森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

天寿を全うする人生を産生する仕事

2009年03月10日 00時01分16秒 | 過去ログ
本日は午前中が研究日であり、
本日締め切りの関西理学療法学生交流会の資料を
運営委員長の神戸大学の脇さんに送信した。

改変すると思うが、
一方向でなく、みんなの意見を聞きたい。
20年後の未来を託さないといけないみんなだから。
今は20歳や21歳の学生たち。
20年後は今の私の年齢を超え、
この業界を背負っている人材。
みんなが逸材と呼ばれるようになれば、
この業界もばら色だし、患者さんやその家族の人生もばら色だ。

午後は3回生が実習から帰還してにぎやかだ。
朝日リハの講演の草案を考え、
今月末の「リハビリテーションのための人間発達学(メディカル・プレス)」の
原稿締め切りの文章を横目で見て、
再度戻した。
来週から書き始めて原稿用紙40枚としたい。

仕事上、同時進行でやらないといけない
看護医療学科の授業資料「エモーショナル・ブレイン」の作成を
優先せざるをえない。
もちろん、今月の東京での対談準備もしないといけないが、
まずは白紙で、その人を楽しみたい。

今年度の講演依頼も増えつつあるが、
4月のはブッキングし始めてきた。
先日は大阪医療福祉専門学校の同窓会を断ってしまった。
申し訳ありません。


15時より実習担当の5名の学生の症例報告を聞く。
1名が79歳で、それ以外は80歳over。
高齢者として、その個人として観ることが大切だと感じる。
家族、家族との関係、社会、社会性、そして人格。
「幸福」とは何か?
人生の終焉をどのように迎えるか?
その人らしい「生活」をどのように構築していくか?
などを考える格好の経験となったであろう。
畑仕事が大好きな個人に対して、安全面(リスク)だけでそれを排除してしまうことが、リハビリテーション(人間復権)なのか?
その人はそれでよかったとしても、
それを許してしまえば、周辺の家族の幸せを逆にうばうのではないか?
などなど、その人、そしてその周辺の幸せを、
悩みながら、そして対話しながら、
人生をプロデュースする、そんな仕事を1年後にははじめる。
そのスタートとしての経験としてはよかったのではないか。
概して、局所に目が向けられがちだが、
それが、その個人の幸せにつながるのか?
それを勘案しながら、その個人の豊かな生活を産生する、
そんな仕事がセラピスト、ひいては医療者の仕事だと思う。
その一つに機能回復があるのだと思う。
したがって、セラピストはいかなるタイプにも、
創造力豊かな思考で対応していかなければならない。
まさに知識と知恵の総動員にて、1人の患者、
そしてその周りの家族の期待にこたえていかなければならない。
その負荷に耐え切れる精神力を磨いて、鍛えてほしい。
学校の教員の受け売りや、実習指導者の受け売りを時に棚上げして、
その個人の立場、あるいは周辺の立場になって考える。
このこころの基盤を長期実習では形成して欲しい。
期待したい。

いくつかの研究計画書を見て、
今日は体調から20時には帰宅した。
久しぶりにHeyHeyHeyを観た。
3月9日を聞き、卒業式を想像し、
そして、今度出演する「ZAMZA N'BANSHEE」を少し観た。
エコーズ時代のZOOを歌っていた。
辻仁成が肉体改造からやせていた。

俺も・・・といけない。

作家がロッカーへ、人生は回帰する。

しかし、80Sロックの再結成だの、こうしたメンバー編成など、
時代は回帰する。
世界的不況が、そしてイスラエル問題などの不穏な空気がそうさせるのかもしれない。

世界各国では明日をもわからない心で生きている人たちがいる。
そういうことから人間とは何か?生物とは何か?を考えたとき、
私の身体はとたん「重さ」を感じてしまう。

トラベル・レクチャー

2009年03月09日 00時08分13秒 | 過去ログ
金曜日、長崎に向けて出発する。
コートを持参したが、すっかり気候が春めいてきた。
そろそろ卒業式シーズンだな、と肌・皮膚から想起する。

長崎空港に到着。
今年度は6月以来である。
長崎大の沖田実先生に迎えにきていただく。
先輩であるが、もう10年以上のかけがえのない友人である。
たわいもない話やこれからの協会・学会の話などをして、
一路、長崎市内へ。
荷物をホテルにおき、懇親会場へ。
パークサイドホテルは実に6年ぶり。
前回は長崎県理学療法士会の講演であった。

懇親会場へ向かい途中、
「おまえ、長崎の坂本龍馬像」みたことあるか?
と問われ、「知っているけど、みたことない」と答え、
そのままタクシーを風頭山頂の公園に向かう。



