に
「以外で死んだ動物の組織」を使うことを許可しています。
正確には食肉の定義には「された動物の筋組織」と「された」という言葉が明記されているけれど
ミールや副産物にはこの「された」という言葉がないんですね。
つまり事故死や病死した動物を使っても良いということ。
念のために申し上げておくと、すべてのミールや副産物に以外の動物の組織が使われているわけではありません。
普通に考えれば、食肉工場で人間用に使わないものだけを加工した方が手間がかからない。
この辺りはdog actuallyの過去記事「アメリカンドッグフードの表示規定」に詳しく書いたことがあります。
お肉のことはサラッと書くつもりだったのに、長くなってしまったので続きは明日に。
「タイトルに落ち着こうって書いてるけど、何を落ち着くの?」
あのね、ペットフードの選び方とかペットフードの真実とか書いてるサイトっていっぱい出てくるんだけどね
上に書いたミールや副産物の定義なんかにすごーーーーーーーーく間違いが多いの。
そんな間違った情報で「危険です」とか「やめましょう」って訴えてるのを見て「まあ落ち着こうよ」って思ったわけ。
大切な愛犬のために、安全安心なものを選びたい気持ちは私も同じです。
でも頭の中まで熱くなっては、冷静な判断ができなくて選択の目も曇るってもんです。
そういうことを、明日続きで書きますね。
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