北のパラダイス

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自己実現理論「マズローの欲求段階設」

2013年04月15日 | 日記

自己実現理論(じこじつげんりろん)とは、アメリカ合衆国の心理学者アブラハム・マズローが、「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階の階層で理論化したものである。また、これは、「マズローの欲求段階説」とも称される。

1.生理的欲求(Physiological needs)
2.安全の欲求(Safety needs)
3.所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)
4.承認(尊重)の欲求(Esteem)
5.自己実現の欲求(Self-actualization)

1.生理的欲求(Physiological needs)

生命維持のための食事・睡眠・排泄等の本能的・根源的な欲求
極端なまでに生活のあらゆるものを失った人間は、生理的欲求が他のどの欲求よりも最も主要な動機付けとなる。一般的な動物がこのレベルを超えることはほとんどない。しかし、人間にとってこの欲求しか見られないほどの状況は一般的ではないため、通常の健康な人間は即座に次のレベルである安全の欲求が出現する。

2.安全の欲求(Safety needs)

安全性・経済的安定性・良い健康状態の維持・良い暮らしの水準、事故防止、保障の強固さなど、予測可能で秩序だった状態を得ようとする欲求
病気や不慮の事故などに対するセーフティ・ネットなども、これを満たす要因に含まれる。
この欲求が単純な形ではっきり見られるのは、驚異や危険に対する反応をまったく抑制しない幼児である。
一般的に健康な大人はこの反応を抑制することを教えられている上に、文化的で幸運な者はこの欲求に関して満足を得ている場合が多いので、真の意味で一般的な大人がこの安全欲求を実際の動機付けとして行動するということはあまりない。

3.所属と愛の欲求(Social needs / Love and belonging)

生理的欲求と安全欲求が十分に満たされると、この欲求が現れる。
情緒的な人間関係・他者に受け入れられている、どこかに所属しているという感覚
かつて飢餓状態であった時には愛など不必要で非現実的だと軽蔑していたことを忘れ、今や孤独・追放・拒否・無縁状態であることの痛恨をひどく感じるようになる。
不適応や重度の病理、孤独感や社会的不安、鬱状態になる原因の最たるものである。

4.承認(尊重)の欲求(Esteem)

自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求 
尊重のレベルには二つある。低いレベルの尊重欲求は、他者からの尊敬、地位への渇望、名声、利権、注目などを得ることによって満たすことができる。マズローは、この低い尊重のレベルにとどまり続けることは危険だとしている。高いレベルの尊重欲求は、自己尊重感、技術や能力の習得、自己信頼感、自立性などを得ることで満たされ、他人からの評価よりも、自分自身の評価が重視される。
この欲求が妨害されると、劣等感や無力感などの感情が生じる。

5.自己実現の欲求(Self-actualization)

以上4つの欲求がすべて満たされたとしても、人は自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。
自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求。すべての行動の動機が、この欲求に帰結されるようになる。
これら5つの欲求全てを満たした「自己実現者」には、以下の15の特徴が見られる。

1) 現実をより有効に知覚し、より快適な関係を保つ
2) 自己、他者、自然に対する受容
3) 自発性、単純さ、自然さ
4) 課題中心的
5) プライバシーの欲求からの超越
6) 文化と環境からの独立、能動的人間、自律性
7) 認識が絶えず新鮮である
8) 至高なものに触れる神秘的体験がある
9) 共同社会感情
10) 対人関係において心が広くて深い
11) 民主主義的な性格構造
12) 手段と目的、善悪の判断の区別
13) 哲学的で悪意のないユーモアセンス
14) 創造性
15) 文化に組み込まれることに対する抵抗、文化の超越

<以上、Wikipediaより転載>


以上の自己実現理論は非常に興味深い理論です。
ただ、5段階の欲求がこの通りに当てはまるという訳では無く、オーバーラップしてたり、行ったり来たりしてたり、いろいろなパターンがあると思います。

この理論は個人だけでなく、集団や、地域、そして国レベルでも当てはまると思います。
例えば日本は、「4.承認(尊重)の欲求」を満たされている状況かな、と感じます。
お隣の韓国や台湾はどうでしょう。私が思うに、「3.所属と愛の欲求」が満たされ、現在「4.承認(尊重)の欲求」を満足しようとしている段階でしょうか。
そして、中国。中国は国土が広いので、地域によって自己実現の段階に差があると思いますが、平均すると、韓国や台湾と同レベルではないかと思います。

