5年ぶりに

私が今の会社にご縁をいただいてから5年あまりが経っています。
今は残念なことになっていますが、クビになったわけではありません。
体は落ち着いてきましたし、あとは会社としての対処が決まればその通りに動くだけの状況です。
同じ会社の中にもいろいろな職種がある中で、すべてを満足にこなせる人間などいるはずもなく、私の場合はあまりにも違いすぎる職種に突然ついたことと、負担を1人で背負わざるを得ない状態に人為的に追い込まれたこと、この二つの不運が重なってしまいました。

はるか15年ほど前、最初勤めた会社で同じような状況になった時は、県外の店舗に転勤になって間もない時期でした。
医師の診断は「休養」でしたが、会社（支店）としては辞めてほしそうな感じでした。
辞めなさいという言葉は会社として使えないため、私の部屋までやってきた当時の上司は「最高の人生を」と言った後に絶句して涙を見せていたのを覚えています。
今から思えばサッサと辞めてしまっていても良かったのですが、専門書などでも書かれているように「重大な決断は先に延ばすほうがよい」という思いもあり、ひとまず休養という選択をしました。
しかし、休養後も同じ環境に帰って行ったので結局数ヶ月しかもたずに辞めることになり、申し訳ないことをしたなと思います。

今の会社の話に戻します。
まる4年ほどかかったとはいえ正規雇用まで与えてもらった会社そのものには恩義は感じており、まだまだ恩返しをしていきたい気持ちは持っています。
とはいえ、会社としての対処がどういうものになるかはまったく見通しはなく、待つ身としては少々つらいものがあります。
どの部署も余裕などなく、会社が医師の診断を丸飲みする義務もサラサラない以上、必ずしも望む環境が与えられるとも限りません。
保有する資格から言っても性格から言っても、やはり現場での作業というのが自分には合っていると思いますが、今のところは本当にまだ何も分からないのです。

最悪の事態は考えたくはないのですが、相当久しぶりに職安という場所に足を運びました。
景気が良くなっているのかどうかはともかく、求人検索のパソコンに列はできてなく、スンナリと入れました。
以前と比べて検索もずいぶんしやすくなっており、目に付いたものは印刷することもできます。
時間があるからと言ってノンビリばかりしているのでなく、世の中の今の状況を知ることも大切です。
情報が取り放題で、しかもタダなのですから、勉強のためにも時々は行ってもいいのかもしれません。

今はどうしてもメリハリのない生活になりがちですが、日々何か一つは収穫があるような毎日でありたいものです。