横浜市中区若葉町3-51「シネマジャック&べテイ」に於いて「キャタピラー」が上映されている。第60回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(最優秀女優賞)受賞作品である。製作・監督若松孝二・主演寺島しのぶ・大西信満による。鑑賞予定だがチラシの文章が凄いので鑑賞前だが紹介したい。
戦争とは、人間が人間に、犯され、切り刻まれ、焼かれることだ。
人が、人を、犯すことだ。
人が、人を、切り刻むことだ。
人が、人を、焼き殺すことだ。
若松孝二は問う。「正義の戦争が、どこにあるのか」
巨大なキノコ雲、あるいは降り注ぐ焼夷弾の、
あるいは大量虐殺の、その下に潰される前に、
灯りの灯った小さな家々には、
男が、女が、年寄りが、子どもがいた。人間がいた。
食べて、寝て、食べて、寝て、食べて、寝て…。
傷痍軍人が、帰還した。
勲章をぶら下げ、軍神となって。
妻を殴ったその手も、妻を蹴り上げたその足も、
戦地で失い、頭と胴体だけの姿になって。
-銃後の妻の鑑たれ。家庭は最後の決戦場なり。
口もきけず、耳も聞こえず、身動きのできない体になっても
男の性欲は変わらなかった。女は毎日、男の上にまたがった。
口に粥を流し込み、糞尿の世話をし、男の下半身にまたがり、
銃後の妻の日々は過ぎていく。
食べて、寝て、食べて、寝て、食べて、寝て…
稲穂が頭を垂れる秋、そして冬から春へ。
敗戦が色濃くなっていく中、
……と長文が続く。そして最後に
忘れるな、これが戦争だ……
8月14日から上映されており9月17日までは一日4回上映されている。9月18以降は一日1回の上映となっている。
戦争とは、人間が人間に、犯され、切り刻まれ、焼かれることだ。
人が、人を、犯すことだ。
人が、人を、切り刻むことだ。
人が、人を、焼き殺すことだ。
若松孝二は問う。「正義の戦争が、どこにあるのか」
巨大なキノコ雲、あるいは降り注ぐ焼夷弾の、
あるいは大量虐殺の、その下に潰される前に、
灯りの灯った小さな家々には、
男が、女が、年寄りが、子どもがいた。人間がいた。
食べて、寝て、食べて、寝て、食べて、寝て…。
傷痍軍人が、帰還した。
勲章をぶら下げ、軍神となって。
妻を殴ったその手も、妻を蹴り上げたその足も、
戦地で失い、頭と胴体だけの姿になって。
-銃後の妻の鑑たれ。家庭は最後の決戦場なり。
口もきけず、耳も聞こえず、身動きのできない体になっても
男の性欲は変わらなかった。女は毎日、男の上にまたがった。
口に粥を流し込み、糞尿の世話をし、男の下半身にまたがり、
銃後の妻の日々は過ぎていく。
食べて、寝て、食べて、寝て、食べて、寝て…
稲穂が頭を垂れる秋、そして冬から春へ。
敗戦が色濃くなっていく中、
……と長文が続く。そして最後に
忘れるな、これが戦争だ……
8月14日から上映されており9月17日までは一日4回上映されている。9月18以降は一日1回の上映となっている。