森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

心身ともに

2006年06月14日 17時40分11秒 | 過去ログ
今日は久しぶりに研究室に終日いた。
しかし、今日しかない。
今まで、他人の仕事をしていたせいか、やっと自分の申請書類に手を加える。

ほんとに事務仕事は向いていない。
吐きそうになりながら、ここ2年間ぐらいの研究業績を追加した。
目、肩、脳が勘弁してくれとサインを出す。

ほんと向いていない。

とりあえず、著書が7編、学術論文が133編、報告発表(学会)が225回、学術講演が58回だった(しかし「教え子」たちの「論文」がない。「教育」とは難しいものである。おまえたち!わかっているか?!)。
それがわかっただけでもよかったのだが、いったい何を研究してきたのか・・・これは自分のことである。

「学術論文」よりも「著書(私の考え)」が、手段としていいように感じる。

「臨床」が変わらない。
クリニックを立ち上げ、NPO的、あるいは無償で展開すべきなのか・・・
欧州のように本気で開業を考えるべきだが、セラピストの学術が未だついてきていない。
学会の水準を見ればわかる。
もう自分の二の舞はしてもらいたくない。
回り道しなくてもいいんだよ。



本当に学術水準が高い理論で構築されている治療介入を今は信じれば。
すべてを経験することは必要なし。

リハビリテーションは応用科学である。
今の介入方法がエビデンスがあると結果が出ても、それが基礎科学で否定されたら???その介入方法は???

「基礎」と「臨床」を行ったりきたりして、必要な今の現在進行形の基礎科学に根拠を求めて、それから生み出す仮説を臨床の場で検証するしかないのである。

学生にも言いたいが、「簡単」な世界(研究)には必ず落とし穴がある。
「複雑」なもの、「わからないもの」に真実がある。
科学は「わからないもの」を「わかろうとする」手段である。
「簡単」な介入には疑ってかかりなさい。
そこから、科学はスタートするんだよ。
この世は、「わからない」ことだらけ。
「きれいな世界」で生きてきたみんな。
「壁」というものを経験してください。




調書をタイプした後は、大学院の科目の「神経リハビリテーション特論」「神経リハビリテーション演習」「美しいライフデザイン論」の科目概要を、猛スピードでタイプする。
すべて、仮の科目なので、今後変更があるかもしません。ご了解を。

「美しいライフデザイン論」では、「脳」と「美」について探求できればとも思っています。
「究極」の「健康」は「美」に向かう。

「美しさ」とは何か?
神経科学から探求する。

それが「こころ」の健康である。
最近、私もそれを忘れかけている。

また、パリに向かわなければ、「こころ」の健康を求めて。
欧州1~2年間、難しいか、可能にするか!?
このブログはみなさん見ているようなので。

よろしくお願いします。

今度こそ、ペラペ~ラになってきます。

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3 コメント

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遂に・・・ (Koji)
2006-06-15 11:35:42
ぺらぺらになって帰国してください!



遂に,行く決心を固めましたか?脳内の意思決定に影響を与えた因子は何でしたか?



周の脳内での変化を知りたいな(笑)



「行こう」と思ったの,それとも「行かなくちゃ」と思考したの?



周の答えによっては,僕の興味を倍増させるだろうし,今後の方向性が後押しされそうだよ!
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まだ (Shu MORIOKA)
2006-06-15 19:23:55
WISHの段階です。

自分に残る課題は「コミュニケーション」

人間の本質はそこに。

さまざまな国の人たちと「語り合いたい」、そして「知りたい」「感情的になりたい」



人間に生まれてきた以上、しかたないですね。

人見知りであった僕をここまで動かしたもの。



それは海外にあるし、「認知神経リハビリテーション」にあると思う。



少なからずとも毎年「イタリア」や「フランス」と交流できているなんて、ほんと幸せだよ。



高校時代のどうしようもない(本当はものすごくいい時期だが)ときから考えて、人間とは、どのようになるのかがほんとわからない。



それが「人生」



La vita!

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ところで (Shu MORIOKA)
2006-06-15 19:26:21
心配事は教え子である K.F. のこと。

みんな、「こころ」のサポートしてあげてください。

担任だった(?)ので、相当に心配です。
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