blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

新しい言葉

2022-01-24 19:50:51 | 日記
わが県の県都である富山市の建設部長が逮捕されるという事態で地元のニュースはもちきりである。
現役の幹部職員が逮捕されるのは珍しいことなので、就任間もない富山市長も神妙な面持ちでインタビューに応じていた。

さて、役所や大会社の不祥事など、あまりよろしくないことが起こったときにはよく「遺憾」という言葉が出る。
本来は「残念」という意味が最も近いらしいが、大きな組織で何かあったときに「残念」という言葉で反応する責任者はあまりいない。
「誠に遺憾に存じます=大変残念に思います」ということなのであれば後者の方が率直な印象はある。
お役所言葉と揶揄されるような小難しい言い回しをされると、受けとる側は何となくボンヤリとした印象を持ってしまう。

新コロ騒動始まってやがて2年、この間にどれほどの新しい言葉や新しい言葉の使い方が誕生しただろうか。
いちばん簡単なところでは「密」である。
秘密とか密談とか密集とかの熟語で使うことはあっても、密という漢字ひと文字を単独で使うことはあまりなかった。
あるとすれば「連絡を密にする(=ひんぱんに行う)」くらいで、今のように人と人との距離が近いという意味では使われてこなかった。

他にも、濃厚接触者、ソーシャルディスタンス(Social Distancing)、無症状感染(あるいは無症状陽性)、クラスター、人流、副反応(副作用とはなぜか言わない)などなど、今までの社会では使われたことがなかった言葉が次々と登場してきた。
どのマスコミもこぞってこれらの新しい言葉を並べ立てて報じてきたが、遺憾と同じでいずれの言葉も率直さに欠ける。
だから一般には伝わりにくく、国民が事の本質や重大性にボンヤリとした印象しか持てず、いたずらに恐怖心だけあおられて時間だけが過ぎる。
時間が過ぎていく間に、いつ決まったかも分からない新たな対策が次々と一般にも下りてきて、何だか分からないうちに予防接種を複数回打ってしまったという国民はすでに8割以上はいるだろう。

この2年間を振り返れば、行政やマスコミから毎日のように発せられる小難しい、あるいは分かったような分からないような言い回しでもって皆がもてあそばれ、振り回されてきた期間だったと言える。
再三書いているように、政治家、特に自治体の首長にとっては感染症対策という「反論しにくい」テーマが「仕事やってる感」の演出にはこれ以上ない材料となっていること、また一部の感染症指定医療機関や製薬会社にとってはこの騒動が続く限り儲かり続けられること、人と人との距離を取らせることで中国型の監視カメラによる管理社会の導入を促進したい勢力があることなど、様々な層のせいで、このカラ騒ぎはいつまでも終わりそうで終わらないのである。

実際のウイルスの脅威以上にこの騒動は人為的に盛られてきた部分が大きいことを、オミクロン株のご時世になって改めて感じたところである。
新型肺炎との呼び方もあった新コロも、オミクロン株の症状は鼻やノドということだから、もはや病気としては別物である。
別の病気に同じ対策を取るのはチャンチャラおかしいし、ましてや3回目の予防接種などまったく筋が通らない。
所詮ゼロコロナなど無理なのだから、感染症2類から5類にサッサと下げて騒動以前の経済活動や生活に戻るべきだ。
規制がない中で個人個人がどう選択するかは文字通り自由である。
マスクを着けるも着けないも、飲みに行くも行かないも、遠出をするもしないも、すべて個人の手に戻してほしい。
その結果については個人個人が責任を負うのだから、国や自治体が対策と称してムダな支出をすることもないわけだ。

この騒動が極めて政治的なものであり、全世界の人民に対する戦争行為であると大部分の人が気づくにはどうしたらいいだろう。
まさか、令和の玉音放送があるまでとなると、先の戦争とまったく同じということにはなるのだが…。

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