なるべく分かりやすく!コロナウイルスの事67~
3月7日までの1週間の陽性率は2.1%(前週2.4%)とさらに低下しました、
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陽性率を見る限り感染拡大は収まりつつありますが、
現実には首都圏の感染状況は予断を許しません、
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◆陽性率だけでは感染拡大の実態を見極めるのが難しくなってきました
東京都の過去7日間の新規感染者発生率は90%台(3月8日で97.8%)と高いレベルで止まっています、
(つまり、感染者数はあまり減っていない)
東京都の陽性率も3.3%(3月8日)と低位ですが、感染者数は減っていません、
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全国レベルで観ても感染者数は減っていない、
前週7233人 ⇒ 今週7216人
ということは、、、つまり、、、
感染はコンスタントに継続されている、ということです、
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しかし、PCR検査体制が整ってきたので、
検査数が増えたことで、感染者数が変わらなくても、
陽性率は低下傾向にある、
という減少が起こっていると考えます、
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関西などで無作為検査も始まり、検査数は今後も増えると思われます、
これまでクラスター周辺の濃厚接触者を中心に行なってきたPCR検査が、
新たなステージに入りつつあることで、陽性率の意味も変化していくと云うことです、
(各日までの1週間の平均陽性率)
陽性率 検査数 陽性者数
6月21日 0.5% 73911 435人
6月28日 1.3% 39103 526人
7月5日 2.6% 43392 1132人
7月12日 3.4% 57911 1980人
7月19日 3.8% 81922 3140人
7月26日 5.9% 80286 4742人
8月2日 6.0% 121121 7304人
8月9日 6.1% 164877 10094人
8月16日 4.5% 176032 7931人
8月23日 4.9% 143766 7033人
8月30日 4.4% 124531 5517人
9月 6日 3.0% 140951 4155人
9月13日 3.1% 121494 3799人
9月20日 2.8% 124451 3439人
9月27日 2.9% 108743 3033人
10月4日 1.7% 214882 3649人 ※ただし、検査数に異常値参入有、実質横ばい
10月11日 2.7% 132914 3573人
10月18日 2.8% 134620 3744人
10月25日 2.8% 139830 3878人
11月 1日 3.1% 147810 4612人
11月 8日 4.2% 140243 5940人
11月15日 5.5% 173776 9591人
11月22日 6.2% 217199 13502人
11月29日 6.1% 236143 14474人
12月6日 6.1% 251480 15445人
12月13日 5.9% 292670 17189人
12月20日 5.6% 330070 18593人
12月27日 6.1% 348965 21432人
1月 3日 10.8% 218184 23642人 ※年末年始で検査数が減少
1月10日 8.6% 460951 39821人 ※1/8首都圏 緊急事態宣言
1月17日 9.2% 450028 41521人 ※1/14関西中部福岡栃木 緊急事態宣言
1月24日 7.2% 536485 38365人
1月31日 5.7% 454648 26081人
2月 7日 4.3% 389517 16693人
2月14日 3.2% 349441 11037人
2月21日 2.8% 364258 10035人
2月28日 2.4% 299619 7233人 ※2月末、1都3県以外の緊急事態宣言解除
3月7日 2.1% 351169 7216人
※厚労省発表日報から集計
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◆陽性率は安全証明にはならなくなってきた
これまでは陽性率が下がると『感染拡大のスピードは弱まっている』証明書になっていましたが、
しかし、検査数が増え続ける現状では、この証明書は意味が無くなって行く傾向にあります、
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検査数が増えることで『陽性率が下がり続けても一定の感染は続いている』という状態があり得るからです、
現実に首都圏は今そういった状況です、
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◆しかし、陽性率は危険信号ではあり続けます
では、もう陽性率は追わなくて良いのか?というと、そうではありません、
危険信号としての陽性率はこれまで通り、いや、これまで以上に機能します、
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つまり、もし陽性率が再び上昇を始めたら、、、
検査数が増えているにも関わらず陽性率が上昇し始めたら、、、
これは、間違いなく感染拡大が再び始まったシグナルです、
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母数(検査数)が増えているのに、率も上昇、これはとても危険な兆候、
この場合、しばらく様子とかいう時間はありません、
瞬時に政策面での対応が必要な状況です、
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もし、今度陽性率が反転上昇したら、様子見など必要ありません、
これまで以上のスピード感で対応対策が必要な状況になってしまった、
と、いうことだけは間違いないのです、
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◆やはり、恐れるに値するCOVID-19
2020年末からの感染拡大(真の第2波)は相当のインパクトがありました、
数字になれてしまうと云うのは怖ろしいことです、
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毎日、コロナによる死者が報告され続けたこの67日間、
いつの間にか国内の死亡者数は8253人(3月8日現在)にまで達しています、
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コロナ発生から2020年12月31日までの11ヶ月間での死亡者数が3414人、
2021年の67日間で4839人の方がコロナで亡くなりました、凄まじいスピードです、
感染拡大が止まらなかったら、いったい何人が犠牲になるのか?と考えると、ぞっとします、
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国内のインフルエンザによる死亡者は年間3500人ほどです、
これはこれで脅威ですが、、、
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もし、COVID-19の流行を野放しにしたら、
確実にもっと多くの死者を出すことになるのは容易に想像がつきます、
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理由は致死率です、インフルエンザの致死率が0.01%程度と云われているのに対し、
COVID-19は0.1%~4%程度、高齢者に限ると15%程度に達する場合もあるとされています、
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3月8日現在の国内の感染者データを観ると、
陽性者数439992人、死亡者数8253人、単純に計算すると致死率は1.8%となります、
インフルエンザの180倍の致死率です、
やはり、COVID-19は怖れるに値する感染症なのです、
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◆緊急事態宣言継続も人手は増加
緊急事態宣言が2週間延長された1都3県の人手は残念ながら増加傾向、
とくに夜の人手が増加しているようです、
3月6日(土)の人手の増加率(NHKニュースから)
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すでに2ヶ月間の緊急事態下にある首都圏、
現状の緩やかな緊急事態宣言では、人の心の動きを抑えきれなくなってきています、
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人の心の中にある、自由への欲求は何よりも強い、
民主国家として、なんとも難しい舵取りですが、
人の心に届くメッセージを国のトップが発信し続けることが大切だと思います、
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科学的根拠と現実の様=数字などをしっかりと携えてメッセージを発することで、人の心に届くのだと思います、
もちろん、トップの人柄と語り口も大切です、
そこのところはよろしくお願いします、
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