北のパラダイス

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本当の幸せ

2013年04月11日 | 日記
 
 <2009年5月の挨拶文>

 このたび、「都市と田園との調和を創造する」ことを目的とし、株式会社都市田園協働ファーム(略称:協働ファーム)を設立いたしました。

 私達は今、増え続ける世界人口による水・食料・エネルギーといった人間の生存に必要不可欠な物の絶対的な不足や、ますます深刻さを増す地球環境の異変・悪化などによって、人類存亡の危機に直面しています。

 また、2008年秋のリーマンショックによる100年に1度と言われる「世界同時不況」により、各国で職場や住宅を失う人達が激増しています。

 そして、何よりも一番危惧されることは、これらによってもたらされる貧困や人心荒廃が略奪や暴力を引き起こし(もう既に起こっていますが)、それがやがて侵略や戦争へと繋がって行くことです。

 今、私達は「本当の幸せ」って何だろう?と真剣に考え直さなくてなりません。

 これまで正しいと考えられて来た市場原理に基づく競争型社会が、個人や企業、ひいては社会全体の幸福に繋がらないことは、21世紀に入りますます明白になって来ました。

 弊社は、「本当の幸せ」とは『物の豊かさ』と『心の豊かさ』が同時に満足できる事であると考え、それを可能とするような、バランスの取れた個人の生き方、企業の進み方、社会全体のあり方を、「都市と田園との調和を創造する」事業を通して模索して行きたいと考えております。

 そして、これからの日本、世界を担っていく世代が平和で安定した生活を営み、安心して子供を生み育てていけるような社会を構築するために、微力ながら、その一助となりたいと考えております。

 今後とも、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

<2009年5月1日 ㈱都市田園協働ファーム 代表取締役 住友 寛>


上の文章は、協働ファームを設立した時にホームページで発信した挨拶文です。
弊社の設立からもうすぐ満4年になります。

この4年間に、東日本大震災、福島第一原発事故、欧州通貨危機、アラブ諸国の危機、そして北朝鮮問題等々の不幸な出来事が多発し、世界はますます混迷の度合いを深めています。
これらの出来事は一見バラバラに起きているようですが、必ずどこかで繋がっているように思えます。
東日本大震災と福島第一原発事故はまさにその典型です。

人が、地域が、国が、幸せと感じる尺度はまちまちでしょうが、幸せを得ようと絶えず競争し、戦っている間は決して幸せにはなれません。
なぜならば、競争に打ち勝ち、戦いに勝利して、いっとき幸福感に浸ったとしても、次の瞬間には新たな競争や戦いが始まり、永遠に心の安らぎを得ることはできないからです。
また、競争に負け、戦いに敗れたほうも、同様に心の安らぎを得ることはできません。

有史以来、人類は競争と戦いに明け暮れて来ました。
そして、戦争は、勝ったほうにも、負けたほうにも、数え切れないほどの破壊と悲劇と憎悪を生み出して来ました。
ですから、戦争で「本当の幸せ」を得ることなどありえません。
なぜ競争するのか、なぜ戦うのか、それを突き詰めれば、相手より有利に立ちたい、人よりもっと多くの物を得たい、他の国よりもっと豊かになりたい、という様な欲望にかられるからで、戦争はそれらの欲望を満たすために相手からいろいろな物を奪うための戦いなのです。

「豊かさ」は奪うものではなく「創造するもの」であり、「創造した豊かさ」を皆で分かち合うところに「本当の幸せ」があると思います。
そのためには、まず「心が豊か」でなければなりません。
幸せになるための第一歩は、「足るを知る」ことです。