シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

あるいは裏切りという名の犬

2007年01月14日 | 映画
昨日の土曜日は会社に出て、今日は午後から家の片付けの予定があったので、わずかの時間を惜しんで朝からテアトル梅田まで映画を見に行った。
「あるいは裏切りという名の犬」というフィルム・ノワールで、近年で最も素晴らしい映画だった。
9時40分頃に着いたら開場されてはいたが入場券購入の行列が出来ていた。
遅れた私は前から3列目の席になったが、前の席が好きな僕にとってはなんてことはない。
見終わったときに、こんな映画に出逢ったことですごく幸せを感じ、それだけで午後からの片づけを頑張る気になれた。
フィルム・ノワールとは元来1940年から1950年代に流行したアメリカの犯罪映画を指すのだろうが、僕にとってはフランスのある時期の一連の映画こそフィルム・ノワールだ。
俳優ではジャン・ギャバンであり、監督ではジャン=ピエール・メルヴィルなのだ。
懐かしいとでも言うべきフランス映画が帰ってきた。
重厚な交響楽と研ぎ澄まされたカメラワークに小粋な会話。
計算され尽くしたストーリーと画面展開にうっとりしてしまった。
なんでこれがミニシアターでの公開なんだ?
見終わった後の感動のあまり、本当に久し振りにパンフレットを購入してしまった。
600円という値段のわりには内容が乏しかったパンフレットを除けば、全てパーフェクトの映画だった。
(詳細は本館にて http://www.d3.dion.ne.jp/~masaji.s/)

あの映画館の暗闇での至福の一時から目覚めた現実世界は、箪笥を異動させての畳の上敷きの取り替え、さらには襖の張り替えなど、本来年末にやるべき大掃除だった。
襖の張替えに四苦八苦してすでに腰が痛い。
子供が赤ちゃんの時にミルクを吐きまくったカーペットも取り替えた(捨てた)。
大仕事のあとの入浴は快適で、アルコールと共にあった晩飯も美味かった。
体は動かせと言う事か?!
コメント
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