テリー・イシダの『独酌酔言』。

夜な夜な酒場で一人飲み、酔った勢いであれこれ、一言、申し上げます。

電車内でのリュックサック、関西は酷い状態ですが、やっと電鉄会社がマナーキャンペーン再開~今日のお店:京都高倉錦上ル「松川酒店」。

2019年06月28日 | 世の中

京都の台所と云えば錦市場ですね、

近くを通るとつい吸い込まれてしまいます、



遠い親戚が魚屋をやっていたので、小さい頃に連れられて行った時のイメージがずっと心象風景で残っているのですが、最近は様変わりしていますな、

そのままの老舗が半分弱、残り半分は新しいお店、老舗も新しい業態にどんどん変わって行っていますわ、



先日、久しぶりに歩いてその変貌のスピードがさらに加速しているのがよく分かります、

歩いているのは9割方が外国人観光客、これも時の流れ、ありがたく恩恵にあずかって良いと思いますよ、はい、



でね、この錦市場に来るとね、いつも寄りたい酒場があるんです、

はい、ここですわ、ほなちょっと入ってみましょか、

でね、またしょうもない話ですけど聞いてもらえます?



電車に乗る時のリュックサックの話なんですけどもね、

もうどれくらい前ですかね?20年ほど前かな?

街中で日常的にリュックを背負うのが珍しくなくなった頃、

満員電車ではリュックサックは背負わずに前に持ちましょう、というマナーキャンペーンがありました、



とくに東京の通勤電車は殺人的に混んでいたので、当たり前のようにこのマナーは浸透、

当時は行儀があまり良くなかった関西でもこのマナーは浸透しました、



そういうと、あの頃は関西では乗車するのに列も作ってなかったなあ^^)

ま、今も東京に比べると列を作るのが下手だけど、



が、、、こういうマナーというのは自然に代々引き継がれるのか?というと、

そんなことはないのです、はい、歴史が証明しました、



この5年程、関西の混み合った電車でリュックを背負ったままの若者が多くて困っていました、

スマホが常用され始めたのも関係していると思いますが(両手を空けておきたい)、

それにしても平気な顔で混んでいる電車でリュックを背負っている若者が多い、



酷いなあと思いますが、、、

実は彼らはね、知らないのですわ、混んでいる電車ではリュックがみんなの迷惑になるという事を、

ま、機転が利く子は教えられなくても分かるとは思いますが、、、



この10年間ほど、関西の電鉄会社がリュックに関するマナーキャンペーンを継続してこなかったことが原因だと思います、

そんなん常識やろう、という声もありますが、今の若者は教えられないと分からないのです、



今のおじさん世代は昔のマナーキャンペーンで教え込まれた、

でも、今の若い子達は誰にも教えてもらってないので、分からないのです、

昔は家で躾とか行儀とかを教えられましたが、今はそれもない家庭が多い、

そういう事なんです、教えてあげないといけないのです、



どんな当たり前のことも、しっかりと引き継いでいかないと風化してしまう、

過去の歴史への反省が風化していくのと同じです、教え続けないといけない、訴え続けないといけない、



最近、やっと関西の各電鉄会社でもリュックに関するマナーキャンペーンが復活しました、

ちなみに東京では95%の人がこのマナーを実践しているらしいです、すごい!

リュックに関しては、関西はまだまだ実践度合いが低いように感じます、

もう中吊り広告とか空きまくってますので、ぜひぜひ電鉄会社でマナーキャンペーンは積極的にやって欲しいです、



常に伝え続けないとマナーは引き継がれていかない、世の中、そんなものなんですから、

【今日のお店:京都高倉錦上ル「松川酒店」】

錦市場を西に出て右に曲がるとすぐにあります、「松川酒店」、



中は酒販と角打ちが一体化した混在型、左手奥にはカウンターもありますが、

常連さんは入口辺りの元販売カウンターから奥の住居スペースまでのとりあえず立てるところ、呑めるところで適当に一杯飲みます、



酒はリーチインから取るか、空いている一升瓶からコップに注ぐか、



酒の肴は簡単な料理、乾きモノ、缶詰などなど、その辺にあるモノを勝手に取ってください、



お店はお母さん一人しかいない、客は10人以上、

必然、お客さんが自前でいろんなことを遂行しなければなりません、

それが進化して、今では常連さんが率先して初見の客、初心者の面倒見てくれます^^)

お酒はね、ここからね、

日本酒、入れましょか、



お勘定だけはお母さんの担当、

この日は「秋鹿」コップ一杯、久しぶりで遠慮してたら常連さんが入れてくれはりました、



肴は茹で玉子を2個、これでお勘定が350円也、まさしく“せんべろ”の極み、

錦市場を楽しんだ後にいかがでしょうか、