blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

考えるのは未来

2018-04-12 20:44:23 | 日記
会社から離れてはや半月が過ぎた。
重い自覚症状はなくなり、気分の極端な落ち込みもない。
近い距離なら外に出て景色を楽しんだりできるようにもなった。
一時は食欲も落ち、ベルトの穴がごく自然にひとつ分多く締められるくらいに痩せてしまったが、今は食事も時間が不規則にならずにとることができて、仕事の時ほどは動かないから減った分は戻っているだろう。

お医者様の助言に基づいて会社も了承して時間をもらっているので、何はともあれ「元どおりの体調を取り戻すこと」が第一命題となる。
「自宅療養と言って、いったい何をしているんだ?」と疑問に思う人も少なからずいるだろうが、文字通り休んで心と体の回復にあてることが今与えられた任務とも言えるので、会社を空けているからと言って行動の中身まで詮索される筋合いはない。
勝手な推測ならいくらでもしてもらっていいし、たとえ根も葉も無い噂のような話が広がっていたところで、こちらは一時的とは言え塗炭の苦しみを味わい、その後正当な手続きを踏んで時間をもらっている。

自由な時間があって多少元気になったと言っても、無節操に活動していいとは思っていない。
会社が動いているウイークデーの日中に大きく動き回ることが果たしていいことなのかはやはり考える。
平日なら、今この時間帯も「宴たけなわ」という社員もいるだろう。
大っぴらに外に出るのは、仕事に出ている時と同じで、なるべくなら金曜の夜以後というのが基本的な考えとしてあることは書いておきたい。

せっかくいただいた時間だから、自分の生きてきた歩みについて思い描くことも今後のためになるかもしれない。
ただただ周囲に受け入れられることばかりを望み、他人様よりはかなり長く「自分」というものを持てないまま生きてきた20代まで。
その20代の終わり、今と同じように心身のバランスを崩したことを契機に、不安定な生活ではあったが少しずつ「好きなこと」に踏み出して行った30代。
周囲にも迷惑をかけ、もがきにもがいた30代を経て、今の会社と縁ができ、しかし若い時とは違って、誤解を承知で嫌われるのも覚悟で、ガマンし過ぎない振る舞いを不器用ながら徐々に身につけてきた40代。
しかしそうした試行錯誤を経てなお、同じ会社で二度目の長期離脱を経験している今ここにある、東京五輪の年には50代に突入する自分。

明日も平日、たぶん何も予定はない昼下がりは、過去を忘れ、一度自分を白紙に戻して、ひとつしかない大事な体をあと数十年どうやって使い、どう世の役に立てていけるかを考える時間になるのかもしれない。

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