blog Donbiki-Style

筆者:どんびき(地域によりカエルの意)

歴史が変わった日

2022-10-07 22:23:25 | 日記
画像は、最近導入したネットブック(lenovo ideapad S10-3、2010年製)である。
ネットブックというカテゴリーがすでに死に体ではあるわけだが、サイズは一般のノートパソコンより小さめでスペックも低い。
このモデルは、携帯電話(スマホが世に出る前)の契約に対してオマケで付いてきたというレビューもあるくらいで、およそパソコンと呼べるレベルにはない。
ネットブックとは言いながら、製造当時はともかく現代にあってはネットサーフィンには全く向かない。
それでも、用途としてデータ保存やCD取り込み・スマホ転送に加え、本欄の更新などごく限られたものしか想定してなく、またワインレッドをうまくあしらった筐体も気に入ったのでごくごく安価で手に入れることにしたわけである。

さて今回は大げさな題名をつけてしまったが、大きな出来事には違いないので書いてみる。
わが職場の管理者氏を上司にいただく若手某君がフォークリフトの練習にここのところ通ってきていた。
本来であれば上司である管理者氏がとっくに指導して乗れていなくてはならないところ、管理者ならではの仕事があると都度言い訳をつけては作業に従事しないため、職場で足りるだけのリフトの技術が身についていない。
事実上乗れない人が教えられるわけもないので、大切な後輩への教育も延び延びになり、しびれを切らした上層部から期限を切られてあわてて時間を作り、しかし講師はなぜか私という甘ったれもいいところのプランで教室がスタートした。
それでも、一人でも乗れた方が自分もラクなので、ない頭をひねってカリキュラムを考えながら教えてきた。

そして今日、最初は普通に走ることもおぼつかなかった若手君がついに技術の面では上司を追い越した。
その瞬間の管理者氏はどうだったかというと、哀れなことに一言も言葉を発することはなかった。
これまでさんざんバカにしてこき下ろしてきた彼に、すべての面ではないにせよ追い越されたことにショックを感じたのは想像に難くない。
日頃からバカにされつつもいちおうはこれまで管理者氏の指示に忠実に動いてきた彼が、彼自身の努力によって一皮むけた記念すべき瞬間だというのに、ほめ言葉の一つもその場で出せないとは本当にどうかしている。
現場で必要な技術を身につける努力を自らはせず、ひと世代ほども違う後輩に技術でアッサリ追い越されて、この人はこれからどういった心持ちで会社で生きていこうというのか。

わが現場で必要な要素は今日でもってすべてマスターしてくれたので、予定よりはだいぶ早く「教室」としては閉店を迎えることができた。
ひとりのリフト乗りは講師が「仕上げる」のではない。
本人がリフト作業に関心を持ち楽しむくらいの気持ちで今後取り組めばおのずと「仕上がる」ものである。
今後の彼には大いに期待する一方、上司である管理者氏の今後は心配だ。
現場をまとめ時には鼓舞する役割にありながら、他人を頼り切り、楽なほう楽なほうへと流れる日々を積み重ねた結果、誰が見ても「いちばん使えないひと」に落ちてしまった今日はまさに歴史が変わった日と言ってもいいのだと思う。

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