シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

同級生の死

2010年12月15日 | 映画
近所に住む同級生のM君が亡くなった。
御母堂の死から1カ月も経っていないのに後追うように逝ってしまった。
母上の御不幸前後くらいから体調を崩していたらしいのだが、入院となって5日目の出来事であった。
入院中は点滴やら管などを通されて痛々しい姿だったとお聞きしたが、その死顔は安らかで穏やかなものだった。
人がこの世から消えていくということの呆気なさとはかなさを感じて、私への残り時間は少ないのだと再認識させられた。
そう思うと、一体私は何のために生まれてきて、何を残して消えゆくのだろうと、取りとめもない疑問がふと過る。
私という人間の証明は何においてなされるのだろう?
「こんな本を読んでいたのか」と思われることもあるだろうから、私を想像してもらえるような書物だけを残すように、少しは蔵書を整理しないといけない。
「こんな映画が好きだったのだ」と思われることもあるだろうから、映画資料の整理もしておきたい。
無いようで有る、有るようで無い時間を有意義に使わなくてはならない。
差し当たってはもう少し家族のために生きる必要が有りそうだし、孫たちが物心つくまでは頑張りたいので今日は関西医大まで定期検査に出かけた。

時間があったので梅田に出て東陽一監督の「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」を見る。
主人公はアルコール依存症の男。それが原因で離婚しているのだが、妻も含めて子供たちとも交流が有る。
アルコール病棟に入院した男は回復を見せるが、腎臓癌で死期が近いことを知る。
男は心の居場所である別れた妻と子供たちのもとへ帰っていく切ない物語だった。
話にはモデルが居て、妻である漫画家の西原理恵子さん(映画では園田由紀)を演じた永作博美が抜群の演技!
コメント
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