タラ白子の天ぷら ～濃厚な旨みは熱を加えたとき～

関西だけかも知れないが、一般的に雲子や菊子と呼ばれるタラの白子は、生の新鮮な状態をぽん酢で食べる以上のものはないと思うが、常時に新鮮な素材が手に入る保証もない。通常80％程度の水分と約５％の脂肪を含み、タラの遺伝子であるＤＮＡも高濃度で含まれるということは、タラの旨みもシッカリと感じ取れるってことだ。





遺伝子はさておき、白子特有のタンパク質が多く含まれる成分から、熱を加えると濃厚な旨みを発揮するのは期待できる。そこで「タラ白子の天ぷら」で、塩をパラパラッとレモンをギュッと絞るだけのシンプルなもので、素材の持ち味を感じ取りながら冷酒をやることにした。思ったとおり天ぷらの衣はサックサク、中はネットリ濃厚な旨みが詰まっていて、とろっとした食感を残すことで白子の特徴を活かした調理とした。





味付けとしては対極にあたる「タラ白子の柚子ホイル焼き」のご紹介。調理はいたって簡単で、既に熱を加えられて売られているタラ白子と、焼き鳥のタレ的バランスの調味料とで、ホイルにくるんで直火にかけるだけだが、その前に香りづけに柚子果汁を少々垂らして、偶然我が家に今ある柚子の皮をある形に模って仕込んでみた‥‥‥ハート型！


▲アルミホイルに全部をぶっ込んで密封する　▼出来上がると味が沁み込んでいい感じに


ほくほく濃厚！ 仕上げに刻みネギでも、パラパラッと乗っけておきましょうか。

‥‥‥‥‥<切り取り線>‥‥‥‥‥

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