blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

人間ひとりの力

2011-07-27 22:34:45 | 日記
今日の午前中は、入荷受付担当の親方格であるTS氏が不在であった。
今月中にめでたく定年の節目を迎え、社会保険等の手続きに走る必要があったようだ。
本人の今後は、雇用形態こそ変わるが引き続きわが倉庫で勤務ということだそうで、急に一名が欠けて戦力ダウンということにはならない。

その午前中には月末近くの常として入荷がかなり集中した。
氏がいない状況では私が率先して受けるのは当然だが、あまりにも重なったので一人では手が回らなくなった。
月末週で仕事量も少ないとタカをくくっていたのか、「仕切る側」では出荷前にミーティングでも、などと言っていたのがそれどころではない感じになり、私が属する自動倉庫・梱包エリアの面々がほぼ総出で手伝うことになった。
取り扱いの面倒な製品もあった中、間違いもなく作業は済み、特に手をかけてくれた数名にはお礼を言っておいた。

もし氏が不在ではなかったならば、きっと電動リフトの上からドヤドヤと指示を出して、私を含めた周りは「うるせーなー」などと思いながらもオロオロと動くという形になっていただろう。
それでも、時々は横柄なタイプもいる外部の運転手を、硬軟取り混ぜてうまく操ることにかけては氏の右に出るものはいない。
責任者だから当たり前だが、入荷に関しては二人分くらいの働きをする存在がなかったことで私もずいぶん精神的に疲れた。

荷物がたくさん入ってきたことでミーティングの予定など吹っ飛んでしまったが、どうせ毎回不毛な雰囲気になるのだから、なくなってくれてむしろよかった。
いつもそうだが、時間が空きそうだからミーティングをしますなどというのは大人の職場ではあり得ない。
会議というのは実施の日時と議題があらかじめ決まっているのが普通だ。
しかし現状は、「月に一回はやれ」と言われるから、という程度の意識だから、ヒマな時間にとりあえず集めるかという感じになって、結局今日のようにつぶれることも多い。
ちなみにわがエリアでは今年に入ってミーティングはまだ一回も行われていない。
本当に話し合いたい事柄など「実はない」のであり、それならば単なる時間のムダだ。
「仕切る側」の感覚がかように子供じみている状況にあって、マトモなコミュニケーションが成立していく展望は全く見えない。

そういえば、一時は嵐のような忙しさになったのだが、「仕切る側」で手伝ってくれたのはリーダーのIW氏のみで「サブリーダー」の肩書きがある二名の姿がまったく見えなかった。
外部からの入荷受付に今ひとつ自信がなさそうには見えるのだが、かといってほとんどを年長の社員に任せていいということにはならない。
面倒なことから逃げているばかりでどうやって他を指導していけるというのか理解に苦しむ。
こんなことだからできる仕事の幅がいつまで経っても狭く、入荷に関してはTS氏の信頼がないために私や他の社員に負担がいきやすい構造が続いている。
わが倉庫で間に合わなかったらどこで間に合うというのか。

二人分働く人間がいる一方、半分にもならない人間もいる。
必ずしも華やかでない部署にあってはモチベーションの低い人間が混じっていることは仕方がないところだが、年長者を差し置いて肩書きをもらっている人間が汗をかかないということでは、部署そのものの未来が暗いと言わざるを得ないのである。

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