ららみ先生のピアノのおけいこ

自閉症でも、発達障がいでも、
両手でピアノが弾けるんです♪
ピアノが弾けるって、素晴らしい!

不登校~次までの譜読みは72パーセントを目指してね

2018-03-30 | 不登校

(昨日の続きです 

ミノ君とは4歳の頃からの付き合いですので、かれこれ13年もの付き合いになります。

ミノ君が最初にレッスンに来た日の事を、私は今でもはっきりと覚えています。

その頃、ミノ君の3歳上のお兄ちゃんが、私の教室でピアノを習っていました。

お母様は、1年生のお兄ちゃんを玄関まで連れて来て、後ほどお迎えに来る~
と云う感じで、レッスンを続けていました。

そんな習慣があったせいでしょうか、ミノ君にとって初めてのレッスンの日、
ミノ君のお母様は、ミノ君だけを置いて、一旦車に戻りました。

私が「ママが居なくても大丈夫?」と尋ねましたら、
健気なミノ君は「うん。」と答えてくれました。

「そう、えらいね。 先生と仲良くしようね。」

それから30分間、私と一緒にピアノのおけいこをしたのですが、
ミノ君は、受け答えもキチンとして、とても頑張りました。

30分もの間、ほぼ初対面の私と2人きりで過ごすなんて、
4歳児としては、かなり立派なことだと思います。

ミノ君は、小さな頃から我が儘を言わず、自我を出さず。。。

ひたすら良い子だったのです。

そんなミノ君は頭も良く、5年生の頃は不登校だったにもかかわらず、
見事に難関中学にも合格しています

 

こんなミノ君は、おそらく完璧主義者なのだと思います。

どこかで完璧を目指す気持ちがある為に、
完璧じゃなかったら、いっそのことやらなくてもいいや~
と云う気持ちが芽生えるのでしょう。

そんな気持ちが、練習をして来なかったり、延いては学校に行かなかったり~
と云った行動に表れるのかな~と思います。

 

「そうそう、ミノ君、ピアノはね、完璧じゃなくてもいいんだよ。
ただ、少しだけでも練習の跡が見られると、それだけで嬉しいの。
だからね、来週は、譜読み72パーセントを目指そうよ
ううん、65パーセントでもオッケーだよ。
決して、完璧に弾けなくても大丈夫なんだから。」

ミノ君は、コクリと頷きました。

私の気持ちが、どこまで伝わったかは分かりませんが、
ミノ君には、もっと気楽に生きてほしいな~と思うのでした。

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