昨日は墓参りに出かけた。花を供えると電信柱に止まっているカラスが大きな声を出して鳴く。食べられるものがあるかどうかを見張っているようだ。墓地にゆく途中に桜並木があり二輪花を広げていたが横浜の開花宣言はまだのようだ。
帰路、途中下車して元町を散策することにした。街を往復して地下鉄で横浜に出たが、散策もなかなか面白いものだ。ただ、男一人では何とも言いがたい。
商店をの覗きながら、気の引い品物があれば店内をめぐりめぐり歩いた。犬も歩けば棒に当たるではないが、妻の趣味の一つに「スミレ」模様の陶器などを集めている。ぶらりと入った当初のお店で、染付けのカップを見つけ次のお店では小皿をそして次には皿型の箸置きに出会いそれぞれ購入した。染付けによるスミレの図柄は恐らく日本だけにあるものだと思う。外国製はほとんどが色付きである。いずれの染付けも有田焼であった。
ある店主は、スミレは人気があるので5枚揃いの場合にはスミレの絵柄のものを一番上に置いて陳列するのですと教えてくれた。外国でも恐らく人気上位はスミレの絵柄であろう。輸出用に作られたスミレ図柄の陶器は多く存在し今は逆輸入されている。
久方ぶりに元町を歩いて気づいたことは、やはりファッションの街であること、そして話題のカバン店は仲良くそれぞれ2店舗出し個性のあるカバンなどが陳列さ
れている。
そして、何よりも強い印象を受けたのは「イヌ」の街であることだ。ご夫人たちは色々な種類のイヌを連れて街を散策している。ほかの街では見かけない光景だろう。そして街を行く人達はそのイヌと戯れて一時の癒しを得ている。時間がなくいわゆる裏道りと言われている商店街の散策は断念した。
横浜へ出て、妻の友達がいるダンスショップに立ち寄った。昨年11月3日に、横浜開洋亭で開かれた「北原明」の新曲発表ダンスディナーショーの模様が載っているわよと「ダンス ウイング」新春特別号を見せてくれた。当日は妻も参加して楽しんできた。そのページを見ると、妻の後姿が映っている写真2枚とチョッと横顔が写っている写真1枚がありその雑誌をもらってきた。
北原明の新曲「空港ラストナイト」の歌詞
最終便が行ったあとの
空港ロビーに一人きり
素晴らしい愛をありがとう
美しい日々をくれたのに
倖せひとつやれなくて
ああ ああ
後ろ姿が今ものこる
空港ロビーの夜が更ける
翼の灯かりが遠くなり
重ねた暮らしが消えてゆく
ゆくなと言えば罪になる
ああ ああ
君を死ぬまで忘れはしない
素晴らしい愛をありがとう
美しい日々をくらたのに
倖せひとつやれなくて
ああ ああ
君が最後の恋人だった
今私は、この歌を持ち歌にしようと思って口ずさんでいる。しっとりとした男も女も唄えるいい歌である。北原氏は、「愛」をテーマに唄い続けたいと語っている。
春です。外に出てみましょう。何かがあります。心躍るときめきが……