明治ミルクチョコレート デラックス コマーシャル
ついに見つけました
このCM、ほとんど語られることがないのが私には残念です
このCMをきっかけに、岐阜の田舎の中学生であった私が、一時期強烈に「明治製菓」(現:明治)にのめりこんでいったことを思い出します。
明治製菓と言えば、昔から、国民的な有名人をCMに使うのがスタンダード。
「チョコレートは明治」といういずみたくさんの曲も、このビデオの10年ぐらい前から普通に流れていました。
だからよく知っている曲でした。
CMでは歌手の人、タレントなどが歌っていて、特に気にも留めていませんでした。
ところが、このCMの歌を聴いて、私は深く感動してしまいました。
なんてきれいなメロディーとハーモニーだろう、と。
今聴くと、歌っているのはおそらくは杉並児童合唱団。すばらしい声です。
そして分厚いコーラスとオーケストレーション。アナログ録音時代のもっとも厚みのあるサウンド。
ちょうど山下達郎さんや大瀧詠一さんがあの最高のサウンドを作り上げた時代と一致します。
今のように、どこの中学校も合唱を中心にして取り組んでいるような時代ではありませんでした。
こんなに美しくポップな合唱の音を、私は聞いたことがありませんでした。松田聖子さんのところでも述べたとおり、多感な年齢の時期ということもあったのでしょう。
とにかく夢中になりました。この音が聴きたい。
今まで知っていた曲が、こんなにも素晴らしい音だったなんて、と。
しかし、今とは時代が違います。いつこのCMが流れるのか、検索の仕方が分かりません。
恐れ多くも、田舎の中学生、この時、明治製菓本社の宣伝部に投書をしました。「いつ流れるのですか?」と。(15秒のスポットではなく30秒ものを、と生意気にも)
すると本社より、
・当時放送していた「Gメン75」の提供でよく流れること、
・ラジオでは、「サーカス」が「チョコレートは明治」を歌っていること…という情報
・その、「サーカス」バージョンのスタジオ用楽譜と、明治製菓の主力商品カタログ
が送られてきました。
こんな一学生の気まぐれな投書に、最大級の誠意で「有料で」ご返信いただいた明治製菓宣伝部の方に、32年越しで、改めてお礼申し上げます。
本当にうれしかったです。
(ただこの後私は、こういうものなのだと大きな勘違いをして、いくつかの企業や放送局に無礼な問い合わせ投書をしており、後年こういうことは会社の方にとって大変なご負担であることに気付きました。世間知らずを大いに恥じたものです。明治製菓の皆様、ご負担をおかけしました。)でも、この時いただいたものは確かに私の心の中で大きな宝物となりました。
さらにのめりこんだ私は、自宅のカセット録音機で明治製菓のいくつものCMを録音しました。
いい音楽、楽しい音楽が多かったのです。チェルシー、フレンチパイなど…
「明治製菓CM集」として4分ぐらい音源を集め、学校のお昼の放送で流させてもらいました。
まさか学校放送もNHKではないから、止めることはないだろう、と。
果たして放送開始後1分ぐらいで強制終了。「なんだこのふざけた音は」と職員室で呼び出しをくらいました。
私は全く自分の勝手な価値観で進んでいて、周りのことに目がいっていなかったのですね。
叱られていてもしばらくの間、なんで自分が叱られているのかが分からずにいました。「いい音楽を流すことに何の問題があるのか?」と。
まあ、思い出しても未熟極まりない、発達の問題を指摘されるレベルの厚顔無恥な学生時代でした。今こんな、空気の読めない児童生徒はまず見かけません。
でも、本当にいい音だったんです。
明治チョコレートデラックスのCMに話を戻します。
このアニメと児童合唱団バージョンがその後も続くのかと思っていたのですが、1980年途中、終了してしまいます。
81年初め、五十嵐浩晃さん「ペガサスの朝」バージョンの放送に切り替わったのです。いや、私もこの曲好きでしたが。
曲が大ヒットし、これ以後、元通りの、歌手、タレントものに戻り、現在に至ります。
私のCM熱も冷めていきました。
でも、ひょっとしてあの時、自分がもっと頭がよくて向上心があり、商社マンに興味があったのならば、明治製菓、もしくは広告代理業に憧れ、目指していたかもしれません。
CM NOWという雑誌が発行されたのもこの2年後ぐらいでした。
過酷でとんでもない業種だということはおぼろげにつかみ、そそくさとあきらめたのですけどね。
後年尋ねてもこのCMを覚えている人はほとんどおらず、ネット上でも見つけることはできなかったのであきらめていたのですが、
見つけたんです。本当にうれしい。
私に音楽の美しさを教えてくれた記念碑の一つなのです。
ついに見つけました