ネコちゃんのお出迎え&誘導をいただき、
夜の龍馬像にあう。
この像はなんとなくたくましさを感じた。



これで、高知、京都、長崎と3つの像を拝むことができた。

今年は「亀山社中」が復元されるらしい。
来年の「龍馬伝」をむかえるために。
主演の福山雅治は長崎出身である。
実習を熊本でしていたとき、時代は「東京ラブストーリー」であったが、
そのとき、九州のローカル番組の司会をしていた。
月日の流れは早いが、
なにをきっかけにスターダムにのぼるかはわからない。
1日1日、真剣かつ前向きにしている者がスターになるのだろう。

懇親会場では畿央の田平先生の弟先生(長崎大学の田平隆之先生)が。
写真をのせるといったので、そのお顔を公開。




呼子のイカを堪能し、そのまま運営していただいている長崎大学同門会のメンバーのいる二次会会場へはしごし、会長の片岡先生や事務局の中野先生にご挨拶する。
0時にお開きして、平瀬先生におくっていただく。



翌日、大変ゆっくりホテルで過ごし、
午後から講演。

懐かしいメンバーが集まって、
久しぶりの再会にうれしさを感じる。

今回は運動学習がテーマであり、
久しぶりのテーマに、
前半の批判的吟味のために用いたパブロフ、スキナー、シュミットなどに時間がとられ、
肝心要な現代の運動学習の科学に関する後半部分が欠落してしまった。
最近は長い講演慣れでほんと簡潔に述べることができない。
反省するが、メッセージは伝えられたと思う。
講演は体調がよいのかわるいのか、呂律が少しまわらないようで、
かんだりして、そのフィードバック情報を常に意識して操作していた。
3月末には少し検査入院したい。


3名のシンポジストの発表を聞かせていただき、
いくつかの「たいしたことのないコメント」をさせていただいた。
また批判的吟味を重ねていただきたい。

愛媛からこのためだけに8時間かけてきて、
講演のみきいて、8時間かけて帰った渡部由香ちゃんに感謝。

会が終了し、沖田先生と今後の仕事・企画を確認(近々共著を)しあい、
さっちゃんにホテルまで送っていただき、
少し仕事をしていると、長崎記念の片岡先生にお土産をいただいた。
しゃれたグラスである。



7時より、レセプション。
長崎中華を堪能し、千住先生にご挨拶した。
すると、もう6年ぶりの旧姓・西本加奈さんに会い、話をする。
久しぶりの再会にこれまたうれしさがわく。
近況などを話した。
お互い、体重が?kg増えた話題ばかりで月日をまたもや感じた。

懇親会は二次会、三次会へと続き、2時におひらきした。
結構な時間となった。

翌朝、平瀬・片岡・坂本先生に迎えにきていただき、
長崎空港まで送っていただいた。
今年は九州に3回だが、九州はいつきてもいい。
そして長崎はなりよりもノスタルジーを感じる街だし、
そして、なによりも友人とうべき、いや仲間というべき、いや同士というべき連中がいることから、心のふるさとを感じる。
またいつでもよんでください。

長崎空港で、前回の6月には買えなかった「桃カステラ」をしっかりと買い、
観光客を横目で見ながら帰路についた。

副会長の北川先生よりありがたいメールをいただいた。
呼吸器でも展開可能性がひらける。





精神の心地よさから、肉体的疲労はあまり感じない2日間であった。


アラフォーパワー炸裂

2009年03月06日 09時16分53秒 | 過去ログ
水曜日は院生の藤田君と話をして、
いくつかの資料を作り、
5時に大学を出て、
一路、なんばhatchへ。
久しぶりのプロミュージシャンのライブである。
会場前はいわゆる「アラフォー」世代の方々が多い。
それなりのロックファッションをしている人よりは、
おしゃれな格好をしているほうが多い。
大人って、きれいだし、格好いいと思った。
「しわ」「体型」「白髪」そんなのは関係なく、
表情が豊かだ。
会社帰りの方々も目立つ。




