先日は、ミノ君(高2)のレッスンでした。
ミノ君は、3月に入ってからは不規則ではあるものの、なんとか登校出来ていたみたいです。
今は春休みなので、少し気持ちが落ち着いていることでしょう。
レッスン室には、いつも通り穏やかなお顔で入って来ました。
少しだけ、テニスの話をした後で
「練習は出来た~?」と聞いてみましたら、
「ええ、まあ。。。」と答えました。
こんな答え方をする時は、たいてい練習していないのです
課題を聴いてみますと、やはり、たどたどしくしか弾けず。。。
「う~ん、練習、足りな過ぎ~」と言いましたら、申し訳なさそうにしています。
「ミノ君、今の感じだと、譜読みが40パーセント位しか出来ていないね~」
ミノ君は、静かに頷きます。
私は、「じゃあ、今から前半の部分を、自分で集中して練習してね。」
と言って、ピアノの横に黙って座りました。
ミノ君は、かなり集中して、練習しました。
しばらくした後で、私は「じゃあ、今からもう1度弾いてね。」と言って、
改めて前半の部分を弾かせました。
すると、明らかに、練習の成果が現れました。
「今日、最初に弾いた時は40パーセントの出来だった譜読みが、
今は60パーセント位の出来具合になったね
レッスン中の短時間の練習で、凄く伸びたと思わない?
さっきよりも、今の方が弾きやすいでしょ?」
「はい。」
「集中したら、すぐに弾けるタイプなんだから、お家でも頑張って」
「はい。」
「じゃあ、来週までに、60パーセントを何処まで伸ばしてくれる?」
「う~ん。。。70パーセントとか? 怒る?」
「え~っ 70パーセント?
一週間で、10パーセントしか伸びないの?
それは伸び率悪過ぎ~ せめて72パーセントって言ってよ~
」
と私がそう言うと、ミノ君は、大きな声で笑いました。
(明日に続きます)