なるべく分かりやすくコロナウイルスの事41~陽性率はガクッと下がりました、今回の感染拡大も落ち着く方向、そして世界の感染状況とワクチンの事
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このところ追いかけている週間陽性率、、、
先週は下がりました!!
下記の通り9月6日までの1週間の陽性率は3.0%、
この3週間のやや低め継続から、さらに一段下がりました、
これは7月上旬並みの陽性率です、
明らかの今回の感染拡大も一旦落ち着きをみせて来ている、ということで良いと思います、
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(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数 陽性者数
6月21日 0.5% 73911 435人
6月28日 1.3% 39103 526人
7月5日 2.6% 43392 1132人
7月12日 3.4% 57911 1980人
7月19日 3.8% 81922 3140人
7月26日 5.9% 80286 4742人
8月2日 6.0% 121121 7304人
8月9日 6.1% 164877 10094人
8月16日 4.5% 176032 7931人
8月23日 4.9% 143766 7033人
8月30日 4.4% 124531 5517人
9月 6日 3.0% 140951 4155人
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下のグラフはこれまでの新規感染者数の棒グラフ、
ちょっと見にくいですが、陽性率が最新と近い7月上旬は新規感染者数もほぼリンクしています、
統計学的には正しい数字に感じます、
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◆今回の感染拡大で感じることは2つ
今回の感染拡大(第2波ではないと思っていますので呼びにくいです)で感じたことは2つ、
① やはり流行のピークは低い
② 4月程の強力な自粛をしなくても同じような線形で一旦治りそう
① についてはもう何度も書いているので割愛、現在は東アジア交差免疫説が有力だと思います、
② ですが、、、これはまだいろんな検証を待たなければいけません、いろんな側面があると思います、
●4月ほどの大規模な自粛は必要なかった?
かもしれませんが、何事も初めての時はやってみるしかなかったかな、という感じ、
●感染防止のための行動が適切に行われた
国民の感染防止行動の習熟度が上がってきた、とくに飲食・イベント・スポーツなどのクラスター発生源での対応が適切だったような気がします、ま、部活クラスターなどは発生しましたが、
●医療対応も習熟度が上がった
クラスター源でもあり、そして何より感染者を救うための医療機関の習熟度が上がった、これは大きいと思います、春先はまったく未知のウイルスとの闘い、それがこの4カ月くらいでいろんな実践的ノウハウ(治療方法・防護ノウハウなど)が蓄積されたのは今後にもつながる成果です、
いずれにせよ、経済との両立を前提にしたコロナ対応の一定の被害規模と道筋が見えてきたと思います、
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◆世界の状況は
米国とブラジルがやや減少傾向に転じて来ました、このため世界的にも感染拡大は鈍化、横ばいで推移しています、
そんな中、インドでは1日の感染者数が9万人を超えるという事態に直面しています、
1日で9万人です、これはもう感染爆発状態ですね、
それでも経済を動かすために今週から都市部の地下鉄が動き出したそうです、やむなし、
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◆ワクチンはどうなっている
ワクチンの開発~接種のイメージもずいぶんと具体的に見えて来ました、
ロシアのように第Ⅲ相臨床を省略して承認するような乱暴な動きもありますが、世界各社がすでに販売競争に入っています、
日本政府はファーザー社、アストラゼネカ社と各1億2000万回分のワクチン購入契約、さらに米モデルナ社とも最終協議中だそうです、
時期は早くて2021年上半期に接種とか、ま、いろんな優先順位がありますが、ひょっとすると2021年中に1回目の接種が受けられるかもしれません、
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◆ワクチン接種にかかる費用は?
世界でのワクチン争奪戦、日本はいち早く確保に成功したとも云えますが、
裏を返せばお金にモノを云わせた、ということでもあります、
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ちなみにコロナワクチンの1回の接種費用はまだ正式に決まっている訳ではありませんが、
インフルエンザワクチン並か、少し高いくらいに押さえられそうです、むちゃくちゃ高額という訳ではないんですね、
ちなみにインフルエンザワクチン、国内では2019年は1回3600円、2回で6150円だったそうです、
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これは賢明です、金銭事情で接種が受けられないなどということがないようにしていくのが政府の役割です、
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◆世界でのワクチンの配布計画「COVAX」
しかし、地球規模で観ると貧富の格差は激しく、経済理論だけではワクチンは世界に行き渡りません、
富裕国がドンドン消費してしまいます、
(以下に書きますが、接種は複数回必要な可能性があります)
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そこで、WHOは世界的なCOVID-19ワクチン配分計画「COVAX」を提案、
これに世界の富裕国76か国が参加を表明しています、
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富裕国が基金を出し合って発展途上国へもワクチンを配布するという動きです、
これも絶対に必要な仕組みです、
地球規模で公平で平等なワクチンの配布、素晴らしい、まだヒトも捨てたもんじゃありません、
もちろん、日本も参加の意向を表明しています、、、ヨカッタ、
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米国は参加するのだろうか?
トランプ氏がWHO脱退を宣言中なので今のところ参加表明はしていないようですが、、、
と、情報を探していたら有りました!
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9月1日に米国は「COVAX」に参加しないことを表明していました、
この1点だけとってもトランプ氏の米国第1主義が如何に危ういモノかがよく分かります、
我が国もこういう轍は踏まないでほしいものです、
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ちなみに中国は前向きに検討している、という状態のようです、
世界は4年で逆転する、
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◆ワクチンは何回接種する
いくつかのワクチンは一度打てば抗体が数十年働き続けるワクチンもあります、
コロナの場合、まだ分からないことが多いですが、
概ね、抗体維持期間は短い、もしくは非常に短いのではないかと危惧推測されています、
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つまり、、、ワクチンは寿命を終えるまで何度も打たなければならないかもしれないということです、
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たとえば、インフルエンザの場合、ワクチンを毎年接種されている方もいらっしゃると思います、
(ワタシは一度も打ったことないのです)
これはワクチンによる抗体が1年以内に消滅しているからです、
ただ、インフルエンザは秋から冬に流行するという季節性があり、夏にはほとんど罹らないので年1回でも大丈夫、
でも、コロナは今回の感染でハッキリしたように季節性はありません、おそらく年がら年中流行する、
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仮に抗体が半年で消滅するなら、年2回接種する必要があります、
これが永遠に、、、???
いや、そこまでは必要ないように思います、
集団免疫と同じ考え方で80%ほどのヒトがワクチンを打てば一旦COVID-19の感染拡大は終息するかもしれません、
(この辺りは希望的観測)
数年に一度の流行、というようなことになるかもしれないからです、
でも、インフルエンザのように毎年流行するかもしれないし、この辺りは来年にならないと分からないかな、
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あっという間にもう9月です、
秋から冬にかけていろんな情報がまだまだ出てくると思いますが、
それと同じくらい、いやそれ以上にコロナ感染拡大が再びやって来るかもしれません、
2020年はコロナで始まり、コロナで終わりそうです、
2021年はどうだろう、、、
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