昨日は、テツ君(3年生)のレッスンでした。
昨日、テツ君はレッスン室に元気なく入って来て、ドスンとソファーに座りました。
「あれ? どうしたのかな? 元気ないね。」
「練習が出来なかったんだよ。」
「そうなんだ。 じゃあ、先生と一緒に練習しよう」
「。。。」
「ほら~頑張ろうよ~」
「僕、音楽が嫌いなんだよ。」
「えっ? いつも、ピアノが大好きなんだよ~って、言っているのに?
今日は、どうしたのかなぁ。」
「ピアノは好きなんだけど。。。」
ピアノは好きだけど、練習は嫌いなんだよ~と云うことなのかな?
そう思った私は、テツ君の宿題の曲を、何度も弾きました。
そして、弾きながら
「先生は、ここのメロディーが好きだなぁ 」とか
「ここの左手が格好いいんだよね 」と、テツ君に聞こえるように呟きました。
何度か弾くうちにT君も
「僕も好き」とか「うん、かっこいい
」と応じてくれるようになりました。
「じゃあ、テツ君も弾いてみる?」と尋ねましたら、
「うん。」と答えてくれました。
その後は何度も練習してくれて、
レッスンの時間内に、きちんと弾けるようになりました。
子どもは、ちょっとしたきっかけでやる気がでるんだな~と、改めて思ったのでした。