このCM、ほとんど語られることがないのが私には残念です
このCMをきっかけに、岐阜の田舎の中学生であった私が、一時期強烈に「明治製菓」(現:明治)にのめりこんでいったことを思い出します。
明治製菓と言えば、昔から、国民的な有名人をCMに使うのがスタンダード。
「チョコレートは明治」といういずみたくさんの曲も、このビデオの10年ぐらい前から普通に流れていました。
だからよく知っている曲でした。
CMでは歌手の人、タレントなどが歌っていて、特に気にも留めていませんでした。
ところが、このCMの歌を聴いて、私は深く感動してしまいました。
なんてきれいなメロディーとハーモニーだろう、と。
今聴くと、歌っているのはおそらくは杉並児童合唱団。すばらしい声です。
そして分厚いコーラスとオーケストレーション。アナログ録音時代のもっとも厚みのあるサウンド。
ちょうど山下達郎さんや大瀧詠一さんがあの最高のサウンドを作り上げた時代と一致します。
今のように、どこの中学校も合唱を中心にして取り組んでいるような時代ではありませんでした。
こんなに美しくポップな合唱の音を、私は聞いたことがありませんでした。松田聖子さんのところでも述べたとおり、多感な年齢の時期ということもあったのでしょう。
とにかく夢中になりました。この音が聴きたい。
今まで知っていた曲が、こんなにも素晴らしい音だったなんて、と。
しかし、今とは時代が違います。いつこのCMが流れるのか、検索の仕方が分かりません。
恐れ多くも、田舎の中学生、この時、明治製菓本社の宣伝部に投書をしました。「いつ流れるのですか?」と。(15秒のスポットではなく30秒ものを、と生意気にも)
すると本社より、
・当時放送していた「Gメン75」の提供でよく流れること、
・ラジオでは、「サーカス」が「チョコレートは明治」を歌っていること…という情報
・その、「サーカス」バージョンのスタジオ用楽譜と、明治製菓の主力商品カタログ
が送られてきました。
こんな一学生の気まぐれな投書に、最大級の誠意で「有料で」ご返信いただいた明治製菓宣伝部の方に、32年越しで、改めてお礼申し上げます。
本当にうれしかったです。
(ただこの後私は、こういうものなのだと大きな勘違いをして、いくつかの企業や放送局に無礼な問い合わせ投書をしており、後年こういうことは会社の方にとって大変なご負担であることに気付きました。世間知らずを大いに恥じたものです。明治製菓の皆様、ご負担をおかけしました。)でも、この時いただいたものは確かに私の心の中で大きな宝物となりました。
さらにのめりこんだ私は、自宅のカセット録音機で明治製菓のいくつものCMを録音しました。
いい音楽、楽しい音楽が多かったのです。チェルシー、フレンチパイなど…
「明治製菓CM集」として4分ぐらい音源を集め、学校のお昼の放送で流させてもらいました。
まさか学校放送もNHKではないから、止めることはないだろう、と。
果たして放送開始後1分ぐらいで強制終了。「なんだこのふざけた音は」と職員室で呼び出しをくらいました。
私は全く自分の勝手な価値観で進んでいて、周りのことに目がいっていなかったのですね。
叱られていてもしばらくの間、なんで自分が叱られているのかが分からずにいました。「いい音楽を流すことに何の問題があるのか?」と。
まあ、思い出しても未熟極まりない、発達の問題を指摘されるレベルの厚顔無恥な学生時代でした。今こんな、空気の読めない児童生徒はまず見かけません。
でも、本当にいい音だったんです。
明治チョコレートデラックスのCMに話を戻します。
このアニメと児童合唱団バージョンがその後も続くのかと思っていたのですが、1980年途中、終了してしまいます。
81年初め、五十嵐浩晃さん「ペガサスの朝」バージョンの放送に切り替わったのです。いや、私もこの曲好きでしたが。
曲が大ヒットし、これ以後、元通りの、歌手、タレントものに戻り、現在に至ります。
私のCM熱も冷めていきました。
でも、ひょっとしてあの時、自分がもっと頭がよくて向上心があり、商社マンに興味があったのならば、明治製菓、もしくは広告代理業に憧れ、目指していたかもしれません。
CM NOWという雑誌が発行されたのもこの2年後ぐらいでした。
過酷でとんでもない業種だということはおぼろげにつかみ、そそくさとあきらめたのですけどね。
後年尋ねてもこのCMを覚えている人はほとんどおらず、ネット上でも見つけることはできなかったのであきらめていたのですが、
見つけたんです。本当にうれしい。
私に音楽の美しさを教えてくれた記念碑の一つなのです。
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