昨日は、兵庫県の宍粟まで向かう。
姫路駅で降り、そこから車で1時間ほど。
車窓から見える田園風景は日本人の心をくすぐる。
田舎で生まれ育った人間には、その故郷のにおいをも感じ取れる。
少し湿った土のにおいや、山や海が近づくにおいなど。
宍粟には山のにおいを視覚から感じた。
山崎文化会館に降り立ち、運営の皆さんの色んな話をする。
講演は手の運動にしぼったものであり。
逆に新鮮であった。
このような新鮮さは昨年度言語聴覚士向けに運動と言語の接点を話した依頼だ。
新鮮さから、少し勉強もして、一石二鳥だった。
このような感覚でありたい。
最近、マンネリが続いていたのかもしれない。
貪欲さが失われ、少々守りに入りかけているのかもしれない。
この山崎での講演のおかげで、やるべき仕事がいくつか沸いてきた。
ご丁寧な質問も頂、大変感謝している。
姫路駅まで送って頂き、
そして、新幹線に乗り、
何もなかったように眠る。
いつも空間と時間だ。
朝もめっきり秋風が吹き、
大学と自宅の間の公園の葉も色づきはじめた。
芝生を見ると、緑に黄色の調和がはかられる時期になった。
そうした外界と同じように、
私の身体の皮膚も変化しはじめた。
乾燥を感じ始め、皮膚が剥がれ落ち、毛は抜け、痒みを感じる。
今日は院生の中野君が来て、学部ゼミ生が数名来て、
研究の遂行具合をチェックし、研究所シンポジウムの原稿を推敲し、平穏な1日であった。
本来なら、今日1日で1本論文を仕上げようと思ったが、痒みのせいで、注意の持続が足りなかった。
敏感になるのは、外界である四季のみでいいのに・・・
家でやろうと近い、帰ってきたが、結局は今日も音楽三昧になりそうだ。
学生を注意する前に自己を注意しなければならない。
人間とは自己にやさしいものである。
けれでもせめて5枚ぐらいは書こうか。