3週前の「韓国消滅!?」から始まり、
2週前、「日本も人口減少」に続き、
先週の「少子化対策としての首都機能移転」と展開してきた『日本の人口減少問題』、
今日の記事でいったん完結とします・・・
って、誰も気にしていないと思いますけど、
、
今日のお話は、人口減少傾向の大きな要因の一つ、
“結婚しない人が増えている”からスタートしようかな、
日本人がどれくらい結婚しなくなったかというと・・・これくらい、
1950年(昭和25年)=女性:1.4%、男性:1.5%だったのが、
2020年には女性:17.8%、男性28.3%に増加しています、
70数前、結婚するのが当たり前だった時代から、
(もちろん、結婚しない事への社会的圧迫もあった)
結婚しないという選択肢が生まれた時代・・・なら、まだ良いのですが、
現実には、結婚できない・結婚に踏み切れない時代、なのかもしれません、
、
こちらのページでは、結婚しない理由としては以下のような理由が挙げられています、
・男女の格差がなくなった
・良い結婚相手と出会えない
・独身生活に魅力がある
・結婚生活を送ることに経済的な不安がある
・子育てに不安がある
ふむ、こう書くと冷静に見えますが・・・
でも、最初の“男女格差がなくなった”以外は誰もが抱えている感情、抱えていた感情、
本来は、こういうネガティブな感情、不安を乗り越えてするのが結婚だったはず、
、
それが出来ないというのは、複合的に結婚へのハードルが高くなっている、と推測されます、
つまり、
・出会いが無い
・独身生活を上回る結婚生活をイメージできない
・子育てへの経済的負担が大きすぎる
・子育てに関する周囲の理解や支援が期待できない
そんな社会になっている、と言い換えたほうが本音に近いかもしれません、
もっと、ベタに書くと、
・昔は近所に世話を焼くおじさん・おばさんがいた
・独身女性への社会的圧迫が無くなった(これは良いことです)
・大学を出すまでの経済的負担が大きすぎる
・社会・人との関わりが希薄になり孤立している
ブレイクダウンしていくと、どんどんギスギスして悲しくなってきます、
、
こういう社会構造を根源から変えていかないと、
「結婚率」は上がらず、低い「合計特殊出生率」と併せて、人口減少が続く、
という事になります、
、
今の政府の子育て支援策は“経済的な負担を軽くする”ということに主眼が置かれています、
経済的負担も要因の一つなので、それは良し、
ですが、できれば、
、
さらに、
出会いの機会を増やす
子育てを社会全体で見守る
そんな社会構造の構築が求められているようです、
、
と、先日のNHKでこんなニュースが、
減少する日本の「結婚」 今や婚活は“会社持ち”の時代に? ⇒
社員の出会いを、会社の福利厚生で提供するという動きです、
まさしく、出会いの機会を増やす動きです、
、
具体的には、法人専門のマッチングアプリの利用を無料・割安で利用できるようにする、
という仕組みです、
“マッチングアプリ”というと、利用をためらう人もいるかもしれませんが、
会社が提供するアプリという事で安心感があり、
相手の身元もはっきり担保されているので、
結構効果を上げているようです、
、
複雑化した現代のIT社会、たしかに会社のお墨付きアプリなら安心できそうです、
さらに、上記非婚理由にあるように、
結婚に二の足を踏むのは至って現実的な理由、
21世紀はビビッと感じてする“衝動的な結婚”が減り、
様々な条件を慎重に検討して決めるため、
結婚への「心理的安定性」が重要だと指摘されています、
これも、非婚理由の裏返しで納得できます、
、
この「心理的安定性」を担保する社会構造の構築がこれからの課題になりそうです、
その一つが「出会いも福利厚生」、なんか分かりやすいです、
、
最後にもう一つ、非婚理由とは別のお話があります、
一時、人口減少問題を抱えた欧米各国と日本の「婚外子」率(結婚していない女性が生む子どもの割合)の圧倒的な差です、
男女格差が無くなった結果として、欧米では「婚外子」が一気に増大したようです、
上の表を見てちょっとびっくりしますよね、
(ほけんROOM マネーライフより転載)
フランスやイギリスでは婚外子がなんと40%を超えています、
(これはびっくりでした)
日本は2%ほど、
この現象も人口減少に大きく影響しています、
(日本だけでなくアジア圏は総じて婚外子率が低いです、宗教感の影響ですね)
、
婚外子などもっての外!!と切り捨てるのは、もう時代に合わないようです、
日本も女性活躍とか男女平等の旗印を掲げていますが、
その実は、まだまだ男性社会が古い結婚観、子育て感を女性に押し付けているのかもしれません、
女性が結婚しなくても、堂々と子供を産み、育てていく事が出来る、
そんな事が当たり前に出来る、寛容に受け入れる社会を作る、
これも国の仕事のようです、
それが出来ないなら、
やはり日本も50年後には国家消滅の危機を迎えるのかもしれません、
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