森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

peaceful day

2009年07月15日 06時48分13秒 | 過去ログ
昨日は久しぶりに大学で仕事をする。
イタリアから帰国して2週間
遠征に次ぐ遠征で、ほとんど不在であった。
試験前の学生から、
「先生いつ行っても部屋にいません現象」が再来した。

年々、講演、出張講義が増加している。
どこかで歯止めをと思うが、
何を基準に歯止めをすればよいか、
その認知機能が難しい。
会の大きさや報酬の量ではない。
報酬は相手あってのことであるが、
相手側もTPOをわきまえた量であることも言っておく。
特に「県士会」での長丁場講習会は身体の拘束性が高いので。


昨日はAM、授業の準備を行い、
PM授業を行う。
昨日の発達系は、道具操作の発達と歩行の発達を取り上げた。
12か月かかってやっと「よちよち歩き」ができるそのプロセスが重要だ。
介助歩行を企てても、6か月で歩けることはない。

また、発達は運動、知覚、言語、感情、それぞれが独立して起こるのではなく、
相互に連関しあいながら発達するプロセスを具体例をあげながら説明した。
どれかの経験が欠けることによって障害構造は複雑化する。
単純に障害が「運動」だから手段も「運動」で、という公式には当てはまらない。


夕方から23時までは大学院生の研究計画を検討した。
M2平松くんによる「擬態語と上肢運動制御の関係」
M1末吉さんによる「皮質活動による脊髄シナプス抑制機構」
M1榊原さんによる「ビデオ観察学習に基づく自己組織化プロセス」
M1佐藤くんによる「脊髄損傷者の運動イメージの特性」
M1脇田くんによる「膝OA患者の運動イメージと運動機能の関係」
M1木くんによる「模倣行為における神経活動」
M1清水くんによる「キャノニカルニューロンシステムにおける神経活動」
について討議した。

M1若田くんが来ていたが、終電を逃すために検討できずに帰った。
申し訳ない。
次回はワーキングメモリを作動させてくれ。

あとは、M1上原君、大槻君、河石君、金谷君、柴田君。
無理のない範囲で。進捗はテーマによっても異なる。
焦りは禁物でもある。しかし、切迫感をもった焦りも必要である。

脳はそのはざまで生きている。

しかし、腰痛が消えない。

一人では治療は難しい。
外部観察から、私の知りえない現象について、
教え援助してもらいたい。
微妙な何かが変容しているはずである。

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