オープニングがcasino drive。
シャケ、ユカイの体型は40代後半とは思えない。
彼らのステージアクションは、演奏だけでなく、
魅せることに留意しており、
とにかく、格好いい。
それしか表現できない。
色気をもった「格好いい」という美は男にとっての永遠のテーマなのかもしれない(女性も同じ:色気は余裕から生まれる)。
俺はもう30だからとか、40だからとか、50だからという人が多い中、
人生にブレーキをかけない、プロというものはすばらしい。
誤解があるかもしれないが、
プロといわれる方々は大変若い。
心が身体化するのだと思う。
これは芸術家のみならず、技術、文化人や科学者も同じだと思う。
一方、会社や役所にコントロールされている方々は、
支配下におかれるという枠組みのせいかどうかはわからないが、
大変、お年をめされているように感じる。
リハビリの世界は、そうは感じないが、
若くして主任や科長になっている人が多く、
若年寄が多い。
人生、まだ折り返しでないのに、
「もう俺はいい、若い者でやってくれ」というフレーズを耳にする。

格好いい60代に突入するように、
心を鍛えたいものだ。

ちなみに曲順は、

1.カジノドライブ
2.09レボリューション
3.バットラックブギ
4.モンキーダンシング
5.アナザーディアナザータイム
6.タンブリンオン
7.アウトローブルース
8.ダンスマカブル
9.シェイキンファンキーナイツ
10.野性の風
11.ルシアンヒルの上で
12.ローリンダウンザストリート
13.セブンスストリップ
14.ショックミー
15.フーリッシュギャンブラー
16.ワイルドチェリー

アンコール
17.ミスターウーマン
18.バラとワイン


久しぶりにアウトローブルースを聴いたのは新鮮だった。
今度は歌ってみたい。
Red warriorsの全盛期、自分は高校生、
そのときコピーをやっていた時代があったが、
casino driveのKiyoshiのベースの重低音にすっかりはまったのを記憶し、
自分はそれをチョッパー奏法でもコピーした。

とにかく歌詞が欧米的で、
まさに、sex, drug, rock and rollを王道でいくバンドであった(ある)。

高校時代の寄せ書きもその歌詞であった。
今では恥ずかしい限りの言葉である。
「音さえ出せればそれでいいのさ」
「欲しいものはだまって見過ごせないぜ、baby」
今では抹殺したいが、このときはこのような「ぎらぎら」してたのだと思う。

人生はどう転ぶかわからないから面白い。
まさにrolling !


最近はバラエティーでyukaiは有名になったが、
その転生のボーカリストは健在であった。
「深いい話」は歌ってくれなかった・・・ファンにとってはもちろんだが。

その余韻を感じながら、
久しぶりに帰宅するこの感覚がよみがえり、
なんとなく、うれしさがあった。

10月のライブ前に1回、フェスでもやってみたい。
なんとかならないのか~高知にメンバー。

reunion of rockのRED WARRIORSのコピーをしたハモーンズのライブ
Black Jack Womanより、こっちのほうが良いかな(1) (2)

The cortexも少しUP(1)  (2)

ライブの余韻にひたっていたが、
昨日は、10時から大学院
11時から学術振興会議
13時から教授会
15時から大学院委員会
16時半から学科会議
18時から大学院FD委員会と、
教員でないまさに職員としての仕事に取り組んだ。
これも自分の役割を全うする意味でも大事な仕事だと思う。
その合間を縫い、自分の研究に取り組めるよう、
さらに時間の有効性について考え進めていきたいと思う。

10分ほど、6月に国際姿勢歩行学会でイタリアに行くが、
その計画を同じように行く、同僚と計画だてる瞬間は楽しさが沸く。
「待ちわびる脳」
これが喜びとなり、エネルギーにかわる。

遠足を待ちわびる脳、彼氏の電話を待ちわびる脳。

時代、年代はかわろうとも、人間に「待つこと」はエネルギーを与えてくれる。



今日は長崎に向かいます。




関西理学療法学生交流会

2009年03月05日 23時38分19秒 | 過去ログ
2009年 関西理学療法学生交流会 春の交流会について

テーマ
『認知運動療法~脳のチカラ~』

日時
2009年3月16日(月)
10時開始(9:30受付開始)

講演
 「認知運動療法による脳への影響」  
   畿央大学健康科学部理学療法学科 教授 森岡 周
 
 「認知運動療法の理論と実際」  
   高知医療学院理学療法学科 副学院長 宮本省三

場所
神戸大学医学部保健学科

平成20年度長崎大学理学療法学同門会卒後セミナー

2009年03月04日 12時30分09秒 | 過去ログ
平成20年度 長崎大学理学療法学同門会 卒後セミナー

日 時:平成21年3月7日(土) 14:00~17:00
場 所:長崎大学医学部保健学科(〒852-8520 長崎市坂本1-7-1)

テーマ:「理学療法と運動学習」

1.特別講演「運動学習を科学する」 14:00~15:30

  講 師:畿央大学大学院健康科学研究科   教授  森岡 周 

  司 会:長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 教授  沖田 実