テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

終りました~リオ・オリンピック、凄い逆転の連続、勝負のアヤが目立ちました~今日のお店:天満の大箱、スクエアで男前な立ち飲み「奥田酒店」。

2016年08月25日 | 世の中

久しぶりに来たけど、やっぱりこの店はエエなあ、

相変わらず活気があるし、安いし、料理もなんか丁寧な感じもするし、

ビール大瓶360円、安いわね~、

ここへ来るとね、必ず頼むのがゲソの天ぷら、



串で出て来るんやけど、これが1本50円ですわ、

はは、今どきこんなんないよね、ほんま嬉しい店ですわ、

ところでリオ・オリンピック、終りましたな~、

4年に1回の「スポーツの祭典」、いや、理念から云うたら「平和の祭典」か、

やっぱり、アスリートの最高のパフォーマンスちゅうのは感動するもんですな、

とはいえ、競技は勝ち敗け、これも現実、辛い時もありますな、

卓球女子の石川佳澄さんの初戦敗退はビックリしたけど、

一流のアスリートの試合ちゅうのは100%はないんやな、紙一重の切磋琢磨や、

分かりますか?そうでっしゃろ、

それにしても、今回は勝負のアヤが際立った試合が多かったですね、

レスリング女子なんか、3人ほどが残り僅かからの逆転勝利、

伊調さんなんか、奇跡ともいうべき残り数秒での逆転、

『下駄をはくまで勝負は分からへん』ちゅうてね、

え?何のことですか?ってか、

最後まで勝負の結果は分からへん!ちゅう例えやがな、

え?知らんの?、、、そうか、、、

それに、これだけ一流のアスリートの試合でも“試合の流れ”つうのがあるんですな、

気持ちの持ちようなんですかね?

卓球なんかそれが顕著やったね、勝てると思たらいきなり5連続失点とかね、

シングルスの愛ちゃんもそうやったし、

女子団体の準決勝も、何回も勝てるチャンスがあったのに流れをつかみきれなかった、

逆に男子の水谷クンはマッチポイント握られてからの連続ポイントでメダルを手にした、

試合の流れ、あれはいったいなんなんやろね、

一流のアスリートでも、極限の状態では自分をコントロールでけへんのかな、

バドミントン女子ダブルス決勝も凄かったね~、

もう負けを覚悟したよ、

そこから5連続ポイントで金メダルや、凄い精神力や、

その時のことは、選手自身は無我夢中であんまり覚えてないらしいわ、(男子400mリレーの選手も同じようなこと云うてたな)

なんか、あの二人の場合は“二人の絆”みたいな、絶対にペアを信じる!

みたいなんが、最後の結果につながったように見えましたな、

システムひとつで試合の流れがガラッと変わったのが、女子バスケットボールですわ、

日本vs米国の試合、

実はこの試合、7人制ラグビーのようなジャイアントキリングを起こしそうやったんや、

第2Qで肉薄した日本は、なんと第3Qで世界ランキング第1位の米国を一時10点近くリード、

まさかの展開にさすがの米国選手も苛立ちはじめたわ、

これはなんか起こるんとちゃうか、という雰囲気が出始めた時、

さすが、世界ナンバーワンの米国ベンチや、面子にかけても負けられへん、

それまでのマンツーマン・ディフェンスからゾーン・ディフェンスに切り替えたんですわ、

それまでのマンツーマンでは日本選手の素早い動きに翻弄されて、

守勢に回ってた米国がこれで息を吹き返します、

なんと17点やったかな?米国の連続得点であっさり逆転ですわ、

逆に日本はリズムを狂わされて、まったく得点できず、得意の3ポイントもまったく決まらなくなった、

マンツーマン・ディフェンスからゾーン・ディフェンスに、

これだけ、これだけですわ、

結果的には米国の圧勝、日本の大金星は夢と消えました、

ホンマ、試合の流れちゅうのは恐ろしいもんです、

なんぼ一流のアスリートでも人間、ちょっとしたことで試合の流れを手放すことにもなるんですな、

怖いもんですわ、勝負とは、

ま、ワタシなんかいっつも人生の流れ、手放してますけどね、がっはっはっは~、

ほんでね、実はこの店はその点、完璧なんですわ、

え?なんのことですかって、見てて分からんか、

この店な、実はマンツーマン・ディフェンスとゾーン・ディフェンスの併用なんや、

そやから、こない気分良う呑めるんですがな、

よう見とき、がっはっはっは~

【今日のお店】

大阪天満の「奥田酒店」、

大阪でも有数の大箱の立ち飲み、そしてその名前から大箱の角打ちです、


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むちゃくちゃ元気がヨロシイ、大きなコの字カウンターの中のお姐さん方、腹から声が出ています、

料理も安くて美味しい、


それに、これだけの大箱なのに全面禁煙というのが男前です、

愛煙家をばっさり!気持ちの良いルールです、

ここに来ると思い出すのが、東京渋谷のビルの地下にある「富士屋本店」、

なんか雰囲気が似ています、それに店のシステムが似てるんです、

なんというか、両店とも客への対応が「マンツーマン・ディフェンス」と「ゾーン・ディフェンス」併用制なのです、

もちろん、目の前の客の要望にもこたえるし(マンツーマン)、

そのうえで、それぞれに揚げ物、おでん、煮込み、刺身etcと担当があって(ゾーン)素晴らしい連係プレイで客にストレスを与えません、

ぜひ一度、この男前な立ち飲みに行ってみてくださいな^^)