私を知る

自覚を中心に悟りのヒントを書いています。自覚とは「私」に意識を向け、一切は「私」の考えであることを自覚していくことです。

真理を掴まない

2014年12月22日 11時01分16秒 | 悟り
◇真理を掴まない◇

悟りの道を進む過程で、真理に関する体験や理解を得られる方がおられると思います。
典型的な例としては、すべてはひとつ、根源、真我、実相と仮相などがあります。

そのような真理に触れられた方の多くは、これこそ真実であると信じ込み、握りしめてしまいます。
そして、この現実の世界は仮の世界であり、その奥に真の世界があるのだ等と仰います。
例えば、私たちはいま、個という分離を経験しているが、それは仮の姿であり、本当はひとつであり、みな最後はそこに帰っていくんだなどと仰います。

不意に訪れた体験等により、真理を信じてしまうお気持ちは分かります(私も真理を掴みかけていた時期がありました)。
しかし、敢えて申し上げたいのです。

そのように盲目的に真理を信じ続けるのではなく、一旦立ち止まって、あなたが仰るその真理について、一度じっくりと吟味して頂きたいのです。

この現実世界のことは、仮初めの世界だ等として見切られるのに、真理についてはどうしてそうも簡単に、それが絶対であり真実であると信じ込んでしまわれるのでしょうか。

その真理について、どうしてそれを絶対だと思われるのでしょうか。

本当にそれは絶対的なものなのでしょうか?

もっと言えば、絶対と言えるものなどあるのでしょうか?

その真理が絶対だと考えているのは誰ですか?

何か妙だと思われませんか?

ご自分の心の中に、何かあやふや部分がないか、誤魔化しているところがないか、徹底的に確認してみて頂きたいと思います。


とは言っても、真理は悪いものではありません。
真理は悟りの道を歩む際、いい導き手になります。
ただ最後はそれも手放すときが来る、そういうことなのです。


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読んで頂いてありがとうございました。

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