いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

映画「キャタピラー」これが戦争だ…

2010年08月19日 08時02分41秒 | 兎に角書きたいの!
 横浜市中区若葉町3-51「シネマジャック&べテイ」に於いて「キャタピラー」が上映されている。第60回ベルリン国際映画祭・銀熊賞(最優秀女優賞)受賞作品である。製作・監督若松孝二・主演寺島しのぶ・大西信満による。鑑賞予定だがチラシの文章が凄いので鑑賞前だが紹介したい。

 戦争とは、人間が人間に、犯され、切り刻まれ、焼かれることだ。
 人が、人を、犯すことだ。
 人が、人を、切り刻むことだ。
 人が、人を、焼き殺すことだ。

 若松孝二は問う。「正義の戦争が、どこにあるのか」

 巨大なキノコ雲、あるいは降り注ぐ焼夷弾の、
 あるいは大量虐殺の、その下に潰される前に、
 灯りの灯った小さな家々には、
 男が、女が、年寄りが、子どもがいた。人間がいた。
 食べて、寝て、食べて、寝て、食べて、寝て…。

 傷痍軍人が、帰還した。
 勲章をぶら下げ、軍神となって。
 妻を殴ったその手も、妻を蹴り上げたその足も、
  戦地で失い、頭と胴体だけの姿になって。
  -銃後の妻の鑑たれ。家庭は最後の決戦場なり。
 口もきけず、耳も聞こえず、身動きのできない体になっても
 男の性欲は変わらなかった。女は毎日、男の上にまたがった。
 口に粥を流し込み、糞尿の世話をし、男の下半身にまたがり、
 銃後の妻の日々は過ぎていく。
 食べて、寝て、食べて、寝て、食べて、寝て…
 稲穂が頭を垂れる秋、そして冬から春へ。

 敗戦が色濃くなっていく中、
 ……と長文が続く。そして最後に
 忘れるな、これが戦争だ……

 8月14日から上映されており9月17日までは一日4回上映されている。9月18以降は一日1回の上映となっている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする