ここはね、日本酒の揃えが良いし、その上ね、日本酒が安いですわ、はい、
3種の飲み比べ、1杯100cc×3杯で1280円也、
それもメニューに載っているお酒、載っていないお酒も大概はこのお値段でOK!これは嬉しいですね、はい、
あ、ここですわ、ちょっとね分かりにくいですけども、はい、ほな入りましょか、
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で、またねしょうもない話ですけども聞いてもらえますか?
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今日はね日本酒の話なんですけどもね、はいはい、目の前にある日本酒でも飲みながら気楽に訊いてください、
この10年くらいね、日本酒に嵌ってましてね、もうよう飲んでますわ、はい、
最近の蔵元さんはホントに良く研究されているし、その成果として美味しい地酒が適価でたくさん出回っています、
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日本酒はねワイン同様、いや、ひょっとするとワイン以上に味わいのバリエーションがあるので、最初はちょっととっつきにくいかもしれませんね、
どういう風に頼んだらいいのか?選んだらいいのか?分からない、、、
そうですね、ワタシもまだよく分かってないのですが、
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で、よく聞くキーワードが二つあってね、これをみなさん、使われることが多いと思うのですが、
1つは“辛口”、もう1つは“大吟醸”、
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はい、2つとも日本酒の基本性能に関わる単語なんですが、
これがややこしい、必ずしも自分の好みのお酒を云い現わす単語ではないのです、はい、
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一番よく聞く日本酒キーワード=“辛口”、、、
実はほとんどの日本酒は“辛口”です、“甘口”の日本酒はほんのわずか、
なので“辛口”というのは弐音酒選びではあまり意味がないのです、
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では、なぜ“辛口”が美味しい酒の指標になったのか?
それは、醸造アルコールを混ぜた日本酒(普通酒とか本醸造)が“ベタベタと甘く感じる”イメージが蔓延した時代への反動です、
昔の日本酒はと云うと居酒屋で呑む燗酒、これがベタベタと甘い、女性客はまず飲まない時代がありました、
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このイメージに対するメッセージとして大手酒造メーカーが広告で作ったのが“辛口が美味しい”というイメージ、
今の地酒は醸造アルコールを加えない“純米酒”以上を呑むことが多いので、辛いのは当たり前、
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辛口のその先にある、香りや旨味、酸味、味わいの濃淡(スッキリとかまったりとか)、発泡やにごり等、
各蔵元が工夫して作っている日本酒の違いは辛口のその先にあります、
だから、辛口をありがたがる必要はないのです、
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もちろん、好みとして『超辛いのが好き』というのはアリです、
いろいろある中でスッキリ辛いのが好き、ドライなんが好き、はアリです、
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もう一つのキーワード=「大吟醸」、これもみなさん無条件でありがたがられます、、、
ワタシは大吟醸はほとんど飲みません、お値段が高いというのもあるし、好みの味ではないのです、
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吟醸とは酒米の精米歩合の高いお酒、大吟醸は米粒を50%以下まで精米、つまり削ってしまうのです、
ちなみに純米酒で70%以下、醸造アルコールを混ぜる本醸造でも70%以下、
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酒米を半分以上削ってしまうのですから、出来る量が少ないのでお値段は上がる、
味は基本的にはスッキリしていくかな~、飲みやすい爽やかなお酒?
米の味わいもしっかり残り、香りも良いものが多いです、
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でも、スッキリしすぎていてワタシは好みではない、
純米酒か吟醸まで、米の味がしっかり味わえる濃厚な味の日本酒が好みです、無濾過とか生酒が好きです、
閑話休題、
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で、最近はこの“大吟醸”というキーワードを逆手に取った商品が大手メーカーから出回っています、
スーパーなんかで見かけませんか?安い“大吟醸”の小さなボトル、、、
なんでこんなに安いんだろう?と不思議に思って成分表示を見たら、、、
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なんと、大吟醸表記なんですが“醸造アルコールが混ぜてある”んです!!
だから安く売れる、純米酒ではない大吟醸、、、なんだこりゃ、
考えるもんですね、“大吟醸”の定義は精米歩合だけのようなので、
米さえ磨けば醸造アルコールを混ぜても大吟醸を名乗れることに気付いたんですね、、、さすがというか、、、
“大吟醸”をありがたがる風潮に乗った商品開発か、、、なんだかな、、、
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美味しい日本酒はいろいろ飲んで自分で探すしかないです、
“辛口”とか“大吟醸”とか、そういうキーワードは捨てて飲んでみてくださいませ、
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【今日のお店:京都丸太町堀川東入ル「にし川」】
日本酒好きの同級生に教えてもらいました、たしか2019年に入ってオープンした日本酒のお店、
揃えは良いし、先に書いたように日本酒がとても良心的な値段です、
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「3種飲み比べ」100cc×3で1280円也、それも全部それなりの銘柄、これは良心的です、
これも(これはワタシの最初の3本^^)、
これも、
これも、全部300ccで1280円也です、日本酒好きには堪りませんよね、
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料理も美味しい、ま、普通のお値段、酒場ではないのでそれなりですが、決して高くはない、
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気に入ったので立て続けに2回行きました、また行きたいな~、
京都丸太町堀川を東へすぐ、南側の京町屋を改造したエエ感じのお店、
若い大将も好感です、
ぜひ一度行ってみてくださいませ、
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