目を転じてヨーロッパ。(ロシアも含む)
ヨーロッパも国によって実現段階に差が見られますが、EU(欧州共同体)全体で考えてみると、「4.承認(尊重)の欲求」と「5.自己実現の欲求」を同時に満足させようとしているように、私には思えます。
ヨーロッパ全体をEUという共同体でまとめるという理想に向かっているわけですから、既に高次元の欲求の実現を目標に据えていると思います。

そしてアメリカですが、国全体としては日本と同様に「4.承認(尊重)の欲求」が満たされていますが、日本と違うところは、意識レベル的には既に「5.自己実現の欲求」段階にあると思われる点です。

アメリカは、良くも悪くも自他共に認める世界のリーディングカントリーです。
アメリカの正義は世界の正義であり、アメリカという国が存在しなければ世界は成り立たない、と思ってるんじゃないかと感じます。
アメリカ主導によって結果的に世界が良い方向に行くのかどうかは別として、少なくとも、アメリカは自分達の主導によって世界を変えて行きたい、という「5.自己実現の欲求」段階にあるのは間違いないと思います。

さて、ここまで来るともうお分かりかと思いますが、北朝鮮はいったいどの段階にあるのでしょう?
これは飽くまでも個人的な見解ですが、恐らくまだ「2.安全の欲求」を満足させる途上にあるのではないかと思います。
他の国から容認されていない訳ですから、まだ「3.所属と愛の欲求」さえも満足していないと言えます。

北朝鮮が敵対国としているアメリカは自己実現に関しては、既にはるか彼方に居る訳です。
人間に例えれば、かなり成熟した大人とかなり幼稚な子供くらいの差があるかもしれません。
同じ朝鮮民族である韓国とだって、青年と小学生くらいの差はあるかもしれませんね。

結局のところ、小学生のようなレベルの国の指導者が、ミサイルを振りかざして大人達を脅しているというのが、今の北朝鮮問題の現実ではないかと思います。
人間の小学生であれば親や教師がしっかり教育して間違いを正すこともできますが、彼の国は、韓国やアメリカからの対話の申し出を断るくらいですから、教育して貰おうとか、間違いを正して貰おうなどとは、さらさら思ってる訳もありません。

さて、どうしたものでしょう。
北朝鮮が改心しない限り、手の打ちようが無いというのが現状ですから、駄々っ子をなだめすかしながら見守って行くしか今のところ方法はないんでしょうね...。
問題の根っこは1950年代の朝鮮戦争やそれ以前の太平洋戦争、韓国併合までさかのぼる訳ですし...。


ところで、マズローの自己実現理論には以下のように続きがありました。


マズローは晩年、5段階の欲求階層の上に、さらにもう一つの段階があると発表した。それが、「自己超越」(self-transcendence)の段階である。 自己超越者(transcenders)の特徴は

1)「在ること」(Being)の世界について、よく知っている
2)「在ること」(Being)のレベルにおいて生きている
3) 統合された意識を持つ
4) 落ち着いていて、瞑想的な認知をする
5) 深い洞察を得た経験が、今までにある
6) 他者の不幸に罪悪感を抱く
7) 創造的である
8) 謙虚である
9) 聡明である
10) 多視点的な思考ができる
11) 外見は普通である(very normal on the outside

個人的な見解ですが、国レベルで「自己超越者」の域に達している国は世界中見渡しても存在しないと思います。(もしかしたらブータンという国は意識レベルではその域に達しているかもしれません)
ここで私が思うに、日本は「自己超越者」を目指して精神的にアメリカを上回り、リーダーシップを取って行くべきだと思います。
「戦争」を放棄し、「原発」を放棄し、「TPP」も放棄する。
そして、北朝鮮に対しても積極的に対話を求めて行く。もとを糺せば、昔、日本が朝鮮半島を制圧・統治し、太平洋戦争に敗北して無条件降伏した事が、今の南北朝鮮問題に繋がっている訳ですから..。

全てを超越してこそ、真の平和と繁栄が得られると考えます。
日本人は皆、自己を超越しましょう!!
そして真のリーダーになりましょう!!