私も66歳になり、これから高齢者の仲間になって、いずれは認知症になる可能性が高くなる。 認知症の原因は??
一般的な解説だと、「老化とともに脳内に特殊な異常タンパク質が増加、蓄積し、それが脳細胞にダメージを与えることによって発症すると考えられています。 (異常タンパク質が増える原因については分かっていません) 」
と言う回答になるのだが、では異常タンパク質とはなんなのか? これにはいろんな種類があり、説明も難しいので簡単には話が出来ないが、要するに、タンパク質が分解されて、正常に機能するアミノ酸を作り出す時に活性酸素などとによって、異常タンパクが発生する。酸化障害(ユビキチン化 )と言う物に代えられて、Sプロテアソーム (2種ある)によってアミノ酸に変化して筋肉や身体の様々の細胞になるのである。 しかし、高齢になるとこのプロテアソームが減少して、再生する能力も弱くなり、タンパク質を分解する能力も衰えるので、分解されない異常タンパク質はゴミとなり、それが蓄積されると、脳細胞などの機能の妨げとなって、正常な細胞活動が出来なくなる。
これが認知症の原因となると考えられている。 これに対する適切な薬なども今は無いし、これを改善する事は簡単ではない。 ただし、正常なタンパク質を分解する為にはやはりアミノ酸が必須である。 そして、この異常タンパク質を増加させるのはストレスが大きな要因となって居るようです。
「病は気から」と言うのも決して単なる諺では無く、実際に精神的な不安定な状態や鬱や心配事などを抱えていると、異常タンパク質が増加する事も明らかであり、そうした増殖した異常タンパクを処理出来ない事で、さらにエネルギーのゴミが増え続ける。 こうなると、細胞は正常な活動が出来なくなり、いろんな身体の機能が低下、不全になる。
こうした事を改善するにはやはり運動をする事が最も効果的だと言えるだろう。 運動して身体を動かす事はエネルギーを燃焼させる事である。 その時にはアミノ酸が必須であるが、それだけでは無く、アミノ酸に分解した時に発生するゴミを再生させるプロテアソームも増加する。 特に筋肉にはミトコンドリアが重要な働きをしていて、多くの酸素を取り入れて蓄える機能がある。 筋肉が増えると、あるいは、筋肉に負荷を掛けるとこのミトコンドリアが増幅して酸素を多く取り入れる機能が増える。 これによって、細胞は多くの酸素を使えるので、活性酸素とタンパク質が反応して多くのアミノ酸を発生させる。 さらに、筋肉が増えると、テストステロンの分泌も増加して、さらに筋肉増強に寄与します。 これは睾丸で生成される物で、特に男性には欠かせないホルモンだと言っても良いでしょう。 女性も微量だが生成されるが、副腎によって生成されます。
最近では筋トレが流行と言っても良いぐらいに取り上げられている。 これもやはり高齢社会に成って、健康寿命を延ばす為に何が効果的であるのかを研究すると、やはり行く着く所は運動、筋肉量を増やす事。 無駄な脂肪を貯めないこと、ストレスを持たない事。